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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第四部
64/68

もし時代が変わるなら

今日は、自宅で、まったりしてる岩永


一人、ベランダで、のんびり過ごしている。


「・・苦痛だ・・・・東京のドン・・・・」岩永


ドンとして・・・

下手に、遊びにも行けない。格・・・・

本当はその辺のキャバクラとか行きたいし、

安いチェーン店のファミレスとかにも行きたい。


結局デリバリーだ。


「もぐっ・・もぐっ・・・」


(ただ居るだけ。だが、絶対的に・・・それが、ドン

 中野さんが、ウキウキで、辞めていったのが、もう、わかった・・

 もう、殴り合いも、できねえ・・ストレス溜まるな・・)岩永


「ピピピ・・・」岩永の携帯が鳴る


(ん?八代・・・)岩永めったに、かかってこない八代の電話に不安になる



そのころ、渋谷の事務所では、また楽しそう

いわゆるプレジェイ四天王


「へへへ~変えた方の、都市伝説わかったよ~」あきな

「おおー!教えて、教えて」はるか


「タイトルは、死神」あきな

「おおーかっこいい」かおり


「なんかね、本当に、やっつけで、変えたみたい」あきな

「消え去られた伝説か・・・」ローラ

「しかも、けーさんが、作ったの。新しいの」あきな

「うん。早く~」はるか

「まっ、私の事だったんだけど・・・・・」あきな


説明する、あきな


「・・ごめんなさい・・」はるか

「おねーさんごめんなさい・・」かおり

「うん。ハシャいで、ごめんなさい」ローラ


山本と、付き合った男は、死んで行く。


「いいよ、別に、気にしなくて、なんとも、思ってないよ。もう」あきな

「てか、ひどいな慶太さん」はるか

「でも・・・また事実だ・・・」かおり

「うん。・・・恐いな・・もう・・」ローラ


「それと、超、裏情報。ゲット。伝説の」あきな

「えっ?消え去られたの方?」はるか

「うん。」あきな

「おおお!」かおり ローラ


「ちなみに、けーさんの事らしい・・・

 だから、あんなに、怒った・・機嫌悪くなったみたい」あきな

「うわー・・やっぱりタブーかぁ・・」はるか

「だね。私には、いつか機会が、あったらって、言ってたけど」あきな

「おお」ローラ


「タイトルだけ、教えてもらった・・・言うよ・・」あきな


「ごくっ・・」 一同、固唾を呑む



「・・・・絶望。」あきな



「うわぁぁぁもう、絶対やばいの判るや・・」はるか

「うっ・・うっ・・うわぁぁぁん・・」かおり、恐くなり泣く

「ぜ・・絶望・・・しかも、慶太さん絡み・・・恐い・・」ローラ


(本当、女子ってのは・・・)事務所に来ていた、上下の川上


「ピピピ・・」川上の携帯


(んっ?岩永・・・)川上


「はいっ。・・・えっ!!!・・・・

 ・・・分かった・・・居るよ、四天王・・・ああ・・ああ・・」川上


何か、あったと、気づく四天王


(居るよ、四天王?・・・慶太さんからだ、電話)かおり


「山本、ちょっと、いいか・・」川上

「・・ああ」何か、あったと、気づく山本


「いやっ・・・いいや、一時間後に、みんなに話すや・・

 それまで、ゆっくり、待機してて、そのあと、みんなで出るから」川上


もう、テンションが、上がらない 四天王

何か、あった・・・

しかし、一時間後にと・・・


「さて行こうか、俺のワゴンにみんな乗って・・」川上

「ああ」あきな


走りだす車


「どこ?」あきなが、口火を切る。


薄々、嫌な事だと、思って、誰も、聞けなかった。


「死んだよ。田代さん」川上


「えっ!嘘っ!」あきな

「うわあぁぁぁん」かおり

「どうして・・まだ・・」はるか

「じゃあ、なんですぐに!」ローラ


全員、余命宣告を、受けてるのは、当然知っている

だが、まだ随分先の話だった・・・


「・・やっぱり、もう自然治癒力と、いうか、

 免疫も、弱いし・・・急に、悪くなったみたい。」川上


