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プロローグ

side ???


ジリジリジリ!!


うるさく鳴り響く目覚ましの音で俺は目が覚める


「う・・・朝か。」


突然だが俺の名前は瞬也。苗字は・・・今は良くわからないから言いたくないな。顔はまぁ・・・普通だと思いたい。


「・・・学校の支度するか。」


俺は高校の制服に着替える。言っておくが俺が通っている高校はどこぞのバトルロワイヤルが繰り広げられている物騒な高校や異常者が集まる高校とかではなく至って普通の高校だ


着替えを済ませた俺は階段を降り、洗面台で顔を洗い、リビングに向かう


「・・・またか。」


リビングは荒れ果てていた。食器は粉々に割れていて陶器やガラスの破片が散乱している


「いつも飽きずによくやるよ、まったく・・・。」


もう気づいていると思うが俺の両親の仲は悪い。両親は顔を合わせるたびに言い争いになり、最後は暴力による喧嘩に発展している。

俺が苗字不明な理由は離婚しかかっているせいだ。親権がまだ決まってないらしい・・・どうでもいいがな


「いってきます・・・。」


俺は誰もいない家を後にして学校に向かう






「よう、瞬也!」


「おはよう、瞬也君」


「ああ、おはよう。光輝、美幸。」


俺が通学路を歩いていると後ろから俺に挨拶してくる奴がいる。俺はそいつらに適当に挨拶を返す

一人は真嶋美幸。一応幼馴染だがラブコメみたいな展開は無い。容姿はかなり綺麗だ。・・・昔惚れてたけどもう諦めた。

もう一人は霧雨光輝。こいつは・・・イケメンだ。それ以外言うことがない。あるとしたら美幸と付き合っていることぐらいだ。まぁお似合いのカップルだと思う。後、一応親友だ。


「しけたつらしてんなぁ、瞬也。」


「いつものことだ・・・。」


「・・・また喧嘩してたの?」


「それもいつものことだ。」


俺は二人の言葉を適当に返す


「・・・瞬也。俺が言えることでもないけどよ、もうちょい笑ったほうがいいぜ?」


「そうだよ!幸せが逃げちゃうよ!!」


「・・・俺の問題だ。お前らには関係ない。」


「そんなこと無いぜ!俺ら親友じゃねえか!!」


光輝が俺の肩に手をかける


「・・・朝からギャアギャアうるさいな!!お前らが干渉する話じゃ無い!!!!」


俺は手を弾き、二人に文句をいった後走ってその場を離れる






走って数分・・・


「はぁ、はぁ。・・・俺も気が短いな。」


自分の対応に嫌気がさしてくる


「ん?あの車危なくないか?」


俺の視線の先の車は猛スピードでこちらに突っ込んでくる


「っ!?やばいこっちに来る!!」


俺はその場を離れようとするが・・・


「っガハ!!な、なんで・・・?」


足から力が抜けなぜか吐血してしまう


(俺は病気なんか持ってないし怪我も無いのになんでだ!?)


ゴォォォォォォォ


迫ってくるトラック。それを見て俺は諦観を覚える


「くそ・・!散々だ!こんな人生!!」


ドガァァァァァァ!!


俺は最後に生まれてからずっと思っていたことを叫んで意識を失った



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