一難さってまた一難か・・・。
この小説のお気に入りの数とか見たらものすごく多かったのでびっくりしました!!
みなさん!こんな駄文を読んでいただき本当にありがとうございます!!
誤字・脱字・意見などは遠慮なさらずに言ってくださいね!!
side ディス
「どうした!やはり口先だけか!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ラムスは剣を振り回している。俺はそれを観察してラムスのレベルを見ている
(やはり剣のレベルはたいしたこと無いが・・・。こいつの剣・・・なにかあるな。)
剣は持ち手に宝玉が埋め込まれており、『魔剣』というのはわかる。だがさっきから剣から何かのオーラがでているのだ。
(エンチャント系の魔法・・・それも風系統!)
エンチャントというのは『魔剣』に魔法をかけ能力を上げる魔法のこと。詳しくはわからないが使える属性魔法を纏わせることでそれぞれ効果が違う。
(風の場合は・・・切断補助!!)
「今なら許してやらんことも無いぞ?」
ラムスはニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべている
「その言葉そっくりそのまま貴様に返してやる。」
「っ!!・・・貴様、もう許さんぞ!!」
「お前の攻撃なんか当たらなければどうってことはない。」
「なんだとっ!?」
「本当のことだろ?・・・来い。俺の力を見せてやる・・・。」
「貴様ぁぁぁぁ!!!」
「頭に血が上る馬鹿に負けるわけにはいかないな・・・。」
俺は斬撃をかわし、一気に懐に入る
「もう一回一から冒険者をやりなおせ!」
「がぁっ!!」
俺は顎にアッパーをぶち込む。・・・ちゃんと手加減しといたぞ。
ラムスはふらふらと後ろ向きに歩いていく
「あっ・・あ・・・れ?」
「心配するな。脳震盪でふらふらしてるだけだ。じきに治るだろ・・・。」
「な・・・んだ・・と?」
「まだ立つのか・・・。なら眠らせてやるよ。」
「ゲフッ!・・・・ぁ。」
俺はラムスの腹に一発決めて気絶させた
「・・・あっけない。これがランクAか?」
ワァァァァァァァァ!!
俺がそう言った瞬間周りから歓声が湧き上がった
「っ!?な、なんだ?」
「お前すげぇな!」
「あのランクAを瞬殺ってどんな化け物だよ!」
「そのローブとって顔を見せてくれよ!!」
いつの間にかいた野次馬達が口々に俺を褒めている
「・・・なんなんだいったい?」
「ははは!良くやったディス!私は信じていたぞ!!」
「レイエルこれはいったいなんだ?」
「ディスがランクAを倒したからだよ。ランクAは強いという印象を民衆に与えているからな。」
「・・・真実は一握りしか知らないわけか。複雑な気分だ。」
「ディスちゃん!!」
俺とレイエルが会話しているとクイラちゃんが飛び込んでくる
「どうした?」
「すごいよ!!ラムスさんを倒すなんて!!」
「あんな奴は雑魚同然だ。ケルベロスの方が厄介かもしれないぞ?」
「それは言いすぎだよ!」
俺は冗談を交えて返事を返す
「さて、ディスが勝ったのだ。祝杯を挙げようか!!」
「俺は別に・・・「いいですね!私お父さんに言ってきます!!」って、聞いてないな。」
クイラちゃんは店内に走っていく
「まぁいいじゃないか。」
「・・・はぁ。」
俺は店内に入っていく
只今宴会中。え?なんで宴会なのかって?
それはな、なぜかマリーさんが来てレイエルと飲み比べを始めたせいで二人が酔っ払ってるからだよ!!
「すごいわね~ディス!ラムスを倒すなんて!!」
「・・・何度も言っているがあいつは名ばかりの奴だ。」
「それでも今日冒険者になったばかりで倒すなんてすごいわよ!!」
「ああ。私もディスの能力の高さには驚いている。・・・やっぱりチームを組まないか?」
「しつこいぞ。さっきから何回言わせる!」
「あはははは!ディスはすごい!」
「チームを組もうじゃないか?」
この二人はさっきから同じ事しか言ってない
「はぁ・・・疲れる。」
俺は二人の傍を離れカウンターの席に座る
「大変だね、人気者は!」
「茶化さないでくれ、キラー。」
「それは失礼したね。まぁこれでも飲みなよ。」
キラーは水を出してくる
この人は、キラー・インマルク。名前からわかるとおりクイラちゃんの父親だ。この酒場のマスターでもある。クイラちゃんの母親は既に亡くなっていて一人で育てている苦労人。
性格は少しオチャラけているというか、軽い感じだ。髪の色は黒色で北欧な感じの顔つきで、目元に黒いサングラスを掛けていて左頬に大きな傷が付いている。・・・顔の傷は昔冒険者だった証拠か?
