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なんの選択肢を間違えた・・・?

今回はディスの初フラグ回です!

気に入らなかった場合は批判なども受け付けますが、なるべくオブラートにお願いします(^^;)

side ディス

どうしてこうなった?

いきなりですまない。だがこの状況になったら誰でも言いたくなるような言葉だ。

今の状況は俺が床に倒れている。そしてクイラちゃんは俺の上に跨っている。息が荒い状態で。

関係ないがカバンの中の尻尾が押しつぶされて痛い・・・。


「さぁ!ディスちゃん観念しなさい!!」


なぜこうなったかと言うと時は少しさかのぼる





回想中





「ねぇディスちゃん。」


「なんだ?」


俺達はクイラちゃんの部屋にいる。部屋の中は女の子らしく、ぬいぐるみや綺麗な置物が置いてある。


「なんでローブ着てるの?」


「・・・寒いからだ。」


「それはありえないよ。此処は年中暖かい土地なんだよ?」


「・・・実は顔に大きな傷があって。」


こういう風に言ったら大概の奴は黙ってしまう


「・・・ごめんね。嫌なこと言って。」


こんな感じだ


「気にしてない。だから落ち込むな。」


俺はクイラちゃんの頭を撫でる


「う、うん//」


「?大丈夫か?顔が赤いぞ?」


「えっ!あ、えと、その、なんていうか人に頭撫でられたのが久しぶりで嬉しくて・・//」


さっきもキラーが苦労をかけてるって言ってたな・・・


「なら今日は撫でといてやる。」


「・・・ありがとう!」


「気にするな。俺はクイラちゃんの友達だからな。」


「友達?・・・なってくれるの!?」


「ああ、クイラちゃんはいい子だしな。」


「・・・本当にありがとう。」


俺はしばらくクイラちゃんの頭を撫でていた


ここまではとてもいい話だった・・・







「ディスちゃん。」


「何だ?」


「やっぱりローブとって。友達なら隠し事は無しだよ!」


なぜそうなる?俺はこの言葉を叫びたい気分だ・・・


「断る。見せるものじゃないしな。」


(見せたら間違いなく終わるな。)


「大丈夫。顔に傷なんて気にしないから。」


そういってなぜか迫ってくるクイラ


「俺が気にするんだが・・・。なぜこっちに来る!?」


「実力行使!」


飛び掛ってくるクイラ


「な、なにをする!」


「だから実力行使だよ!」


「離せ!」


「嫌だよ!友達同士で隠し事なんて嫌だもん!!」


(何だその理屈は!?だが力をだせばクイラを傷つけることになる!しかしこのままだと素顔が・・・!)


俺はジレンマに追い込まれ抵抗できないでいる

ここまでが回想だ。そして冒頭に戻る


「クイラ、どいてくれ。」


「素顔を見せてくれたらね。」


「友達の嫌がることを無理強いするのは良くないと思うが?」


「うぅ!・・・でもやっぱり隠し事は嫌だよ!」


「そもそもなぜそんなに素顔にこだわる?」


「だって・・・」


「だって?」


「ディスちゃん可愛いと思うから!」


「・・・・は?」


いきなりの事で頭がフリーズ・・・・・・・再起動しました


「・・・・・意味わからん。」


「いいから見せて!」


クイラは俺のローブの頭の方を掴む


「お、おい!それはっ!」


ばっ


ローブのフード部分は首元まで落ちる。つまり俺の素顔は見られた、しかも獣の耳まで・・・。


「えっ!」


驚愕の表情を浮かべるクイラ。それもそのはずだ。

初めての友達がハーフなんて悪い夢だ・・・。


(気づかれたか・・・。まぁこれで友達ごっこも終わるな。)


