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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第一部
40/68

愛輸送船

タクシーに、かおりと、乗り込む岩永


「渋谷の宇田川美・・」かおりが、岩永に手を出され止められる

「前のバイクと一緒だから、着いていって運ちゃん」岩永


(ごめんなさい・・まだ、動転してる・・・

 あるわけない。暗号だ・・・宇田川美容外科なんて・・)かおり


タクシーは、渋谷へ


「・・・あった!」かおり、目を、ぱちくりさせて、岩永を見て

「あるよ。」岩永やさしく微笑む


しかもゴージャス。


「でもここ、訳ありとか、・・大丈夫?」かおり、あまりにも、いい病院すぎて

「ん?大丈夫・・・ここ今、あきなの経営だから・・」岩永

「今?」かおり

「うん。元々、田代さんの」岩永

「あっ・・・好きそう・・女帝さん・・」かおり

「ちなみに整形じゃないよ。田代さん。」岩永


ちゃんとした治療を受ける岩永

「もうっ・・信じられない・・・麻酔もなしで・・」女の先生

「痛かったよ~」岩永

「あきなさ~ん。ちんちんも、縫いますか?使えないように?」先生

「あっ・・・止めて欲しいかな・・」かおり

「ふふ・・駄目だってよ。」あきな


「てか・・仲いい・・・」かおり

「ああ。もと、渋谷のメンバーだったから先生」あきな


「さらし、めっちゃ巻いといて」岩永

「はいっはいっでも、普通は、動いたら駄目ですよ。てか入院。」先生

「明日来るからまた」岩永

「絶対ですよ・・・開かなきゃいいけど・・・30針ですよ・・・」先生

「(ふわっ)・・」

「あっ!(がしっ!)」と、受け止めるあきな

「けーさん、また、かおりが、気絶した~」あきな

「ありゃ・・弱いんだ・・・痛いの・・」岩永


はるかの居る仙台に向かう岩永


(つつ・・飛行機の、ゆれでも、痛てぇや・・・麻酔切れたな・・)岩永


はるかの待つホテルへ・・

当然マスコミが・・・


「あっ!岩永さんっ!今回の事件について一言!」記者

「一般人ですから、写真の方は、ご遠慮できますか。」岩永

「はいっ。わかりました。」記者


(来た。慶太さん・・ごめんなさい・・・私のせいで・・)はるか


「誠に残念です。はるかも、報道で知り、

 映画の関係で、お仕事させてもらって、

 仲良かったので、本当に、残念だと・・・」岩永


「原因って、岩永さんが、思うには?」記者

「直接お会いした事は、ないのですが、

 情熱の強い、仕事熱心な、期待の役者さんと、聞いていましたので

 さらなる向上心が、プレッシャーになったんじゃないでしょうか?」岩永


「今回、はるかさんの方へ、寄られた理由は?」記者

「人一倍、感性の強い女性なので、悲しみを溜め込みすぎる

 悪い癖が、ありますので、すこし抜きに・・」岩永


「ありがとうございました。」記者

「ええ。では」岩永


完璧。これで、まさか、さきほど、木村に、斬られたとは、

もう誰も想像すらできない。

うまく、断ち切る。はるかも、岩永も、一切関係、接触は、なかったと。

あくまで、はるかの友人が、勝手に亡くなった・・・と。



メンバーと、マネージャと思われる集団を見つけ

軽く笑って近づいて行く岩永


「すげえな・・・」聞いていたメンバー

「あの、落ち着きといい・・」聞いていたマネージャー


マネージャと、メンバーが、出迎える

すでに、山中から、連絡済み


「すみません・・悪いのは、私です。徹底して監視しとけば・・」マネージャー


「いえっ。悪いのは、いつもより、風が、乾いていたせいですから。」岩永


(かっけー!!)メンバー

(まじかっけー!)マネージャー


「はるかは?」岩永

「こちらへ・・・かなり、凹んでます。」マネージャが、案内する


残ったメンバー


「すげえな・・・とにかく・・」

「ああ。あれが、100億の男。いや、103は、あるな。」

「俺が、女なら、絶対抱かれたいな・・」

「ああ。東京一ってのが、よくわかったよ」

「でも、あの、木村のヤロー無理やり、はるかを!くそっ!」

「もう、やめよう・・自ら命を絶ったし・・」

「ああ。一番くやしいのは、岩永さんだし」

「はるか、二回目か、無理やり、やられたの」

「でも、今は、岩永さんが居る。」

「ああ。本当でけえ人だな、はるかの、彼氏」

「カッコいいな。さっきのセリフ。」

「ああ。ブログに書こう。感動した」

「悪いのは、いつもより、風が、乾いていたせいですから・・・か。」

「ジェットコンクリートに!」

「ああ。早く固い絆にだ。」


部屋まで案内して、ロビーに戻っていくマネージャー


「コンコン」

「はるか入るよ~」岩永 (つっ・・いてえ・・)

