あの時出来なかったキス
岩永が、用意した、ハイヤーに乗り込む二人
「今日は、どちらに行きますか?」かおり
「ああ、今日は、俺がコーディネート」岩永
「にひひっ・・はいっ。何時まででも」かおり
ハイヤーは、お台場方面へ
「・・・もしかして、今日抱いてくれます?」かおり
「うん。・・・・嫌じゃなければ・・・」岩永
やさしく、岩永に、もたれかかる、かおり
「うれしい・・・。」かおり
「うん。・・・ごめんね。一週間も連絡しないで・・。」岩永
「本当に、逢いたかった・・・もう、壊れそうで・・」かおり
「うん。本当は・・・・・・・・俺も」岩永
「あっ!もしかして!?・・」かおり
「ここじゃあ嫌か?俺に抱かれるの?」岩永
超高級会員リゾートホテルが、目の前
「もうっ嫌なわけないよ。」かおり
「うん。おいで・・」岩永
車からおり、上へあがって行く、エレベーター
「んっ・んっん・・」岩永
二人の空間になった瞬間に、思いが弾ける
岩永に抱きつき舌を絡める、背伸びした、かおり
ゆっくり・・離れて行く唇と唇
「・・・・・・」かおり
「・・・・・・」岩永
部屋に着いても、またしゃべる間もなく、絡み合う舌
「・・シャワー・・浴びなくてもいい?」かおり キスしながら、服を脱ぎだす
「うん・・・いいよ。」岩永も服を脱ぎながら
どこまでも、深く。早く。
まだ、この部屋の入り口。
ベットにさえ、ソファーにさえ、たどり着かない。
ただ壁に、もたれかかりながら
「おいでっ・・・お風呂入ろっ」岩永
「うん・・あっ・・すごい・・いっぱい・・慶太さんの・・あっ」余韻の中のかおり
かおりの股から、ゆっくり、つたってくる、愛の温度。
広いジャグジーでも、寄り添いあう二人
「まだ・・もっと欲しい・・・慶太さんの・・すべてが・・」かおり
「・・もう、手に入れてるよ・・・」岩永
抱き合ったまま
滑り落ちていく湯船の中
このまま・・深く・・口づけたまま・・
ベランダで、風に当たる かおり
それを眺める岩永
「・・にひひっ・・」それに気づいて笑うかおり
岩永もやってきて、後ろから、軽く抱きしめる
「今、以上って・・・もう、ないですよね・・」かおり
「無いね・・・」岩永
「そう思うと、せつないのか、かなしいのか・・・」かおり
「だね。絶対最初のエッチが、一番気持ち良いし・・」岩永
「・・・・じゃあ。この今を・・」かおり
「うん。詰め込む。風の匂いまで。すべて。」岩永
今が、一番愛している・・・・
「ご飯食べよっか?
ここの、ルームサービスおいしいよ」岩永
「うん。あとで、プールも入る。」かおり楽しそう
食事をしながら
「慶太さん、さっきママに・・・」かおり
「ん?ああ・・・もう降りたの?って奴?」岩永
「うん。・・・」かおり
「この螺旋の渦から、降りたのっ?って聞いたの。
なんつうか、女帝への道って言うか、戦いって言うか・・」岩永
「・・・・・・・・うっ・・・ぐすっ・・」泣き出すかおり
すべて、理解する。
次の世代に・・・
自分が、成し遂げれなかった夢を繋ぐ
女帝候補へと、作り上げた。自分の知識、経験、すべて使い
一際輝く才能の持ち主に。最後の弟子。
「慶太さんと、出会えた時に、恥かしくないように、
この私を、育ててくれた・・・女帝への道へ・・」かおり
「俺と、出会えた時は、別にいらない・・・
女帝にまでなり得る人物を育てる、夢を繋ぐため・・」岩永
「ママに、貴方には、足りない物と、在り過ぎる物が、あるって、言われたのが
今、分かった様な気がする・・」かおり
「うん。・・・・きっかけと、必要以上のやさしさ、義理・・・」岩永
「わぁああああん」号泣のかおり
かおりが、伸び悩んでいるのは、やさしさ
店を独立できない。新しい事業へ行けない。よくしてもらったママへの恩義
辞めれない・・・きっかけも無かった・・・
翌日
営業前の銀座の店
ママと、オーナーが話し合い、この店を、かおりに譲ることに決める
「やっと、飛びたってくれますね」ママ
「うん。自信もって育てたから。楽しみだねこれから」オーナー
オーナーも、他にも、数店所持しているが、とくに、この、かおりに
目をかけ、育てた。女帝を作り上げるため
かおりを、呼び出し、その胸を伝える(岩永も同伴)
店を、かおりに譲りママとオーナーは引退して行く
「岩永さん。きっかけを、ありがとうございます。」ママ
「運命って、おもしろいですよね。あさみさん(ママ)」岩永
「ふふ・・・岩永君って、呼ぼうかな、懐かしく・・」ママ
「もうっ・・・私が、岩永の女で、すっ。」ちょっと嫉妬のかおり
「でも、もったいないですよね。あさみさん・・・
まだ、現役で、やっていけるし・・・かなり、今でも、上位・・」岩永
「ええ。・・でも、トップには、届きません。これが私の限界です」ママ
「もしかして憎いですか?僕が?」岩永
「少し・・・佐藤先輩・・田代さん・・・岩永君のおかげで、
さらに、伸びましたから」ママ
「いえっ・・・岩永を作ったのは、佐藤で、
東京一に押し上げたのは田代です。伸びたのは二人の自力です」岩永
「いえっ、相乗効果ですよ、やっぱり」ママ
(ヤダ格好いい・・私は、これからの岩永を・・・そして私も)かおり
「ふふ・・あの時出来なかった・・キス・・してください」笑うママ
「ちょっ・ママっ!あっ!」かおり
「チュッ」
「あの時・・・本当に、好きでしたよ・・・」岩永
(あぁ・・したぁ・・もうっ!)かおり ムスっとする
「ふふ・・・(涙が溢れるママ)このキスが、あの時だったら、
私が、女帝でしたかね?」ママ
「はいっ。きっと・・だけど、それが、運命の面白さ・・」岩永
回想~~~~~~~
十数年前の秋葉原高校(アウトローのカリスマ、女帝育成学校)
「えらいよね。いつも、朝早くから、学校に来て・・・」遊びに来ている岩永
「んっ?ああ岩永君か。早いね?
