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さぼてん  作者: 火村虎太郎
第一部
25/68

眠れねえ奴は・・・

「うおっ!来た!岩永さんだ」

「まっ・・マジだ・・岩永君!」

「うおおおお!岩永君!」

「岩永さん!うおおお」

「かっ・・カリスマ!」


あっという間に人だかり、もう、リムジンが見えない。


(ふ~困ったな・・・)山中


だが、あっと言う間に蹴散らす


「どけっ!コラ~!!ぶち殺すぞ!」山本だ・・


「うっ・・」

「おっ・・おい・・下がれ・・」

「山本さん・・キレてるぞ・・下がれ」


開く道。さすが。


「ふふ・・行こうか・・」岩永

「はいっ。」腕を絡ませたはるか


(すげえ・・・あれが・・・岩永さん・・・別格・・別次元だ・・)阿久津


だが、突如


「しっ!渋谷、マッドストリートホープス17代目やらさせて

 もらってますっ!田方ですっ!」田方


(あっのやろ~抜け駆けしやがって)六爆総長


(うわ~・・すっぽ、すぽっす・・・)はるか せつない。てか、がんばれって思う。


「・・・・・・・菅原の魂は、まだ、そこに、根付いてるか?」岩永が、話かける

「はっ・はいっ!!」極度の緊張の田方


「菅原から、受継いだ~!豪腕は~!まだそこに在るか~!!」大声で岩永

「うっ・・ううっ・・・はい~!!!!!」すでに感動で号泣の田方


「その名に~!恥ぬ様に!気合と根性で、精進いたしますっ!!」田方

「・・ああ行け・・・新しい時代達よ・・」岩永


(完全に、恥の由来のチーム名だが・・・)はるか


「岩永!」「岩永~!!」呼び捨てにする者達


「・・おお・・・元気だったか?お前ら・・」岩永


なんと、噂を聞きつけ逢いに来た、元、六本木のメンバー

岩永に触れ

「いっ・・・岩永~ぁあ・・・」これまた、ただ号泣のメンバー達

(お前等・・・・生きてたか・・)山本


「はっ・・!八代目!六本木爆撃山下ですっ!」山下

(あっ・・山下まで・・くそっ・・もう、行けっ)阿久津

「かっ!勝手ながら~!・・三代目プレジェイを~名乗らせてもらってます

 元銀座爆撃の阿久津ですっ!!」阿久津


「・・・・ああ・・見た事あるよ・・お前等二人・・」岩永

「私も」はるか


(うおおおおおお!岩永さんが!俺達をっ!)六爆山下と阿久津、超感動


(うおっ!やっぱり、見ててくれるんだな!)

(ああ・・有名になれば・・・)

(俺も、もっと・・・)


「お前はコラ!ガキがっ!認めてねーだろうが!俺等もよ~!」元メンバー


「ああ~?自信あんだよ!コノヤロ~。今、見せてやろうか?こら?」阿久津

「くっ・・・」元メンバー


(ほうっ・・あの、猛者だった、メンバーも、引くほどのか・・・)岩永


「おめーは、さっきも、やられたのに、わかんねーのか!こら~!」山本

「うっ・・いやっ・・」阿久津さすがにびびる。山本に二度フルボッコにされてる


(ふふ・・さっき言ってたな、ヤキ入れてやったって・・)岩永


「いっ・・岩永さん!俺が・・・俺が、突き抜けたら・・・

 東京のトップになったら、正式に継いでも、よろしいですか!?」阿久津


「・・・それは、山本が、決めることだ。」岩永


(おお~さすが、信頼されてる山本さん・・)

(ああ・・側近中の側近だ・・)


「駄目っ!。お前明日から、パンダ爆撃ねっ。」山本

「ははは、かわいいな。決まり。お前明日から、銀座パンダ爆撃!」岩永


「そっ・・・そんなぁ~・・・」もう、死にたい阿久津

(うわぁ~阿久津かわいそう・・・もう、戻れねえ・・)六爆山下

(うわぁ~・・東京の今のトップが、パンダって・・・せつない・・)山中

(うわぁ~・・・マジ凹んでる・・・銀パンだ・・明日から・・)はるか


「おっ・・おい」

「ああ・・」


少し反対側から、人の道が開いてくる


「鳥谷君だ・・・」

「何しに来たんだ?爆撃の頭が・・・」


(ん?誰だ・・)まったく知らない岩永


「・・・始めまして・・・今の、爆撃系の派閥の頭、やらさせてもらってます。元東爆八代目、鳥谷です・・・・」鳥谷


「・・・ほう・・・お前みたいな、ガキが爆撃の頭かっ?