「うん・・」はるか


「ぶわあぁぁぁぁぁぁぁぁん」はるか、岩永に抱きついて行く


「・・・・・(つっ・・・)」ただ抱きしめる岩永


「・・・・途中で、気がついたけど・・・もう・・体が・・」はるか

「うん。しょうがないよ。俺だって、エッチしてて、途中で、

 私、性病でって、言われても、もう、イクまでしちゃうよ」岩永

「ふふ・・ごめんなさい、気を使って、そんな

 おもしろい事、言ってくれて・・」はるか


「そんなこちょないよ。(そんな事ないよ)」岩永

「はは・・出たっ。慶太さんの、甘えん坊将軍」はるか


「それと、ごめんなさい、財布見られてたみたいで、

 慶太さんのホテルで・・・」岩永

「ああ・・嫌味だね・・・もう、引越しの準備してるから・・

 あきなと、同じマンション入ろうかと・・・

 当然変な意味じゃなくて、はるかが、近いほうがいいかなと・・」岩永


「うん。慶太さんも便利だし。私も、いっぱい、あきなさんと遊べるし」はるか

「うん。だから、あきなには、退いてもらおうかと、下に、

 あいつが、一番いい部屋取ってるから・・・」岩永

「もうっ!なんで、そんな事しようと、するの!別に最上階じゃ、なくても

 いいじゃない。また、無駄使いしようとして・・」はるか


「だって、あきなの部屋、プール付いてるらしいよ」岩永

「・・知ってるよ。よく行って、泳いでるもん」はるか

「うわ~・・いやらしい・・・」岩永

「ちょっ・・してないからね。変な事。」はるか

「ははは」岩永


軽く口づけをする岩永


「抱いてやろうか?・・・」岩永

「・・・ごめん・・・まだ・・ちょっと・・」はるか


「時が、洗い流してくれるから・・」岩永

「うん・・・」はるか


「コンコン」

「すいません、マネージャーですが、ご一緒させてもらっていいですか」

「どうぞ」岩永

「失礼します・・・はるか、今日のライブ・・出来るか?」マネージャー

「うん・・・やらなきゃ・・・」はるか

「うん。はるか、今日、見て帰るから。

 飛行機の都合で、途中で、帰らないと行けないけど・・」岩永

「あっ、うん。ありがと。忙しいのに、来てくれて・・・

 ふふ・・慶太さんが、見てるか・・・がんばろう・・」はるか

「あんまり、好きじゃ、ないけど、東京ジェットコンクリート・・」岩永

「うわぁあ・・言ったぁ・・たしかに、聞いてるの見た事ないし・・」はるか

「すみません・・」とりあえず謝るマネージャー


「てか、歌詞が、マジだせえよね。はるかの」岩永

「ええ。岩永さんに、影響された、今作意外は、クソですね」マネージャー

「慶太さんっちゅ~して」はるか現実逃避

「愛してると、お腹が、減るって、歌詞、ほんっと、クソだよね」岩永

「歌ったとき、マジかっ!?て、思いましたね・・」マネージャー

「いい歳した、おん・・んっつ!」岩永

無理やり岩永にキスするはるか、もう、聞いてられないから・・

「ははは仲いいですね。」マネージャー(さすが・・強引に、ぴっぱり戻した。)


