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中国古代文明の旅①



リィア:(いつもより少しだけ目が開いている)

「さて、セイル、エファ。今回は中国の始まりについてだよ。大昔の物語だねぇ。」


セイル:(少し首をかしげながら)

「中国っすか!なんか、でっかい国ってイメージですけど、最初はどんな感じだったんすか?あんまり頭使うのは得意じゃないんで、ざっくりでお願いします!」


エファ:(冷静に、しかし少し呆れた表情で)

「セイル様。ざっくりとはいえ、重要な歴史です。先生のお話によると、まず中国には『黄河こうが文明』と『長江ちょうこう文明』という二つの大きな文明が栄えたそうです。今から約6000年も前の話で、どちらも大きな川の流域で発展しました。」


リィア:

「そうだねぇ。昔は黄河文明の方が有名だったけれど、最近では長江文明の方が規模が大きかったんじゃないかと言われているよ。長江文明ではお米を栽培していたから、栄養価が高くて、たくさんの人が暮らせたのかもしれないねぇ。私は断然、米派だよ。」


セイル:

「へぇー!米、最強っすね!やっぱ、おいしいものは強いんだ!」


エファ:

「そして、本格的な国家が生まれる前に、『三皇五帝さんこうごてい』と呼ばれる伝説の8人の王様たちがいたそうです。彼らは黄河文明の終わりに活躍したとされ、特に最後の五帝の一人、という人物は、黄河の氾濫を治めるために尽力したことで知られています。」


リィア:

「禹はね、治水の功績が認められて、伝説のトランプにも描かれているらしいよ。雨をしのぐ傘をかぶった姿でね。きっと、治水は大変だったんだろうねぇ。私は水魔法の方が楽だけど。」


セイル:

「トランプになるってすごいっすね!やっぱ、困ってる人を助けるヒーローって尊敬っす!」


エファ:

「中国最初の王朝は『王朝』だとされています。ただ、この王朝についてはまだ謎が多く、学術的には詳しく分かっていないことが多いようです。その次に現れたのが『いん』という王朝です。」


リィア:

「殷の時代になって、ようやく私たちにも馴染みのあるものが生まれるんだ。それが『甲骨文字こうこつもじ』だよ。亀の甲羅や獣の骨に刻まれた文字で、漢字の元になったものだ。でも、この頃の王様はまだそんなに力がなくて、地方の有力者たち、つまり諸侯しょこうの集まりのような形だったらしいね。まるで、たくさんの冒険者が一時的に集まったギルドみたいな感じかな。」


セイル:

「おお!ギルドっすか!なんとなくわかります!強い人がたくさん集まってるけど、ボスは一人じゃないみたいな!」


エファ:

「ええ、そのギルドのような状態から、より強固な国家へと発展していくのが『しゅう』という王朝です。武王ぶおうという人物が、酒池肉林しゅちにくしんという言葉の由来にもなったほどの贅沢を極めた紂王ちゅうおうを倒して、周を建国しました。」


リィア:

「周は、後に都が移ったことで『西周せいしゅう』と『東周とうしゅう』に分かれるんだ。異民族に攻められて、都を西から東へ移すことになったからだよ。都を移したことで、王様の権力はかなり弱まってしまったらしいねぇ。」


セイル:

「なんか、引っ越ししたら弱くなっちゃうって、ちょっと情けないっすね…」


エファ:(ため息をつきながら)

「そうですね。周では『封建制度ほうけんせいど』という仕組みが採られていました。王様が諸侯に土地を与え、諸侯は王様が困った時に助けるという関係です。しかし、王様の権威が弱まると、その関係も崩れ始めます。まるで、師匠の言うことを聞かない弟子が増えるようなものです。」


リィア:

「まったくその通りだよ、エファ。王様の力が弱くなったことで、諸侯たちがそれぞれの国で力を持ち始めるんだ。それが『春秋時代しゅんじゅうじだい』と『戦国時代せんごくじだい』だね。この時代には、たくさんの小さな国が互いに争うようになったんだ。」


セイル:

「ええっ!ギルドの中で喧嘩が始まる感じっすか!?それはやばいっすね!」


エファ:

「春秋時代には、『春秋の五覇ごは』と呼ばれる、王様を助ける立場でありながら、実質的にリーダーシップを発揮する諸侯たちが現れました。特にせいしんが強大な力を持ちました。」


リィア:

「その中でも、特に強力だった晋が三つの国に分裂したのをきっかけに、さらに争いが激化して、『戦国時代』に突入するんだ。この時代には『戦国の七雄しちゆう』と呼ばれる七つの強国が互いにしのぎを削ったんだよ。しんせいえんちょうかんの七国だね。セイルは、どこかでこの名前を聞いたことがあるんじゃないかい?」


セイル:(目を輝かせて)

「キングダムっすね!まさに、七雄っす!アニメで見たまんまだ!」


エファ:

「戦国時代になると、どの国も国力を高めるために必死になりました。まず、経済を発展させるために商工業が盛んになり、青銅貨幣や鉄製の農具などが普及しました。」


リィア:

「そして、血筋や家柄ではなく、実力のある人材を積極的に登用するようになるんだ。国を強くするためなら、どんな身分の者でも優秀であれば重用されたんだよ。彼らは『諸子百家しょしひゃっか』と呼ばれ、様々な思想や戦略を携えて国に仕えようとしたんだ。まるで、魔族との戦いで、血筋関係なく強力な魔法使いを探し求める私たちのようなものかな。」


セイル:

「めっちゃ分かるっす!やっぱ、強いやつが一番っすよね!」


エファ:

「この戦国の七雄の中で、最も力をつけたのがしんでした。他の六つの国は秦に対抗するために同盟を結ぶ『合従策がっしょうさく』という戦略を取ったり、逆に秦と同盟を結ぶ『連衡策れんこうさく』という戦略を取ったりして、複雑な外交戦が繰り広げられました。」


リィア:

「でもね、結局は秦が他の六つの国を一つずつ滅ぼしていって、ついに中国全土を統一するんだ。それが、みんながよく知っている始皇帝しこうていが作った『秦』という国だよ。この統一を境に、中国はそれまでの諸侯が割拠する時代から、中央に強力な権力を持つ国家へと大きく変貌していくんだねぇ。まさに、大きな物語の始まりって感じかな。」


セイル:

「うおお!なんか、すげぇ熱いっすね!歴史って、意外と面白いっす!」


エファ:(少し微笑んで)

「ええ、そのようですね。さあ、リィア様、この後は秦の統一からでしょうか?」


リィア:

「そうだねぇ。統一された中国は、また別の物語の始まりだからね。セイル、次はもっと壮大な話になるから、寝ないようにね。」


セイル:(顔が青ざめながら)

「ええっ?!またっすか…!勘弁してほしいっすよ、リィア様!」





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