「気遣い感謝する。」
「いえいえ、此処のマスターだからね。サービス精神だよ。それよりも聞きたい事があるんだがいいかな?」
「・・・答えられる範囲ならな。」
「じゃあ遠慮なく。・・・君は人間かい?」
「っ!!!」
俺はフードの中からキラーに驚愕の視線を向ける
「・・・その反応なら人間じゃないのは間違いないみたいだね。
何が目的かな?」
「・・・・・目的など無い。強いて言うなら旅をしているだけだ。」
「そうかい・・・。私達に危害は加えるのかな?」
「そんなことはしない。・・・俺は平和主義だからな。」
キラーは一瞬怪訝的な顔になるが、直ぐに笑顔になって
「ならいいや。」
と言い切った
「・・・・・・いいのか?」
「私は自分の娘と店に手を出されなければどうでもいいからね。」
「・・・感謝する。」
「どういたしまして。・・・あっ、感謝ついでにお願いがあるんだがいいかな?」
「・・・叶えられる範囲ならな。」
「娘と友達になってやって欲しい。」
「は?」
俺は思わず素っ頓狂な声を出してしまう
「恥ずかしい話だけどね私は娘に頼りきっているんだ。妻がなくなってあの子には迷惑をかけ続けてしまってね。あの子から友人を作る時間を奪ってしまっているのさ。」
キラーは自虐的な笑みを浮かべている
「・・・俺なんかでよければ。」
「それはよかった。クイラ!ちょっと来てくれ!」
「は~い!今行きます!!」
クイラちゃんはこっちに走ってくる
「なに、お父さん?」
「今日はもういいからディスちゃんと遊んどきなさい。」
「いいの!?」
「ああ。今日は早めに店を閉めようかと思っててね。」
「やったー!!」
クイラちゃんはかなりはしゃいでいる
「行こう!ディスちゃん!!」
「えっ!・・あ、ああ。でもあいつらを部屋に連れて行かないと・・・・。」
レイエルとマリーは熟睡している
「安心しなさい。私が運んでおこう。」
「すまない。」
「どういたしまして。って今日二回目だね。」
「じゃあ部屋へレッツゴー!!」
「ひ、引っ張るな!」
俺はクイラちゃんに引っ張られ二階へあがっていく
{ウォーターアロー・改}
ウォーターアローの改良版
使われている陣は円陣
刻まれているルーンは『凝固』『複製』『倍加』『誘導』『粘化』の五つ。
自らの周囲に水でできた複数の矢を発生させ相手に攻撃する魔法。
矢の数は魔力を込めただけ生成することができ、魔力が多いものだと数が目視で数えられないほどにまで増やすことができる。誘導の補正が付いているので威力がなくても相手の息の根を確実に止める事が出切る。
着弾しダメージを与えた後はネバネバした液体になり、相手の動きを鈍くさせる効果がある。つまり一発着弾すると残りの矢も受けやすくなってしまう。
初級にしては強力なため使い方次第では中級魔法と対等に渡り合えるかもしれない。
考案者 ディスペイア
{クリアランス・改}
クリアランスの改良版。
使われている陣は円陣。
刻まれているルーンは『凝固』『加速』『閃光』の三つ
光属性の魔力を槍型に固め、相手に投擲する。着弾後はその場所に目潰し効果のある閃光を放つ。
速度も速いので、複数いた場合などは目くらましなどにも役立つ。
考案者はディスペイア
{ウインドエンチャント}
風系統の初級エンチャント魔法。
使われている陣は円陣。
刻まれているルーンは『纏依』『軽減』『鋭化』『切断』の四つ。限度数も四つ。
『ウインドカッター』を剣に纏わせる魔法。
剣のリーチなどは変わらないが、鉄でも切り裂けるほどの切れ味を持たせることが出来る。
また、剣に風が纏わっている重量が軽減されているため高速の斬撃を行うことが可能。
風属性のエンチャントは『切断補助』が発生する。