てか、まだ、寝て・・帰ってないんだ?」あさみこの時 18歳高3
(岩永は部外者。この頃すでに四大派閥のJACK 岩永この時17歳学年では高2)
「うん。この時間に、来たら、いっつも、あさみさん居るの知ってるから
昨日の営業の帳簿つけてるんだよね?」岩永
「うんっ。はかどるから。岩永君が、ちょっかい出す以外は・・ふふ」あさみ
「わはは・・・今日は、見てていい?」岩永
「いいよ。おもしろくないけど」あさみ
ゆっくり、時が流れる
「どうして、そんなに、がんばってるの?」岩永
「ん?岩永君の彼女(佐藤)さんみたいに、もっと、輝きたい・・
そして、いつか、女帝って、言われたい・・」あさみ
「うんっ。・・ステキ。」笑う岩永
「うんっ。・・ありがと。」笑うあさみ
「・・・・・チューしていぃ?」岩永かわいく微笑む
「にひひっ・・・ほんっと、かわいいね。・・いいよ。」あさみペンを置き・・
「いいわけね~だろっ!」さっきから、窓から見てた岩永の彼女佐藤
「わっ!あれっ?きょーちゃんなんで?もう、卒業したのに!」焦る岩永
(やっばぁ~・・佐藤先輩っ・・)焦る あさみ 佐藤は2つ上
「理事に、就任したんだよ!お前等が、ここで悪さばっかするから!」佐藤
佐藤の後ろに、すでに、怒られて、しょぼ~んと、してる菅原が、いる。
ちょい、タンコブも、できてるね。校内に出店も、出してた模様
片岡は、張った合コンの張り紙、全部剥がさされてる模様こちらも、タンコブ。
学校にナンパしに来てた
通称、早朝秋高ナンパ部。部員三名 部長岩永 会計菅原 広報片岡
「・・がんばれよっあさみっ」やさしく笑う佐藤
「にひひっ・・はいっ。」あさみ(知らないよ~岩永くんっ)
ただ、アホな、ふりして、舌出して、空を眺める岩永が居る。
ただいま試行錯誤中・・・どう、突破するか・・・
前回浮気が、バレた時は、「フィクションですっ」
って言い切ったけど、やはり、ぶん殴られた。
「わぁ~きょーちゃんだぁ!逢いたかったぁ~♪」佐藤に飛びついていく岩永
岩永、かわいく、大好きだよアピール
「・・・・もう、どうしようもねえな・・」菅原
「・・・ああ・・・かわいいふりで、今回乗り切る気か?・・・」片岡
「ズドーン!」と、佐藤に、ぶん殴られた岩永
「駄目だろ・・」菅原
「駄目だね。」片岡
「うん。ごめん岩永君・・駄目だったね。」あさみ
回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~
銀座
「あの時出来なかったキス・・してください」かおりが、目を閉じ待っている
なんか、すっげー気にいったみたい。このフレーズが・・
「さてっ・・帰ろっ・・」シカトの岩永
「はいっ。では、お気をつけて」シカトのママ
「なんで、してくれないのよっ!」まじ、ハズイ かおり
「わはははははは」岩永
「チュッ!」
「なんでっまた、ママにするの~!」かおり
「ははははは」笑う岩永と、ママ
岩永の帰り際、少し、何かを考えてる、かおり
「あの・・ママ、お願い・・私の雇われじゃ、いやと思うけど。もう少し、
ここのママ、してくれませんか?」かおり
「うん。なるほどね・・・いきなり岩永が、来だして
かおりが、ママじゃ、明らかに怪しいか・・さすが、かおり」岩永
「うん。そうだね。使える物は、親でも使えってね。
私の教育だし。女帝になるため教えた。いいよ。見届けてあげる」ママ
「ねえ・・あさみさんっ・・」小声で岩永が
「なにっ?岩永君・・」小声でママが
「また、逢いたいから、ずっと、お店に出ててね♪」岩永
「にひひっ・・やっぱ、幾つになっても年下で、かわいいね。」ママ
絶対・・・いつか抱くな・・こりゃ・・・
「よしっ・・あと、オーナーは、雑用で・・・」まだ、色々考えてる かおり
「チュッ」
またしたよ・・・かおり気づいてないけど・・・
遂に、かおり
螺旋の渦へ。
もっと、愛したいから・・・
東京のトップ取りへ・・・
こじれたままの東京で。




