第10話 幕間
兎彩のハンバーグは絶品だ。
手間暇をかけて、材料の段階から味付けして、裏表こまめにひっくり返しながら満遍なく焼きあげた匠の一品と言っても過言ではない。
見栄えもいい。
店で出てくるような見事な成型だ。
今日は圭一もついでに夕飯の食卓に誘っている。
兎彩が夕飯を作るのを待っている間、圭一はずっと、自前のpspでモンハンやってた。
ちょっと相手してくれよ。
「なあ、圭一それ随分古いシリーズだな。」
テレビのどのチャンネルをつけても、テロのニュースばかりで飽き飽きしてた俺は、圭一の手元を何気なく覗いて気づいた。
「初代やで」
・・・初代
俺はレウスで詰んだ
初代はカメラアングルも悪く、スタミナの減りも早い。
おまけにザコモンですら、やたら強い。
現行シリーズに慣れた後で、逆行するのは辛い。
「・・・おもしろい?」
「俺初代の卵運び好きなんだよ。」
「マゾプレイか」
「このドキドキ感がたまらん!」
「割れても本体床に投げんなよ」
カプコソ系のゲームってのは自分でやるのはいいが、他人のプレイを見ているのは、心臓に悪い。
圭一が卵を割る度に、一緒になって、「うぉぉー!」「レウスきたあぁぁー」とかやっている内に夕飯はできたらしい。
「お兄ちゃん、圭ちゃんうるさい」
兎彩が眉をひそめて抗議する。
年下の女の子を1人で働かせて、男2人で何クソゲやってんだろな、俺たち。
イャンクック先生好きです




