表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さぼてん  作者: 火村虎太郎
第一部
14/68

日本語使い方特徴的王子

翌日、横浜のホテルから、事務所に向かうはるか


「おっ、来た来た。意外に早いじゃん」バンドメンバー

「いやっ・・もう、14時だし・・・」マネージャー


「たぁーすっ。」はるか


「ん。じゃあ、はるかに、今日のミューティングの説明するね」マネージャー


どうやら、遂に、メンバー達も、東京に進出することに決めた模様。

あとは、はるかの考え待ち。


「えっ?そうなの?」はるか


ブラックハーブ CDの売り上げもそこそこだが、完全に、これ一本って

わけじゃ、さすがに食えないメンバー

地元広島なら、地元での人気も、いいし。なにより実家住まいな者や、

はるかみたいに、バイトをする者。スタジオを経営する者。

利点は広島の方がたしかにいい。


「いやね。もう、みんな年だし・・・最後に、がむしゃらにと、思って」メンバー

「それと、今回の、はるかの作った新曲。これで、なんか、

 いけるんじゃないかなって、自信・・」メンバー


「うん。今回は、いいっ。これは、俺も認めて、今必死で、色んな所に

 オファー掛けてる。会社も小さいなりに、全力だ。」マネージャー


「あたぁ~す」はるか


「めんどうだしな、広島在住で、事務所が、東京って・・・」メンバー

「移動経費もキツイし、正直」マネージャー


月一回か、二回位、東京にやってくるメンバー


「う~ん・・・」悩むはるか


「金か?・・・バイトもあるしな・・」メンバー

「いやっ、お金なら、多少なら会社が貸せるよ。

 バイトも、こっちでしていいし。」マネージャー


「お母さんも、こないだ、あったら、行けばいいのに、気にせずって言ってたぞ」

はるかのお母さんと、出くわしたバンドメンバー


「あれっ?そうなの?あの人、さみしいかなと・・・」はるか


気を使ってるのも事実。父親は、はるかが昔殺してしまった。

今、母と二人暮らし。


「お前、彼氏もこっちの人だろ?しかも頼ったら、良くしてくれるんだろ?

 一旦お金貯まるまで、住まわせてもらうとか・・・」マネージャー


「いやっ・・・バカみたいにしてくれるな・・きっと・・・

 だから逆に嫌なんだよね・・・」はるか

「金持ちなの?彼氏」メンバー


「きっと、超ド級の・・・」はるか

「おおっ!。」メンバー


「親が資産家とか?」マネージャー

「いやっ単独で自営業。ん?嫌っ、会社経営者?とにかく金持ち・・」はるか


「おおっ!さすが、はるか。金の匂いを嗅ぎつけた?ははは」メンバー

「いやっ・・知らなかったんだよ・・・あとで知って、逆に、困ってるよ・・・

 なんつうか、格差?感覚のズレで・・・」はるか


「なんか、エピソード頂戴」おもしろがる、メンバーとマネージャー


「えっと・・・ホテル暮らし」はるか

「おお~」一同

「服は、全部クリーニング」はるか

「おお~」一同

「いっつも、一人で、家族風呂借り切って入る」はるか

「おお~」一同

「当然、ご飯は毎食食べに行くかデリバリー」はるか

「おお~」一同


「保険書なんて持ってない。病院は10割負担。」はるか

「おお~」一同

「こないだ、隠れて見てたら汚れを拭く物がなかったから、

 財布から千円札出して靴拭いてた」はるか

「おお~」一同

「その千円札を後で貰った。いやっ。ゴミ箱からパクった」はるか

「わははははは」一同


「一昨日、電車に乗ったら乗り方イマイチわからないのか、

 最初とにかく改札口に一万円ぶち込んでた」はるか

「わははははははは」一同


「たった二駅間の切符二枚買うのに、六万位財布から、出してた」はるか

「わはははははははははは」一同


「こっちに来るって言ったらマンション位買ってくれそうだな」メンバー

「いやっ最近よく性格わかるから・・・きっと、

 じゃあ、この部屋の隣借りてあげるよ~♪・・・だな」はるか


「おお!ホテル暮らし!かっけーはるか!」メンバー

「てか・・・月いくらかかってんだ?ホテル代?」マネージャー


「いや~、別にそんなに、ビジネスだし掛からないよ、俺だって遠慮するよ

 ずっと借りてるから、割引もすごいから月50万切るよ~・・だって・・」はるか

「おお!!!」一同


「てっ、言うわりには、そのホテルのプチスウィートだし・・」はるか

「たしかに格差だ・・・」メンバー


「もう歳なの?」メンバー

「35だね・・たしか」はるか

「へー」一同

「なんかでも良い男らしいよ。ツイッターの目撃情報とかだと」メンバー

「だな」マネージャー

「うん。突き抜けてるね。」はるか


(なるほど・・・歌詞の雰囲気変わったのは、彼氏の影響か・・・口癖?

 突き抜けて・・とか、使わなかったもんな今まで)マネージャー


「てかバンド名、変えない?」メンバー

「ああ・・心機一転な・・」メンバー

「ありかもな・・」マネージャー

「ええぇ・・せっかく私が付けたのに。」はるか

「いやっ、だせえし・・」メンバー

「うん。はるかには、言えないけど・・」メンバー


「いやっ、言ったよ!今。言った!」はるか

「センスを疑うよな・・・」メンバー

「ああ・・ほんっと、カッペ(田舎っぺ)だよな」メンバー

「もうやめて~」はるか

「だいたい、家で黒い鉢植えにハーブ植えてただけだよ。安易なんだよ」メンバー

「ああ・・貧困だ・・発想が・・」メンバー

「ふふふ~ふふ~ん♪」現実逃避で、鼻歌のはるか

「もしかして、今まで、パッとしなかったの、はるかの歌詞なんじゃね?」メンバー

「たまに、思ってたけど、たしかに・・・だせえっ・・なって・・・」マネージャー

「もしもし~慶太さ~ん♪もう少ししたら帰るから~」現実逃避の電話はるか


「でも今回よかったから。」一同


「あたぁぁぁっす。」屈強な心のはるか



「じゃあまた来月事務所ね。引越しやバイト探しもなるべく早めにね

 バンド名もみんな考えてみてね。」マネージャー


「おいっす。さっそく探してみるか・・」

「じゃあ、お疲れ~さま~」

「はるかまだ、こっち泊まるんだろ」

「うん。明後日くらいには、広島戻る予定」はるか

「じゃあ、俺ら帰るぞ」

「うん。またっ」はるか


(てか、確定なんだ・・・東京進出・・・

 ふふ・・がんばっぞ。・・・突き抜けてやる・・この螺旋の渦を・・)はるか


やっぱり、影響されてますね・・・口調が・・・



一人いつもの海辺でたたずむ岩永は・・


「解けない迷路に迷い込んだのかお前?」

迷い犬にしゃべりかける岩永


「もっと突き抜ければ、この螺旋の渦から抜け出せるから・・・」岩永


「伸ばしたその手の先に・・・この終わりの無い夜に・・・」岩永


「ワンっ!」犬


「ああ・・・」岩永



捕まりますよ・・・いい加減・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