親切の重さ
厚木七沢森の祭りに出かける。
ここには会場が二つある。
両者はかなり離れている。
そのため両者を繋ぐ無料のシャトルバスが運行している。
もう少し早く出発すれば、シャトルバスを利用することはなかったのに……。
主会場の「であいの広場」近くには駐車場が数箇所あるのだが、10時半の時点で、どこも満車だった。
空きを待つことも選択肢としてはあるが、私は「森のアトリエ」会場に向かった。
そこの駐車場には空きがいくつもあった。
ここに留めた時点でシャトルバスを利用することに決めた。
やはり、主会場には行きたい。
シャトルバスは車椅子利用者には対応していない。
このことが気を重くする。
「あなたが乗るとは思っていません」と言われているようなものだからだ。
それに、利用すれば、必ず親切を受ける。
また、他の利用者のことを考えたら、受けないわけにはいかない。のたのたしていたら、迷惑をかけることになる。
バスへの乗降の際の補助。
車椅子の上げ下ろしの補助。
たくさんの方の支援を受けた。
皆様からいただく、心からの支援だ。
負担を感じつつも、有難く支援を受けた。
親切を負担に感じたら、もう外には出られない。
そう行動したら、それは助けを必要とする全ての人々に「家から出るな」と言っていることと同じだ。
だから私は、外に出続ける。
親切をありがたく受け入れる。
ブログ「Qちゃん 103歳 おでかけですよー」より 改稿