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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第四部
65/68

二つの華

確かに火葬場には、居なかったローラ

田代さんと、大した面識も無いので代表で事務所当番


事務所に帰ってきた、岩永に向け拳銃を発射。


「・・・どうしたいの?・・・

 ・・・躊躇も、なかったけど・・・」岩永


「弾は、まだあと5発残ってます・・・・」ローラ


少しの静寂・・・


「・・・・殺していいの?・・・」岩永、拳銃を取り出す。


「ええ。あの時の様に、躊躇なく、撃ってください」ローラ


「そこまで、する?」岩永なんとなく分かったが、まだ確信ではない

「ええ・・そこまでしないと、本気で、抱いてくれないでしょ?」ローラ


(当たらなかったんじゃない・・・ピストル姫・・・

 当たらないように、撃った・・・)岩永


「お前を失うのは痛手だ・・失いたくない・・」岩永

「ええ・・戦力と、してですね。女と、してじゃない・・・」ローラ


「なるほど・・・嫌いか・・」岩永

「ええ・・。」ローラ


「・・わかった・・・殺そう・・・」岩永

「・・・誰をです?」ローラ


「・・・・・」岩永

「・・・」ローラ


「爆弾持ってるんだろ?」岩永

「ええ・・お気づきでしたか?」ローラ


「ああ・・大した事じゃ、ないけどな・・・

 今、お前が一番能力高いな・・・・

 ・・なんでこうなったんだ・・・」岩永


「・・あきなおねーさまも、お忙しいので・・・・」ローラ


「いいよ・・・殺せ・・」岩永

「・・はいっ。きっちり・・」ローラ




「はるかと、かおり・・・

 あきなと、お前意外は、もう要らない・・・」岩永



愛も・・・壊れる。





火葬場


「・・・・・」あきな

「どうしたの?あきなさん?」はるか


当然盗聴している、あきな。

ローラの行動には、注意していた・・不穏な動き・・・


(・・・けーさんは、ローラに?・・・

 ・・・困った・・・

 私も、知っている、このプチ爆弾を・・・

 けーさんは、殺せと言った・・・はるかと、かおりを・・

 なぜ、殺せる?愛してるはず・・

 ローラを、取った?・・・能力を?・・・)あきな


「かおり、はるか、おいでっ!。ここは危ない。

 狙われる。移動するよ」あきな

「えっ?何か、抗争が?」かおり

「で・・でも・・」はるか


「涼太あとは、任す。上下も。」あきな

「はいっ」涼太

「抗争か?・・」上下コンビ


とりあえず。あきなの、運転する車で、会場を離れる。


「かおり・・・なんか、あったら、東京を頼む」あきな

「えっ?なぜ?抗争?本当に?」かおり


「ああ・・・最後の・・・」あきな

「・・・・相手は誰なんですか?」かおり

「ローラ・・・・」あきな

「そっ・・そんな!意味が、分からないです!嫌です。」かおり

「・・こっちに、付いてくれるんだ?あきなさん・・」はるか

「・・・信じられないよね・・・あのはるかが・・」あきな

「ふふ・・・」はるか


「あれっ?バレてました?・・・」かおり


「だね。まさか、本気でアンタ達がデキてるとは・・」あきな

「へへ~。かわいいじゃん、かおりちゃん、

 それに・・・さみしかった・・・・」はるか

「二人が、組めば、ローラも、越えられますんで」かおり


「なるほど・・・結局ローラへの嫉妬か・・・」あきな

「そうだね・・まだ、かおりちゃんや、あきなさんは許せても・・

 ローラちゃんが、慶太さんに愛されるのは・・・」はるか

「ローラは許せない・・

 しかも入ったばっかで、池袋に新宿まで・・」かおり


やはり、女・・・


「もう、戻れないの?」あきな

「・・・駄目・・まだローラちゃんが居なくなれば・・」はるか

「私も・・」かおり


(たしかに、あそこまで能力が高いとは・・・

 かおりをあっという間にまくった。

 さらに、けーさんの、評価まで・・・今一番の、信頼。

 不安か・・・すべて取られそうな・・・女の勘・・)あきな



「私は、当然、天秤にかけるなら、はるかと、かおり。

 ローラも、嫌いじゃないけど・・・」あきな


「狙ってるの?ローラちゃん・・私と、かおりを」はるか

「もう、動き出した・・けーさんの、了承も得て・・」あきな

「うそっ!・・・慶太さん・・・ローラを取ったの?」はるか

「・・・みたい。はるかと、かおりには悪いけど・・・」あきな 



(・・・・・待てっ・・・違うっ!

