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11. リッジという男の謎

ホーリーが異論を唱えた


「そうすると、リッジの位置がおかしいです。」

「どこが?」

「リッジの加入はガッツとサイモンのあとなはずです。」

「えっ?」

「『地下広がる虹色の草原』は7人でクリアしたはず

リッジは『地下広がる虹色の草原』を通っていません。」

「じゃあ、リッジはなんでいるんだ?」


ホーリーが溜息をついた


「言いにくいのですが」


ホーリーがボクをみた


「あの日、あなたを追放したあと、リッジが私に残した言葉があるんです。」

「なに?」


「我が神の崇高なるご理念にご参加いただき、厚く感謝申し上げます」


「なんだそりゃ。気持ち悪いな。」

「この"神"は、つまり、スノウだと私は思います」


ボクが神様?どういうこと?


「これはおそらく私に対する踏み絵だった。

つまり、リッジは「お前はスノウの味方か?」ときいてきたんです。」

「だから?」

「答えました。「わが神が無事新境地へとたどり着かんことを」と。

するとリッジは私に頭を下げてガッツたちとの相部屋に戻りました。

スノウ、思い出せませんか。リッジとどうやって出会ったのか…」


…。思い出した。


「ごめん。ボク、もっと前にあっている!」

「やっぱりだ。だれだ。」

「ボクの元いた学院の後輩だ!しかも、ボクを直接知っている子だ!」

「同じ召喚士か。」

「違う。たぶんザードと同じ。」

「…キッド。お前も押し出した側だったな。」

「キッド悪くない」

「そうじゃねぇ。ファーストを実質管理していたのはガッツか」

「…」


キッドの目がまん丸になった。


「リッジだ。えっ。なんで。なんでファースト取られたの?」

「………それはボクの魔力不足…」

「おかしいな。四六時中ファーストは外か?

これは、つまり、お前が目を離したすきに取られたんじゃないぞ。

ホーリー。自己暗示の解除魔法あったな。」

「やってみましょう。」


そんな高度なことができるのだろうか。自己暗示には最低2人の魔導士がいるはずだ。


「じゃあ、目をつぶって。えっと、魔法陣ってどんなだっけ?」

「プロだったら知っていてください。」

「めったに使わないもんは忘れるって。うわぁ。すげぇな。…OK」

「スノウならできますよ。その後輩もきっとできて当然です。」


買いかぶりすぎだけどなぁ


突然何かが頭の中に流れ込んできた。

-------------------------------------


ボクがどこかの建物と建物の間でリッジと話している。

「もう無理だ。パーティーはガッツとサイモンに乗っ取られる。どう思う」

「そんな。」

「どう思う」

「そうだと思います。」」

「なら、頼みがある。お前はあいつらから取り込みやすいヤツと思われている。

だから、それとなくこのチームの主導権を握り、正しく導いてくれ」

「ボクには無理です。先輩もいてください。」

「無理なら、このチームの意思を外に出せばそれで十分だ。

バードの美しい英雄愛もファーストの慈愛がちゃんと受け継がれるように

してくれ。」

「わかりました。先輩はこのあとどうなってしまうのですか。」

「ぼくは…追い出されるだろう。 早い段階で。

ボクをたぶらかしてファーストを奪ったふりをして隠せ。

そして、時期をみて追い出せ。隠しきれないなら外に放つでいい。

術師の前だけでは自己暗示の魔術は消えるから引き渡しは可能だ。」

「わかりました。先輩、」

「あと、この魔術をかけたら、先輩とはいわないこと。必ず呼び捨て。

リッジはなさけないヤツ、スノウはもっと情けないヤツみたいな態度をとれ」

「…はい。先輩のために」


-------------------------------------


目をあけた。

「思い出しましたか。」

「…隠れ蓑だ。ボクが依頼してる。リッジに」


最後にでできたのは

「神のご意思があらんことを」


「おまえ、宗教作っちゃったのか」

「暗示の言葉だったんでしょう。」


----------------------------------------------------------------------------


-翌日


自己暗示がとけてわかってきたことが追加で出てきたので、みんなに冒険者ギルドに行く次いでで報告


まず、リッジとはもっと前にあっている。

リッジが“入りたいなぁ”っていつの間にかそこにいた。こういう印象をみんなが持ったは仕方がない。真相は“ボクに相手してほしかった”。学院をやめて冒険者になったら、たまたまあそこでボクを見つけて、自分も絡めそうな話だったから、そばに来ただけ。

