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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第二部
57/68

時代の変わり目

田代の病院にやって来た岩永

今日は、上下コンビの川上が、面倒を、見ている模様


「・・んっ・・ああ、すまねえ寝てた・・」川上

「いやっ。いいよ・・・少し寄ってみただけ、気にしないで休んで」岩永


面倒と言っても、ヨダレを拭いてやったり、ベットに寝かせたりするだけ。

岩永が、絶対に、こだわるのは、田代さんの、オムツを、変えさせない事、

体を拭いてやる事。これは、さすがに誰にもやらさない。看護師の仕事。


今は、ベットに横たわり、眠っている田代。

ベットに腰掛けて、やさしく手を握る。



ただ、時が流れる


(なんで殺してくれないの?)



「・・・俺に、足りない物って、なんだろうね?田代おねーさん

 まだ、何かが足りない様な・・」岩永


ただ時が流れる。もう、2~30分は、このまま。


「我慢なのかな?・・・・あきなみたいな・・・」岩永


田代を、やさしくなでる。まるで、前戯の様に・・


「帰る・・また来る・・・」岩永


(足りないんじゃない・・要らないの・・必要以上のやさしさ・・・)


岩永には、そう、聞こえた様な・・・

何で、殺してくれないの?

足りないんじゃない。要らないの。必要以上のやさしさ。

かおりに、言った様に・・・



渋谷の事務所に向かう岩永


「バチンっ!」

「なんで、まだ判らないだ!そんな事!」あきな

「ちょっ・・あきなさん、殴らなくても」はるか

「・・うっ・・うっ・・・」かおり


どうやら、かおりが、少しのミスをした模様

あきなに、激しく怒られる


「どうした~」岩永

「あっ・・・慶太さん・・あきなさんが・・」はるか


ちょうど、タイミングよくやってきた岩永

あきなから事情を聞く。たいした事じゃないミス。

ミスと言うより、少しかおりの、判断、決断が、遅れただけ

かおりは、岩永に助けを、求める様かの目


「バチン!!」


「何甘えてんだ!そんなので、女帝になれるか!

 お前の判断の遅さで、何人も死んだら、どうすんだ!」岩永


(わっ!・・慶太さんも、殴った・・)はるか驚く


「うっうっ・・うわああん」かおり


「バチン!!」また、すぐ殴る岩永


「うっ・・うぐっ・・・うぐっ・・」必死で、こらえようとする、かおり


「・・・・・・・」無言の岩永


はるかが、たまらず、かおりに近づき、涙を拭こうとするが、

かおりが、払いのける

(・・かおりちゃん・・・)はるか


「ほっとけ、はるか。俺ゃ~クソ嫌いだ。

 できね~んなら、くだらねえ男とでも、一緒に居ろ。

 いつでも、別れてやる。」岩永


(ひどいよ・・どうしたの、慶太さん・・)はるか、何も出来ない


鬼の形相で岩永を睨みつける、かおり


(すっ・・すごい顔・・かおりちゃん・・)はるか


(だな・・足りないのは、すべてが、少しずつだけど、

 まず、闘争心・・・さて、ここで次の女帝候補の、出てくる言葉はなんだ?