「ありがとね慶太さんっ」はるか

「うん・・ライブまで、一人で、観光しとくよ、リハだろ?今から」岩永

「あっ、じゃあ、私、時間あいてるんで、案内します」マネージャー

「ええ。よろしく。」岩永

「うん。ライブ会場にも、連れてきてマネージャー」はるか

「うん。わかった」マネージャー

「じゃあ、はるか、もう、声かけないで、帰るけど・・」岩永

「うん。また、電話する。」はるか

「ああ。じゃあ、行きますか?」岩永

「はいっ。牛タンが、有名ですので」マネージャー


ホテルから出て行く二人を、窓から眺めるはるか


(本当に、ありがとう、私が、いっつも、悪いのに・・)はるか



「岩永さん、病院行きますか?」事情を知ってるマネージャー

「いやっ、変な病院行くと、怪しまれる。普通入院のレベルだから」岩永

「どこか、ライブまで、横になれるところで・・」マネージャー

「ええ。2~3曲聴いたら帰ります。よろしく伝えといてください」岩永


ライブで、岩永を見つけて、少し微笑むはるか

いつからか、消えた岩永

(ありがと、慶太さん)はるか


「・・・最後に・・・つらいですが・・亡くなった友に捧げます・・

 終わらない夜・・・」はるか



翌日の新聞に載る岩永のコメント。

テレビで取り上げられる、東京ジェットコンクリートのライブ

はるかが、最後に贈った言葉からの、映画の曲。

また、売り上げの伸びるCD


何も無かったかのように・・・

ただ変わったのは、はるかが、セックスレスに、なってしまう事・・・


東京 渋谷の病院


あれから、すぐ、入院している岩永


「あきな、部屋、のいてくんない?」岩永

「いやだよっプール付いてるの、あの部屋だけだもんっ」山本

「マンションごと、買って、暴走族は、追い出すか・・」岩永

「あっ!ずり~。先に、買ってやろ!」山本

「う~~ん、金持ちト~クぅ」かおり

「一階に、スタバ入れてやろ・・・」岩永

「いいね。あと、温泉施設も、欲しいね。デリバリーも、充実させて・・・」山本


「・・・・(カリカリ・・)」メモしている、かおり


「会社のお金使ってよろしいでしょうか?」淡々と、かおりが


「あっ!・・・そうか・・」岩永

「ええっ。なぜ、マンション経営してないのかと・・・」かおり

「じゃあっ!近くで、買い物も、出来て・・あとは~」山本楽しそう

「ええ・・とりあえずは、慶太さんには、あきなさんの下に、ご入居を」かおり

「しょうが、ねーなー。出来るまで待つか・・」岩永

「ええっ。はるかおねーさんも、横浜近辺だと、思い出しますので

 そうですね・・無難に・・品川?にでも・・

 慶太さんと、あきなおねーさんの新居を・・」かおり


小さな声で、山本が、岩永に

「・・ねぇ・・けーさん・・かおりの無難って、95点以上だよね」あきな

「だね。100点でも、う~んって、言うタイプだから・・」岩永

「楽しみだね」あきな

「ああ。盲点だったな、たしかに、かおりの仕事の、出店センスは

 抜群の能力発揮してるし。任そう。かおりに不動産業を」岩永



仙台


マネージャーとの打ち合わせもあるので。仙台にやってきた山中

ライブ終わりの、打ち上げに合流


「はるか、こういっちゃ、あれだけど、よかったね。岩永さんで」山中

「うん。」はるか

「だな。あれほど、でかい人だとは」メンバー


「でも、最近、新しい女の人もいるんだよね・・」はるか

「器量じゃない?そこは?」メンバー

「うん。わかってるし、いいと思うよ。私の事、変わらず愛してるのわかるし

 でも、どうして、男の人って、

 そうなるのかな?って、どうなの山中さん?」はるか


「簡単だよ。よく、男は、船で、女は、港って、言うじゃん

 種と、畑でも、いいけど、

 いわゆる、戦場に出て行く訳ね、男は。

 そこで、疲れとか、うれしさ、悲しみ、金、色んな物を積んで帰るわけ

 岩永さんだと、とにかくその船はでかいよね?」山中


「きっと、巨大戦艦大和ぐらいだ・・」はるか


「それで、母港のはるか港に帰ってくるんだけど、全部、荷を降ろしきれないのよ

 もう、でか過ぎて、20%位まだ乗せたまま、また港を出て行くの」山中


「そんな気がする・・」はるか


「うん。それが、他の港が、ないと、5回も、続ければ、

 もう、船の中パンパンで、沈んで行くよ。

 はるか港に、無理やり降ろしたら?」山中


「しんどい・・一度二度ならなんとかでも、いずれ、おかしくなる。」はるか


「だから、その何回に一回、別の港で、残りの荷を降ろすの。

 降ろされた港も、それは、それで、潤うし・・」山中


「おおっ。解りやすい。」メンバー


「男が、対した事なければ、楽勝でしょ?その辺のガキなら、

 手漕ぎボートで、荷物一つだよ。他の港に行く事もない。

 でも、知れてるよね、その男の持ってる物、持って帰る物、愛情も・・・

 さあ、どっち!がいい?」山中


「絶対、慶太さん!」はるか

「俺も!」メンバー


「わはははは。」一同


(よし。うまいこと言った。褒められるかな?でも、実際そんな感じだな)山中


(うん。わかる気がする。私と付き合う前、すごく悲しかった。

 それから、復活してきて、さらに、悲しみが抜けてきた。

 本当は、私が、慶太さんと、同じくらいの大きさになれば、いいんだろうけど

 巨大戦艦慶太さんか・・おもしろいな。ビーム出そうだなもう・・」はるか



平穏へと、戻っていく日常。

はるかも、ツアーが終わって帰ってくる。

そして、かおりの躍動が止まらない。

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