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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第一部
43/68

ポンコツそうな、ねーちゃん。

だから・・悲しい・・・



「ズズズー」  コーヒを飲む

「パクっ・・もぐ・・もぐ・・」ドーナツを食べる

「パクっ・・・もぐ・・・・・・・もぐ」さらに口に含む

「パクっ・・もっ・・・・・もぐっ」まだ口に入れる


まったく声も出さず。


ただ、涙が、止まらない。あきな。


「・・・・もう、かおりも、来るよ・・・」岩永

「うるさいっ。」あきな


「パクっ・・もぐもぐ・・ズズー・・」ただ、食べて、飲む。あきな


とめどなく流れる涙

顔は、無表情。

声も出さず。


「ガチャ!」

「おはようござい・・ます・・」かおり


「ああ。おはよう」岩永

「パクっ・・・もぐ・・」あきな


(あきなおねーさんが・・泣いてる・・・

 声も出さず・・・・慶太さんに、怒られた?

 よっほどの事・・・あのおねーさんが、こんなにも涙が溢れてるなんて・・

 テーブルには書類・・・ミスしたのかな?

 絶対怒ったら恐いだろうし、慶太さん・・)かおり


「気にするな、かおり。どうだ?進行状況は?」岩永

「ええ。あと、半年もあれば・・そんなに、高さのある物件ではないので

 それと、すでに、完売いたしましたので、同じコンセプトで、

 次に取り掛からせてもらってます。

 詳細は、新居が、出来上がるまでは、秘密です。」かおり

「うん。楽しみにしてる。場所も知らないしな。」岩永

「・・・・・・・」あきな


(まだ、無言・・・よっぽどだ、おねーさん)かおり


「それから・・はるかおねーさんですが・・」かおり

「ああ・・・なんかいい案ないかな~って奴ね・・」岩永


「ええ・・慶太さんに、お前の意見は、ちょっとな~って、言われてましたが

 私自身に置き換えて、これだけは、いやってのが、ありまして、

 それ考えてたら、もう嫌で嫌で・・・・

 でも、ちょっと、変な気になりまして・・・」かおり


「うん・・何?」岩永


「結論から、いいますと、必殺、嫉妬大作戦です。

 慶太さんが、ほんと、くだらない、今の若者、

 ピンクのプーマのジャージ履いて、キティーちゃんの、サンダル履いた

 女の子と、仲良くしてるのを、はるかおねーさんに見てもらえば、

 あんな、若造に、取られるなんて・・的な、感情を誘います

 私なら、すぐ、慶太さんに飛びついて行き、無理やりでも

 あんなの抱かないで、私抱いてって、超嫉妬します。」かおり


「ぶはははははは」あきな 岩永


(あっ、やっと、笑った)かおり


「あきな君、私は、非常にいい案だと、思うが、どうだね?」岩永

「ええ。くだらない愛に、取られるんじゃないかと、言う嫉妬は、

 岩をも、動かす力が在り、山に雨も降らすほどの威力だと考えます

 ぜひ、その案で、実行いたしましょう。」あきな


(ん?難しいな・・表現が・・おねーさん)かおり


「では、プロジェクトチームを立ち上げる!あきな君、総監督に」岩永

「では、かおり君、ヤンキーギャルを用意したまえ」あきな


(えっと・・付き合わなきゃ駄目なのかな?・・・では?)かおり


「では、ヤンキーギャルを・・・」かおり


勝手に、違う事しだしてる、岩永と、あきな


(あれっ?もう、聞いてないや・・・)かおり、きょと~んとするだけ


すかす、岩永と、あきな


(まだ、早いか・・かおりに突っ込みは・・)岩永

(そこは、さまーず風に、って、もう違う事っ!・・が正解だが、

 まだ早いか、かおりには)あきな


なんかムズムズしたままの、三人



さっそく、実行に移す三人



あきなが、はるかを事務所に呼び出す


「けーさん、いま、スタバ行ってるよ」あきな

「へ~上から、帰ってくるの見てみよ」はるか


(掛かった!よしっ。)あきな


今時の女の子と、仲良く話しながら帰ってきている岩永。


(えっ?何?あのガキ?)はるか


「まじ、おにーさんって、かっこいいよね。」ヤンキーギャル

「へへ。ありがと~」岩永


(はぁ~?なんだ、その貧乏くせえ、ガキっ!離れろ!

 格が落ちる。慶太さんの。岩永だ!それ、天下の岩永!)はるか


「エッチしてもいいよ。かっこいいからおにーさん」ギャル

「じゃあ、後で連絡するから、電話番号教えてて」岩永

「いいよ~」電話番号を渡すギャル


(はぁ~・・どうしたのよ慶太さん、キティーちゃんの健康サンダル履いてる

 バカギャルなんて・・しかも、プーマのジャージ・・本気で抱くの?

