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依存しあう共鳴体  作者: 唯 由奈
1/1

共依存

私の家は6人家族。

祖父、祖母、父、母、妹、私である。

この妹が自閉症である。私も何かありそうではあるが妹に比べると大きく目立つ障害の要素はないため放置され生きてきた。だが妹の行く先々で、お姉ちゃんの方が心配ですと言われるのであった。

人に流されて時が過ぎていく。

NOと言えなくてその場に染まっていく。

慣れて自分の一部になる。

物事に依存して身体を壊す。


自分を大切にすること。

人に振り回されないこと。

自分の気持ちを大事に。


自分を傷つけなくても

何か差し出さなくても 

人に認められなくても

大丈夫。


 幼き頃、自分の人生が長く続いていく事を理解していなかった。今が終われば、あと何年終わればと苦しかった。

今考えるとおかしな話で私の身体も1つしかなくこの身体で長い人生が歩まれていくのだ。そんな簡単な事すら理解していなかったのだ。

 周りはいつも私に何か要求してくる、犯罪まがいな事だってあったしバレた時はその責任をも被せてきた。けれど、心の中で「ちが、それは違う!」と言っているのだ…決して言葉には出ていない。信じてもらえない…相手は言葉巧みに自分の都合の良いように書き換えてくるのだ。そして受取り手は私の家族だったが、先ほどの相手は涙まで流しているではないか。その言い分に信憑性を感じている。とても私が何か言ったところで入る隙間はないと思った。本当は違うのに。

 私は透明人間のようだとたまに思う。私の言い分は聞いてもらえない。事がどんどん進んでいく、私ってどんな人間?みんなが書き換えていってしまう。私は何にでもなれるような気がしていた。

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