 ありえない!・・・・

 しかも、タイミングが・・・なぜ、今?

 それに、けーさんが、はるかを、殺すわけない・・

 申し合わせてた?田代さんが、死んだら・・終わったらと・・・

 長い罠・・・あの、ローラと、かおりが、組めば・・・

 一瞬の、気の緩みを、狙うなら・・今・・・

 もし、時代を、強引に変えるなら・・・

 私か!!!!本当の狙いは!)気づいた、あきな


「キ~~~~~~!!!」急ブレーキの車


わずかに、かおりが、拳銃を、出そうとしていた所

はるかは、後部座席から、前のシートに打ちつけられる

かおりは、助手席で、シートベルトに体が食い込む



すかさず、あきなの拳銃が、火を噴く


「ドン!!」


「・・くっ・・・・まだ、早かったですか・・

 あきな、越えは・・・・」かおり拳銃が、手から離れて行く・・・


躊躇・・・・

あれば、自分がやられる。

今まで生き残ってきた山本の強さ・・・



「わああ!かっ!かおりちゃん!なんで!?」はるか



「思い出した・・・教育は、

 あと少しで手の届く所には、居るなってのを・・・

 あの時と、一緒・・今のかおり、ローラ・・・

 あの時の、滝部、城島と・・・

 そして、けーさんの彼女を、使ったように、はるかを、利用した、

 複雑なトリックプレー・・・さすが・・・」あきな


「えっ?本当に?嫌だよ!そんなの!」利用された事に気づくはるか


「じゃ・・じゃあ、慶太さんにローラを、止めさせて・・・

 もう、やめさせて。」はるか

「もう、電話してる・・・」あきな



渋谷の、事務所


「・・・ああ・・ああ大丈夫。・・・気づいた?俺の言葉?

 今?・・最後に、俺に抱かれたいって・・・・抱いてるよ」岩永


「うっ・・うぐっ・・・うぐっ・・」ローラ泣きながら抱かれる

敗北・・・

あきなと、お前意外は、要らないと、言った言葉のあと、

背中から抱きしめるローラを・・・


そして、また、あのセリフ・・・・


「・・・・嘘つきっ・・・・・・うぐっ・・・」


岩永が泣きながら、言ったこのセリフで、

すべて分かっていることに、気づいたローラ


あの慶太さんが、私を抱きしめ、わんわん泣いた

子供の様に・・

ごめんなさい・・・・

こんな、くだらない、女に・・


すでに、岩永は、気づいていた模様。

かおりと、ローラが組んで、あきなと越えようとしていた事

あきなが、盗聴してるとふんで、言った言葉

はるかと、かおりを取れ・・・ありえない言葉・・・

なぜなら、愛している。はるかも、かおりも・・・


「ねえ・・ローラ・・・俺の事が、好きだったの?

