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紫水晶と星の花  作者: 星見七つ
第二章

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新たな仲間…?



 あの事件以降の学院生活は…正直言うと良い状況とは言えない。


 まず、ロジェット殿下が挨拶を返してくださらなくなった。

前からお声をかけても「おう」とか「ああ」とかその程度だったけれど…。

たまにあった「おい、聞け!さっきの選択授業でいけすかない教師を論破してやったんだ、すごいだろ!」というような会話?…会話もなくなった。


 生徒会の引き継ぎも先輩役員から「ヴィンデミア公爵令嬢様は生徒会役員に指名しないとロジェット殿下が仰っておられて…」と言われ、急に打ち切られてしまった。


 すれ違っても目を逸らされ、ダンスの授業でもパートナーを務めてくださることがなくなり別の女生徒とばかり踊られている。


 クラリアの言葉を借りれば「ガン無視キメられてる」のだそうだ。


 生徒会の引き継ぎに来られているロジェット殿下の側近候補の方々のお話を盗み聞かせていただいたところ…私がロジェット殿下の魔法を消してしまったのがロジェット殿下の気に触ってしまったらしい。


 その上、取り巻き…ヴィンデミア公爵家傘下のご令嬢やロジェット殿下の側近候補の婚約者の方々に囲まれている日常も変わる事がなく…



「あら、貴女確か」


 私の周りに居たご令嬢の1人が声を上げ、他の方々が脇に避けたところで我に帰る。


 いけない、話が振られていないのをいいことに、ちょっと物思いに耽ってしまっていた。


 彼女達が避けた先には赤毛のツインテールが印象的な可愛らしいご令嬢が1人で立っていた。


「わ、私ベスティア家のミリーと申しますっ!」


 この子、確かロジェット殿下のご友人の婚約者の方だったような…?


確かロジェット殿下が先月、王宮のお茶会に来られた時にそのご友人が「婚約者の爵位が低くて田舎臭い」と嘆いている…というような話をしていた気がする。

田舎くさいというのはよく分からないけれど…


「その、先日は危ないところを助けていただきありがとうございました!」


 そう言ってミリーと名乗った彼女はガバッと音がなりそうな勢いで深々と頭を下げる。


 先日…?

お顔とお名前は把握しているものの、クラスも違うし特に関わり合いが無かったと思うのだけど。


「あの、魔法演習の授業で!」


 …あぁ!


ロジェット殿下の火球に当たりそうになっていた隣の演習場を使っていたクラスの方だ!


記憶に無いし、どなたかとお間違えでは…?と思っていたのでミリーさん本人が補足してくださって助かった。


「あの時の…お怪我はありませんでしたか?」


「ふぇ!?あ、はい!フィリリア様のおかげで全然大丈夫でした!」


「他の方達も?」


「は、はい!クラスの人全員、無傷です!あの時、私腰が抜けちゃって、ほんと危機一髪で…」


 なんだか元気でリアクションが大きくてよく喋って、クラリアみたいな子だな…と少し親近感が湧く。


「それは良かったわ。当たっていなかったか気になっていたから、伝えにきてくれてありがとう」


「は、はいぃ!!」


 ミリーさんはかなり緊張されているようなので、出来るだけ柔らかく微笑むよう意識する。

ユーリス先生みたいにできていると良いのだけど。


「て、天使…」


 何か小声でおっしゃった気がしたけれど、気のせいだろうか?


 それにしても、かなりギリギリだったから掠めて火傷した人くらい居たのでは…と思っていたので一安心だ。


 その後はすぐに次の授業の教師の方がいらっしゃって、いつも通り各々自分の教室に戻って行かれた。


それでこの件は終わったと思っていたのだけど…


「フィリリア様!おはようございます!」


「「おはようございます」」


「ご、ごきげんよう」


 なんか増えた…!

それもミリーさんだけじゃなく複数人…!


 この日を境に、休み時間の度に私を取り囲んでお喋りを繰り広げていたご令嬢達に…何故か新たな仲間が合流していた。


休み時間ごとにメンバーが変わるのは同じだけれど…これで平均10人は軽く超えてしまったのではないだろうか。


 私としては常に取り囲まれている状況に変わりはなく…



き、きつい。



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