「け・・けーさんは?死に目に会えた?」あきな

「みたいだな・・・」川上

「どうして、一時間後?」はるか


「ああ・・・行けばわかるよ。」川上は、なんとなくわかっている



病院に到着。


「ああ・・悪かったね。」岩永 気丈に振舞う


「ぶわぁぁぁぁぁぁぁんん」四天王号泣


もう、人で、一杯の病院。

一時間後・・・岩永の目を見て分かった・・・

ずっと、泣いてたのだ・・誰にも見せず。

東京のドンとして・・・

誰にも、泣いている所は、見せられない。


暴力団関係者や、企業の社長達、増え続ける人・・

岩永と、あきなが、気丈に振舞う。


「なんか・・ぐすっ・・これに・・うっ・・ぐすっ・・

 ・・するって・・お父さんが・・・ううっ・・」涼太も、堪えきれない


田代に、着せられた、華やかな着物。

女帝らしく・・・


「涼太は、死に目に会えたの・・」はるか

「うん・・・・お父さんが、最後、延命装置外して・・

 口づけたまま、死んで行った・・・」涼太

「うっ・・・うう・・」かおり、ローラ 涙が、止まらない


「どうして?・・あと、わずかでも一緒に居たかったんじゃ?」はるか


「・・・俺が、殺してやるって・・・女帝の最後は・・」涼太


「ぶわぁぁぁぁぁん」一同、号泣。


気丈に、振舞う、岩永の方を見て、さらに、涙が止まらない

あっけない死・・・


でも、よかったと・・東京一の、女で、死んで行けたと・・


きっちり、押し上げた。

東京一に・・・田代が。


しばらく、田代に近づく事も出来ない忙しさ

 

やっと訪問客が落ち着く。が、

あきなは、すでに会場に手配や段取りで慌しく動く


「やっぱ、あきなさんが、居てよかった・・」はるか

「うん。まだ、何にも出来ないや、私・・」かおり


「さて、俺は、一旦帰るよ・・・

 通夜も、明日だし・・・・・」岩永

「あれっ?田代さんは・・・」はるか

「ああ・・もう、直接、式場に・・・

 大体、俺、喪主じゃ、ねえし・・・・」岩永

「あっ・・・涼太か・・」はるか

「だね。・・帰ろっ。はるか・・」岩永

「うん。じゃあ、かおりちゃん、ローラちゃん頼むね」はるか




「はい・・・・」かおり

「はい・・・・」ローラ




出て行く二人


「ねえ・・はるか・・・嫌かも、知れないけど、横浜行こうよ」岩永

「うん。いいよ・・。海ね。」はるか


二人が、出逢った、海辺。

ただ、たたずむ。


何時間経っただろう・・・

もう、日も落ち、暗くなってきた

まだ、一度も、慶太さんの、涙を見てない。


「帰ろっか・・・」岩永

「うん・・」はるか


自宅に帰っても、別に、これといって、する事もない

テレビだって、つけれない。笑う気になれない・・・

ベランダで、デリバリーを頼み、食事する二人


「もう、寝よっか・・・」岩永

「うん。私も、泣き疲れちゃった・・・」はるか


二人でベットの中。それでも泣かない慶太さんは・・・

ただ、寄り添って、眠る・・


滞りなく進む通夜に葬儀。

そして火葬場に。


田代さんを、ずっと、撫でて

「またっ」って、言って、帰り出す岩永


「えっ・・・慶太さん・・帰るの?」はるか

「うん・・・あと、よろしく」岩永


本当に、帰って行く・・・一人で


(わかるよ・・・気持ち。ここが、一番辛いから・・)あきな


まだ、よく、意味が、わからなかった、はるかだが、


火葬されて、出てきた骨を見てやっと痛感する。

死んだんだ・・・と。

さっきまで、田代さんはここにあった・・・

でも、もう田代さんと分かるものは、ない・・・





もし・・・時代が、変わるなら・・・

強引に、変えるなら・・・

ここ・・・

今・・・



「パンっ!!」



岩永、撃たれる。躊躇なく・・・



だが当たらない。

僅かにそれた弾丸。

だが撃たれた事実が問題・・・・





ローラに。



躍動が止まらない・・・

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