時代も、変わったもんだな・・・」岩永


(まっ・・・マジ恐ぇ~よ~・・だって、山本さんのさらに上だぞ・・)鳥谷


「中野さんの伝言を、承ってます・・」鳥谷気を取り直し


「何が中野だ~!ブチ殺すぞ!まだ、菅原、片岡、

 しいては、ねーさん(岩永の元カノ)の仕返しは、すんじゃいねーぞ!」メンバー

「そうだ!コノヤロー。岩永君、出てきたんだ!やってやるよこらっ!」メンバー

「おおお!死んでやるよ!岩永の為!ねーさんの為!」メンバー


(まずいな・・・どうすれば・・)はるか


「静まれ!!!」大声で、岩永が




しばらく沈黙が続く



「もう、・・仕返しは、田代さん(東京の女帝)が、命を捨ててまで、してくれた。

 滝部、城島、藤原・・・みんな殺して、死んで行ってくれた・・・

 俺の為・・・あの、東京の女帝にまで、なった人がだ!・・

 菅原も・・・片岡も・・・これでいいと・・・きっと・・・」岩永言葉が詰まる


(そうなんだ・・・ごめんなさい・・・慶太さん・・)はるか手紙の事思いだす


「・・岩永さん・・・藤原は・・・山本が・・・」山中


山本の方を見る岩永、山本は、うつむいたまま・・


「ポンっ」山本の頭をなでる岩永


(んっんん!?)ムっとする はるか


「・・そうか・・・あきなが・・・辛かったな・・・」岩永


「うっ・・うっ・・・う・・・」あの山本が、人前で泣く


「うっ・・・うっ・・・」他にも、つられて泣く事情を知る元メンバー


(どうゆう・・事?・・藤原?・・・帰ってネットで・・)はるか


「岩永っ!今までのプレジェイ系の売り上げ金が、貯まりに溜まってる!

7~8千万ある!どこに、持っていけばいい?」メンバー


「・・・・山本に任してある。山本だ。」岩永


「岩永っ・・・縄張りの問題も・・・」メンバー


「それも、・・山本だ」岩永


(・・・・私には、無い・・・信用、信頼・・・)はるか


「キリがない・・・俺は、居る。この東京にだ!それだけだ。

 分からない事、相談したい事・・・ここにいる若手、元メンバー・・

 これからは、すべて、山本に聞け!

 山本の声は、俺の声と思え!」岩永


「はいっ!」「おおっ!」「わかりました!」


「JACKの今の派閥の頭は・・山本だ・・・

 それでも、俺の指示、俺の声が欲しけりゃ、

 俺の目に、耳に入るようぬに、突き抜けて来い・・・もっと・・今を。

 ・・・・・・帰るぞ・・」岩永


(ハンパ者じゃ、お目通りも、無理って事か・・そりゃそうだ。)阿久津

(・・・当たり前・・・カリスマだ。俺達みたいなカスは、

 話かけてもらえただけでも、奇跡だ・・)六爆山下


「おいっお前等!」鳥谷が、兵隊に指示を出す


リムジンまで、真っ直ぐ並ぶ若手達

次々に頭を下げ、声を出す


「岩永さんお疲れさまでした~」「姐さんお疲れ様でした~」(はるかの事)