 それとも、俺の地位?金?」岩永


「慶太さん・・あの時から・・

 新宿のお店で、出逢った時から・・」ローラ


「そうか・・・・・ありがと・・

 本気で、抱いてあげる・・。最初で、最後の・・」岩永

「うっ・・うぐっ・・うわああん」ローラ

「・・・嫌いじゃなかったよ・・・・ローラ・・・」岩永


愛してるとは言わない・・・言えない・・・


敗北・・・かおりと、ローラ。

飛び越えようとした、あきなを・・・

そして、岩永の愛を、二人で、奪おうと・・・・


あきなの車の中・・・

「おいで・・かおり・・ごめんね・・・」あきな

「うぐっ・・・痛い・・痛いよ・・おねーさん・・・」かおり血だらけ


はるかは、もう、見てられない

あの、かおりが撃たれて血だらけ。あの弱虫のかおりが・・・


「おいで・・・私の、胸の中で、殺してあげる・・」あきな

「うん・・・もう、・・殺して・・・」かおり


 あきなに、キスをして、胸の中へ、滑り落ちて行く


「・・・ごめんなさい・・・・

 私・・・二回も・・おねーさんを、殺そうと・・・・」かおり


中野に、あきなを殺してくれと頼んだ事・・・


「うん。でも・・・それでも愛してたよ・・かおり・・・」あきな

「はいっ・・・私も・・・だから早く・・・おねーさん・・・」かおり


「けーさんは、ずっと、愛してくれるから・・・・」かおり

「・・にひひっ・・・知ってる・・・」かおり



「ドン!」



「うわあああああああんんんん」はるか

「・・・・・・・っ・・ぐすっ・・かおりぃ~」あきな


かおりの心臓を、ぶち抜く。せめて、綺麗なままで・・・



事務所に向かう二人


かおりの遺体は、岩永には、さすがに見せれない。

連絡を受けた上下コンビが丁寧に保管。

さすがに、むげに捨てる事も出来ない。


「ガチャ」到着する、あきなと、はるか


まだ、裸で、居る、ローラ


「・・・終わりました・・・」あきな

「・・・・かおりと・・一緒のところに、捨ててください」ローラ


「うん・・・まあ、死体捨てる所は、

 うち、一つしか、持ってないから・・・でも、捨てないよ」岩永

「じゃあ?」あきな

「捨てれないよ・・・うぐっ・・愛してるんだもん・・」岩永泣き出す

「ううっ・・ごめんなさい・・私も・・・悪いんです・・」はるか


拳銃を拾いあげる、あきな、残りの、弾は、五発・・・


「行こう・・・服着ろ、ローラ」あきな

「・・はいっ・・」ローラ


移動する四人・・・

移動先は、ゴミ処理場・・・


拳銃の弾倉を、回す・・あきな


「引けっ・ピストル姫。6分の1で、助かる・・・」あきな

「・・・・・」岩永

「お願い・・もう止めて・・せめて、ローラちゃんだけでも・・

 もう、死ななくても・・・」はるか


「ううん・・・はるかおねーさん・・・生きてると・・

 また、いつか・・同じ事をする・・・だって・・愛してるから・・

 ・・慶太さん・・・ごめんなさい・・・

 そして、拾ってくれて・・・ありがとう・・」ローラ


もう一度、弾倉を適当に回すローラ・・・

もしかしたら、あきなの、やさしさが、あったのかも・・・

そう、思えたから・・・・

そして、頭に、突きつける。


「うん・・・うぐっ・・うう・・・」岩永涙が、止まらない


静寂・・・・


拳銃を、頭に突きつけ、躊躇なく引く、ローラ



「カチっ!!」



「・・・どうですか?・・

 ピストル姫の実力・・・・では・・」ローラ、やさしく微笑む。


「やっ・・よ・・よかった・・ローラちゃ」はるか

「ドン!!」

「わっああああ!!うわああああああん」はるか


やさしく笑い、すぐさま、二度目の引き金を引くローラ。

最初から生きる気はない・・・

だが、ぶち抜いたのは心臓。

せめて綺麗に死んで生きたい。


「なんで俺の・・・愛した女はみんな死んで行くの?

 ねえ・・・なんで・・・・どうして・・・・」岩永うなだれる


地面にへたり込んで。

顔も地面に付き、恥じも無く子供の様に、泣く・・・・


ゴスロリ、佐藤、田代、かおり、ローラ


とくに、かおりは、あれほど、かわいがった・・・

次の女帝にと・・・思い出す出逢い。恋。愛。

初めて出逢った日。初めて抱いた夜。


もっと愛したいから・・・

田代、佐藤と、同じ言葉も・・・


「けーさん・・・私が、原因です・・・

 もう、・・・殺してください・・・・」あきな

「いやっ!慶太さん嫌だよっ!

 あきなさんも、そんな事言わないで・・もう嫌だよ・・死ぬの」はるか


「うっ・・うぐっ・・かおりぃ~・・・かおりぃ~・・・うぐっ

 ローラぁ~・・うぐっ・・うう・・

 なんで、・・なんで・・・・飛び越えようと・・するの?・・・」

 

止まらない涙



愛した女が三人も死んだ・・・

田代、かおり、ローラ


また悲しみを詰め込んだ、さぼてん

悲しい奴だけ、生き残っていく・・・


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