直球姫
「ピピピ・・・」岩永の携帯メール音
「ん?はるか、か・・何々?PCのアドレス教えてくれたら、懐かしい写真送るよ
嫌ならいいけど。プレジェイと渋爆の?・・・マジ?いるっ。」岩永
(てか、どんどん詳しくなってくな・・・ネットってすごいな・・・
もうすぐ逢えるんだから、そんな事せずに、聞けばいいのに・・・)岩永
もうすぐ、はるかが、東京にやってくる。そして泊まりに。
岩永は、暇と金、持て余してるので、逢いに行こうか?って言っても、
何か、お金目当てみたいで、嫌って、はるかに怒られる。
「でも、たまに来てね。」はるか電話で
(なんだ?そりゃ?)岩永
あんまり意味が、わからない岩永
今まで、超ド級の金持ちの女達と、一緒にいたので、
少しずれている金銭感覚。
だいたい、ホテルに暮らしてる事自体おかしい。
実際、キャバクラ経営も、まかせっきり。
やることがないから、何となくなだけ。
ただ、暇つぶし。
友も、知り合いもいないのだ、やることが無い。
だが、やっと、こもった殻から出てくる。
何十年ぶりに出来た彼女。だが、まだ、死んで行った友や女が重くのしかかる。
(おっ来た。早い。画像を・・・わあぁ・・ひーちゃん(ゴスロリ)・・・・
ふふ・・懐かしい・・・渋谷爆撃・・プレジェイも・・・保存しとこ・・)
(すごいなネット・・・あれから、見てないけど・・・
見てみるかまた。はるかと、俺の事でも)岩永
「え~っと・・・・これは?」
広島 ブラックハーブ 最高 スレ
いやーいいな。ボーカルかわいいし
もう少し売れて欲しいけどな・・
やっぱ、親殺したってのが、大手の会社は、嫌なんだろうな
それあると思う。ブラックだもんww
きついな・・だから、東京に出れねえんだわ
東京でも十分やってけるでしょ。そこそこCDも売れてるし
いや~お金の問題。
だな。ボーカルのはるかバイトしてるもん。まだ。
へ~。逆に好印象。
だな。ライブハウスのカフェにいるぜ。 (へ~・・・)岩永
おお!言ってみたい。
こないだ、いった~
みんな来てくださいね(はるか)
↑ホンモノ?
ないない!俺がホンモノのはるかです。
ww俺って・・・
次のライブ東京だろ?行きたいな
11月6日です。(はるか)
東京からコメです。行きます私。116
最近知ったよ。同じ広島~。ブラックハーブいいじゃん。はまってます(山本)
最初絶対バンド名だとわからなかったよ。
絶対薬だと思ったヤバイ系の
同感ww
(ふふ・・・バイトしてんだ・・・引っ越してくればいいのに・・
お金なら出すのに・・・)岩永
捕まる前岩永は、ホストクラブでトップホストとしても、伝説を残している
その時の貯金。
部屋や、店はなくなったが、貯金は無事。
それに、かわいがられていた、女帝田代さんからの、
刑務所から出てきた時用に、用意されていた出所祝い金、数億円
すでに、亡くなった田代さんに感謝。
だがこの金が、さらに、岩永を、さみしくさす。
使い道が無い。
(田代さん・・・自分が、死ぬ前に・・・ありがと。大好きだったよ・・)岩永
大金を見ると、いつも、この思いになる。せつなく死を感じる。
結局また、いつものように、コーヒーを片手に海辺でたたずむ。
「ピピピ・・・」岩永の携帯の着信音
(んっ?そうか!。今は、ちょっと違うんだな・・・)岩永
「おうっどした~はるか~」岩永
なんでもないような会話
「へ~またいるんだ。あの場所。」はるか
「うん・・・また、なんか悲しくって・・・」岩永
「うん・・・私も一緒に、そこにいたい。いい景色だし」はるか
「だね・・・」岩永
「明日、前のりで、東京行くから、会える?慶太さん?」はるか
「当然。泊まるでしょ?」岩永
「うん。お言葉に甘えて。」はるか
「何泊?スケジュールは?」岩永
「次の日ライブで、後は別に・・・」はるか
「じゃあ、一週間位泊まってけば?」岩永
「ふふ・・・一週間は、無理だけど・・・いい?三日位」はるか
「いいよ。」岩永
「じゃあ、着替え、持って行かないとな。」はるか
「えっ?・・・買えば?こっちで?出すよお金くらい」岩永
「唯一そういうとこだな・・・慶太さんの、いけない所・・」はるか
「えっ?・・ごっごめん・・・」岩永大金あるから感覚おかしい
「ふふふ・・・明日ね。」はるか
「おお。駅着いたら。電話してね。」岩永
「あっ!・・そうそう・・・・勝負パンツ履いていくから」
「ガチャ!」すぐ電話を切るはるか
横浜
(・・ふふ・・・・いいね。なんか・・・今までいなかったタイプだな・・)
意外に惚れてる岩永
広島
(ふふ・・やっと逢える・・・楽しみ・・・)はるか
広島
(ああ・・・けーさん(岩永)ドコいるんだろ?
広島じゃないのかな?逢いたいな・・・情報ないな~・・・
一旦東京戻るかな?でも、すれ違いになったら嫌だしな・・・)山本
ネットでは、超、接近してましたけどね。
山本も、都会に咲いたサボテン。
悲しみを溜め込んだ。
最後の生き残り。