だからついてこれない話題は入れないから消える。


面接で真っ赤になった。これも本当だ。それくらいボクを崇拝していた。だが、メンバーがあくが強かったので、毒されないよう“ボクが面倒を見る”って約束で引き取って、教育し始めた。これが別働隊化していた。

別動隊での教育中は先輩後輩の関係を“消していた”

これで加入後も消えたり現れたりするのかわかる。消えた・現れたではなく、"本隊への合流"だった。ボクが“無理しなくていいよ、出なくていいよ”としたんだろう。


こう考えると、ボクの追放のときに思ったイメージとはまったく間違っていた。

ファーストの誕生は、成竜を手に入れる罠ではなく、精一杯の援護射撃だ。 

ただよかれと思ってやったら、予想以上にファーストが大きくて困ったことになってしまった。これが思い出した建物の間の密会だった。


そして、現場で予想外のことが起きた。ガッツたちがリッジにダイレクトにコンタクトをしてきた。これを避けるための別動隊だったのに。


「いざ船に乗ったら、漕ぐ人がいっぱいいて、リッジがパニックしたのか。

頭のいいヤツがときどきやるやつだな。だけに…」


そう、ザードが指摘したいのは

「お前の後輩がただ意味のないサインをしたとは思えない」


執務室に再度集まったが、めっこう豪華メンバーだ。

「お、勇者バードのパーティがようやく再結成だな」

「ちかいます。スノウのパーティにしてください。オレ、リーダー、いいです」

「ちょっと…」

「カッカッカッ。いい感じで丸くなったな。いいぞ、もう一皮向ければいい男になるぜ」

「なりません。」


ホーリーきついんだからもう…


「で、ザード。これがほしいのか」

「ありがとうございます。」


ザードは、じーと依頼書をみていたが、突然、「あっ」という顔をした。


「すみません。水をいただけますか。できればきれいなもの」


ザードはすぐに水をその依頼書にたらし始めた。


「スノウ、このサインに手をかざせ。ホーリーも」

「二人とも浄化だ」

「あの、浄化といえども、作用が違いますよ。」

「俺だって違うよ。いいんだ、行くぞ。せーの」


みんなで力を合わせると、サインがまるでひも状になった。ザードがすぐさま拾い上げる。


「こんなの、わかんねぇっての。凝ったことするんだな、お前の後輩は」

「どういうこと?」

「完全に俺たちへのメッセージだ。

これは、魔導士・召喚士・治癒士がそろわないと、サインのインクが消えない。」

「スノウの人選術を逆手にとったわけですね。」

「なら、最晩年のメンバーは絶対変だな。」


みんなが副ギルド長にみた。


「だってそうだろ。考えればここにいるメンバーがベストメンバーだ。よく設計されている。だが、最晩年は前衛攻撃特化の初心者パーティがやるいけいけドンドンだ。ま、どっかのだれかはよろこぶだろうが」

「もう…ボクは…」

「いい薬になったろう。がんばれってことだ。」


ザードはさらに手配書を火であぶり始める

すると浮き上がったのは…


「これは…教会の?」

「これ、SOSだろう。あいつは逃げ込んだんだよ。」

「よし、今すぐ助けにいこう。旅の再開だ!」

「え。でもどうしよう。ホーリーもボクも、今は守るべきものがあるからいけないよ。」

「え~」


ザードだけが理解してくれている様子。


「ホーリー。不敬罪でもなんでもいいからテキトーに罪増やしてこっちに移送とか無理?」

「バカなことをいわないでくださいな。」

「こっぢでやるから無茶すんな。とにかくここの教会に依頼してこっちに輸送してもらうから」


なんかとんでもないことになってきたな



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