 止めてよ、いくらなんでも最近してないからって・・・あれっ?

 あそこで、こそこそ隠れてるの、かおりちゃんじゃ?)はるか見つけた模様


(よしっ。うまい事言った。)かおり

「こっちは、オーケー。事務所どうですか?」無線で、かおり


「こちらも、オーケーです。しっかり見てました。」小声で、あきな無線で


(うわ~・・聞こえた・・)はるか 隠れて、しゃべったあきなの方見て


「最近、彼女が、やらせてくれないから、マジしちゃおっかな~」岩永

「いいよ~別れちゃいなよ。そんなやらせてくれない彼女」ギャル


(だ・・・大根役者・・・ひでえ・・)はるか、何もかも、分かった模様


その日の夜。


不自然に、出て行こうとする岩永、異様に、めかしこんで

「ふふふ~んふふ~ん」鼻歌の岩永

「・・・・・・・」はるか

「(シュッツ・・シュッシュ・・)」岩永 普段つけない香水まで

「・・・・・・・」はるか



(あれっ?引っかからないのか・・)岩永


「・・おいっ・・大根!」はるか

「えっ?・・なっ・・何?」岩永


「この、大根役者が~」はるか

「もしかして、ばれてたっ?・・言ってよ早めに・・ハズイよ・・」岩永


(ふふ・・ありがとっ慶太さん)はるか


上にある、あきなの部屋、


ベランダで、下に聞き耳立ててた、あきな


「・・・この大根役者が~」

「もしかして、ばれ・・・・・」


聞こえてくる声


「役者が、悪かったな・・・寝るか、もう。」諦めた、あきな


戻って岩永の部屋


「ほんと、もう、くだらない事して・・・」はるか

「ごめんよ・・・だってぇ~・・」岩永


(くそっ・・もう、行ったら~、実力で!)岩永


「チュっ」キスする岩永

「んっ・・」少し感じた様な、はるか


「俺に・・抱かれるのは・・嫌か?」岩永(どうだおらっ!これがナンパ4皇だ)

「ううん・・・嫌じゃないよ」はるか


「・・・あれっ?・・あっさり・・・」岩永

「うん。ごめんね。今まで、出来なくて・・」はるか

「もう、癒えた?」岩永

「・・うん。今日でね。もう、大丈夫だよ。」はるか

「むっちゃ、エッチな事していぃ?」岩永

「おいでっ・・・」はるか

「しゃーーーー」岩永


「・・・あれっ?・・・傷、増えてる・・・・あっ・・・・」はるか


この傷が、二人の愛を、また深くする。



だが・・・・・・


写真付きの資料を見る二人の男


「岩永の唯一の弱点か。田代、佐藤に比べりゃ、くそみてえな女だな」

「攫いますか?」

銀華ぎんばなっての狙え。この、ポンコツそうなねーちゃんは

 逆にスキありすぎで、恐いな・・すでに罠かもしれねえ。」

「山本は、どうします?まあ、勝手に参戦するでしょうけど。」

「取るよ。滝部の兄貴が、どんなむごい死に方だった事か・・」

「キムさんも、片目、潰されたんですよね?山本に・・」

「ああ、本当あの女イカれてやがる・・・あの頃まだ、ガキだったが」キム

「でも、本当お勤めご苦労さまでした。自分が、頭じゃ、さすがに

 しんどかったです。これからよろしくお願いします。」鳥谷

「本物の、喧嘩ってのを、見せてやるよ・・・仕返しだ」キム

「ええ。爆撃の恐ろしさを。」鳥谷

「とりあえず、今、爆撃名乗ってる兵隊集めろ全員」キム

「すぐに・・」鳥谷



殺人罪で、16年もの、長い懲役から、帰って来た男

元、韓国爆撃総長 初代新宿ナイフ総長 キム

東京仁義、滝部の右腕。

第二次六本木戦争で、一番輝いていた男。



一週間前

刑務所で、出所を出迎えた鳥谷


「お勤めご苦労様でした。今の爆撃系の派閥の頭やらさせてもらってます

 元、八代目東京爆撃隊総長の鳥谷です。」鳥谷


出所しての第一声は・・



「岩永が、生きてるって、本当か?」キム


あの時代の・・生き残り。

しかも、猛者。上位級。華の49年組のエース東京に舞い戻る。



新宿

「出てきたか・・・問題児・・・」東京のドン、中野


(さっそく、爆撃系の頭になったな・・・まあ、鳥谷みてえなガキじゃな・・

 いねえもんな・・キムぐらいしか、生き残り。爆撃は・・

 でも、ふふふ・・ねえんだろ?金?)中野


「ぶははははは。恐い恐い・・貧乏人は。なんでもやりやがるぞ。

 俺は、出所祝い金でも、送ってやるか・・・ははは。」中野



貧乏は、力に変わる。


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