俺はこれから言われる罵倒に備えて目を瞑り歯を食いしばる。

こうしないと殴られた時とかに歯が抜けてしまう場合があるからだ


ギュッ


クイラは俺の耳を両手で掴む


「っ!?」


「きゃっ!」


俺はいきなり耳を触られた事のショックでクイラを少し突き飛ばしてしまった


「い、いきなりなにを!?」


「ご、ごめん!本物か確かめたくて・・・・。」


「・・・・結果は?」


「え~と、すごく触り心地が良かったです・・・・。」


「いや、そうじゃなくて・・・、俺が怖くないのか?」


「?なんで?」


クイラは心底わからないと言った顔をする


「・・・俺はハーフだぞ?」


「そんなの気にしないよ!外見で判断するなっていつもお父さんが言ってるし!!」


「・・・変わってるな。」


俺はホッとする。もし怖がられてみんなにバラされたら俺は別の町に行かなきゃならなくなるところだったし。


「そんなことよりも重要なことがあるよ!!」


「・・・顔が近いぞ!」


クイラの顔は目と鼻の先でもう少しで唇が当たる


「気にしない!もっと重要なことがあるの!」


「な、なんだ?」


「ディスちゃんが私の想像してたのより何倍も可愛い!!」


クイラは思いっきり抱きついてくる


「意味わかんないし抱きつくんじゃない!!離せ!」


「やだ!」


「なぜ!?」


「可愛いから!」


(さっきから話が通じてるのかが不安だ・・・。)


俺はしばらく抱きつかれていた






「ディスちゃんの髪サラサラだね!」


クイラは俺の髪を手で触り、感想を言う。もうさっきからずっとこんな感じだ、どれだけ触れば気が済むんだ?


「くすぐったいからあまり触らないでくれ・・・。」


「耳もフワフワだし、可愛いよ〜!」


話を聞かないクイラ


「・・・疲れた。」


「クイラ、風呂の時間だぞ〜!!」


キラーが部屋の中に入ってくる。

俺はローブを被ってないから耳が丸見えだ


「・・・これはタイミングが悪かったかな?」


「はぁ・・・最悪のタイミングだ。」


俺は二人にも正体を知られたショックでため息をつく。

まぁキラーには色々とばれてたんだけどな・・・。


「そ、それじゃあ失礼するよ~!ごゆっくり!」


キラーはそそくさと部屋から出ていく


「ディスちゃん。一緒にお風呂入らない?」


「・・・なぜだ?」


「友達だから!」


クイラは友達の事を少し誤解しているようにも見える


「早く行こう!」


「・・・またか。」


俺はクイラに手を引っ張られ大浴場まで連れて行かれた



『魔法説明』

{アースバインド}

大地系統の初級魔法。

使われている陣は円陣。

刻まれているルーンは『凝固』『硬化』『造形』『操作』の四つ。限界数は七つ。

大地から土でできた腕を魔力で操作して相手を束縛する、捕獲系の魔法。威力は無いが硬化された土なので普通の剣などで破壊するのは困難。

弱点として腕のリーチが短いのと、魔力消費が少し多い。

{アースバインド・改}

アースバインドの改良版。

使われている陣は円陣。

刻まれているルーンは『凝固』『硬化』『造形』『複製』『伸縮』『操作』『固定』の七つ。限界数も七つ。

アースバインドの弱点を改良しより相手を拘束する確率を高めた魔法。

特徴として、腕の数が増やされ、長く伸びるといったところ。一度範囲内に入ったものは確実に四肢を捕まれ、そのまま大地に固定される。

ただ消費魔力は通常の五倍を超えるという燃費が異常に悪いという欠点がある。

考案者 ディスペイア


{グレイブニードル}

大地系統の中級魔法。

使われている陣は五角形。

刻まれているルーンは『凝固』『硬化』『鋭化』『複製』『誘導』『固定』『還元』の七つ。限界数は九つ。

大地から巨大な土の棘を大量に発生させ、相手を追尾しながら貫く魔法。棘は硬く鋭いので当たればひとたまりも無い。

貫かれた場合は相手の身体を固定しさらに貫通させるというえげつない追加攻撃がある。相手を確実に殺したとわかったらそのまま土葬するという微妙に隠密な面も備えている。

弱点として棘は身体が大地に触れている所から半径五十センチ以内からしか発生させる事ができない。


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