(うわぁ~・・・・気持ちいい・・・初めて・・こんなの。極妻だ・・)はるか


ぼそっと、並んでいる鳥谷が、

「中野さんは、不義理は、悪かった。もう水に流して飯でも行こうとの事です」

「・・許せる事と、許せない事がある・・・そう、伝えてくれ」岩永

「・・・はいっ。お気をつけて」鳥谷


はるかと、リムジンに乗り込む岩永

最後に乗り込む前・・


「・・眠れねえ奴は・・・山本のケツ、付いていけ・・」岩永




出て行くリムジン

まだ、だれも、動けない。声も出せない。


「ブルンっ!」単車のエンジンをかける山本


「ねっ・・姐さん・・いいですか?」マッド総長田方

「付いて来い・・」山本

「おっ!俺も。」六爆山下

「俺も行く。眠れねえ!このままじゃ」阿久津

「しゃー俺達も!」元メンバー


「行くぞ~!大連合、三代目、東京ミッドナイトサーカス蛇撃だぁ!!

 今日は、遅くなったけど、慶太さんの出所祝いだ!走り続けるぞ!」山本


「うおおおおおおおおお!!」全員



リムジンの中で、寄り添うはるか。

少し、山本に嫉妬も、あるが、それ以上の岩永のすごさを、見せ付けられ

溶けている。岩永の熱さに・・


「てか慶太さん・・お出かけ用、かっこいい・・」岩永の胸に顔をうずめる

「んっ?まあ・・イメージって、言うか・・有名税?みんなに見られるとなると

 ジャージなんかじゃ、外出れないよね・・・」スーツにハットの岩永


「・・ねえ・・最後の・・山本のケツついて行けっ。てのは?」はるか


「ん?・・うるさいじゃん。あんなに大勢俺の帰る方角に付いてこられたら

 先にクギ刺しとかないと、ついてくるよ。」岩永


「なるほど・・・絶対、ついてきそう」はるか


「どうせ山本は昔から単車で自分の家の周りしか走らないから。

 疲れたらすぐ帰りたいんだと・・だからいっつも、家の周りをグルグル・・

 おもしろいだろ。わはは。」岩永


「・・・・山本さん・・住まい・・近くだよ・・慶太さんの・・」はるか

「えっ?・・嘘っ・・東京じゃないの?」岩永


「ウォン・・ウォン・・ウォン・・」後ろから、響いてくる。大爆音


「来たぁ~~~~~~!!!」後ろを振り向く二人


しばらく、慶太の住まいの周りを、周り続ける大集団

若い情熱は、しばらく鳴り止まない・・・



「寝れないよ・・・うるさくて・・」岩永

「うん・・・まだやってる・・・てか、増えてる・・数。」隣のはるか


「俺が悪いの?・・」岩永

「うん。・・完全に、みんな火が着いちゃってるから・・・」はるか


「やっぱ、出ちゃだめだね・・」岩永

「うん・・影響力ありすぎ・・」はるか


「たった、一日だよ・・・」岩永

「新しいカリスマを待つしかないね・・・」はるか


もぞもぞ・・・何か岩永が・・


「・・あっ、もしもし・・警察ですか?暴走族がうるさいんで、

 はいっ・・・撃ち殺してくれませんか

 ええ・・横浜の・・・はい・・」岩永


(うわぁ~・・・通報してる・・・自分が、火~着けたくせに・・)はるか



外から聞こえる大声

「ポリだ!~」

「ああっ!?止まんねぇぞ!ブチ殺せ~」(どうやら山本の声っぽい)

「うおおお!!」

「ドガーン!」何かが、大破する音

「岩永の名の下に~!」

「おおおお!」


「・・・・・・」岩永窓から下を見る。すごくせつなそうな顔で

「・・・・・・パトカー・・燃えてるよ・・・」窓から下を見るはるか


結局寝れない二人。鳴り止まない爆音


「明日何時起き?(ウォン・・ウォン)」岩永

「う~ん・・・(ウォン)昼に起きれば・・・(ウォン)」はるか


「エッチしていい?」岩永

「おいでっ♪」はるか



岩永出所の鐘が、東京から横浜に鳴り響く。

渦が渦を呼び、六本木から横浜まで、途切れる事なく。

四年越しの出所祝い。またこれも、伝説の・・・夜。



「・・あっ・・・っく!」はるか



イったな・・・・・

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