 お受験だな・・・見ものだ・・)あきな


「今、ここで、抱いてください!」かおり

(ほうっ・・・突き抜けやがった・・さすが、けーさん)あきな

「ちょっ・・慶太さん・・いくらなんでも、みんなの前で・・」はるか


無言で、ズボンを脱ぎだす岩永

服を脱ぎだすかおり


「ほっ・・本当に?・・・」はるかは、意味が判らない


(うん。はるかは、わかんないか・・・一皮剥けるよここで、かおりは

 はるかには、悪いけど・・・)あきな


無言で、抱かれるかおり、ただ、歯を食いしばる。

だが、涙は、止まらない。

はるかは、見てられなくて、あきなに寄り添って、うつむく

あきなは、相変わらず。アイス食べながら見てる


事が終わり、無言で、中から溢れる精液をティッシュで拭き取るかおり

服を着だして、帰り支度を始める岩永

まだ、裸のままの、かおり


「帰るよ。はるか、おいでっ」岩永

「うっ・・うん・・」(大丈夫かな、かおりちゃん?)はるか


「早くしろやっ!何、もたもたしてんだ!さっきの続きだ~!」あきな

「はいっ。すぐに。」大きな声の、かおり


(あきなさん、まだ怒ってる・・恐い・・)はるか


帰り出す岩永と、はるか


「女帝になるって、ああも、大変な事なの?」はるか

「ああ・・ごめんね・・目の前で・・」岩永

「・・ううん・・慶太さんの、考えがあっての、事だと、思うし。」はるか


いつだって、直接殺しあうのは男達。

それを、少しでも・・・最小に・・・

ただ、金を、稼ぐのが、女帝ではない。

バランスを保ったり、たまには、直接芽を、摘んだり・・

キーマン・・その、一つ一つの言葉、行動が、

多大なる影響に変わる。



「もう、ドンとか、女帝ってだけで、悲しみ、苦痛の毎日だよ。

 中野さんも、言ってた、もう、苦痛だって・・・」岩永

「じゃあ、なんで女帝や、ドンを目指すの?」はるか


「いないから・・他に・・・使命感と、言うか・・・

 今まで、走ってきて、気づいたら、自分がトップなの・・

 いつの間にかね・・そしたら、今度は、みんなが頼むってなるの

 もう、俺は、届かない、もう私じゃ無理って・・」岩永


「居ないと、どうなるの?女帝や、ドンが?」はるか

「くだらない、小銭稼ぎの抗争が、ひたすら続く・・

 いわゆる、利権の取り合い。

 想像してみ。俺のポジションが、元六爆の山中とかで、

 あきなが、今のかおり、だったら?」岩永

「みんな勝手な事するな・・・もう、ぐちゃぐちゃだ、東京が

 若手も、右往左往して、荒れそう・・」はるか


「だから、圧倒的、ドンか、女帝が居ないと、変に揉めるの。」岩永


「でも、田代さんの、時は、圧倒的・・・それでも・・」はるか

「ああ・・言いたい事は、わかるよ。

 あの時は、時代を飛び越した俺のせい・・

 時代の変わり目って、危ないだ・・本当に・・」岩永


(慶太さんの、出現・・・時代の変わり目・・・

 そうか、急いでるんだ・・慶太さんも、あきなさんも・・

 もうすぐ来る、変わり目・・慶太さんが、ドンに・・

 そして、その時に、もしかして来る大波に警戒して・・・

 下手すれば、あきなさんも、慶太さんも・・・

 麒麟か・・たしかに、この変わり目しか、もうチャンスは無い

 慶太さんが、ドンになれば、きっと、長期政権・・

 現れるの?。新しい時代が?それとも、老兵が?

 それに、対抗させようと、してるの?・・かおりちゃんを)はるか

 


「・・ねえ・・帰ったら・・・もう・・無理?」はるか

「するよ。抱かれたいんでしょ・・」岩永

「うん・・」はるか


少しだけ、わかる、はるか

すでに、十分すぎるほどの、遊んで暮らせるお金を持っている岩永

だが、ほっとけない。均衡を保つために、忙しい日々。

本当は、投げ出して、知らない若手や、ヤクザは、勝手に死ねって思う。

だけど、居ないのだ、他に・・・

稼いだ、有名税を、ここで、払っているような感じ。

神輿の担ぎ手はいるが、神輿は中々変わらない、変われない。


汚いままの性器を舐めるはるか

深く、落ちてゆく。

誰よりも、愛してると・・・

ずっと一緒に居たい・・・

殺したい・・・

殺されたい・・


上に乗るはるか、岩永の首に手が、伸びる・・・

私だけが、今、・・・殺せる・・・東京が、この手の中に、ある・・

少しだけ締める首・・

「あっ・・あっ・・あっ・・」異常な興奮の、はるか


「ふふ・・・・ほれっ」岩永


なんと、拳銃を、はるかの口に、無理やり突っ込む岩永


「うぐっ・・うご・・うぐっ・・・ああっ!」

はるか、ヨダレを垂れ流しながら、意識さえ失う。



もう、これ以上のセックスは・・知らない・・・。



少し風が、変わり始める・・・


池袋では、二代目イチゴ愚連隊総長、

武藤・・・・

撃たれる。


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