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フロレゾン  作者: 茉莉花


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フロレゾン

Floraison(フロレゾン)

―フランス語で「開花」を意味する―


過去に場面緘黙症を抱えていた霞と仲間たちと一緒にアイドルとして花開く。


栃木県足利市を舞台に

『場面緘黙症×アイドル×足利市』

今までにない繊細でリアルなアイドル成長ストーリー。

翌日、霞は蘭と陽茉莉に付き添ってもらい、担任の先生へ事情を詳しく説明した。

それから霞が週番の際は号令は自分がかけても良いかと蘭が申し出ると、今後は二人一組にすると先生は提案してくれた。ひとまずクラス全員一周してから、ペアを組ませて週番を回すとのこと。

とりあえず今週は、霞の代わりに蘭が号令をかけることを許可してくれた。


「事情を知らずに追い詰めてごめんなさいね…」と先生は霞に謝り、他の教員達やクラスメイトにも共有しても問題はないか訊ねた。

霞が了承すると先生は「話してくれてありがとう」と優しく笑った。




「…2人とも、ついてきてくれてありがとう」

霞は昨日とは打って変わり表情が明るくなっていた。

けれど目は未だに痛々しく真っ赤だ。

「かすみんよく頑張ったね〜!!」

「ひとまず良かったけど…、みんなと合流する前に保健室で氷を貰ってこようか」

心配そうに見つめる蘭に、ごめんね…と申し訳なさそうに笑う霞。



「さて!みんな揃ったね!じゃあ第2回、作戦会議を始めまーす!!」

3人はいつもの場所に向かい椿達の元へ合流すると会議が始まった。

「目指す方向性とか、あと1番大事なグループ名決めてなかったわよね」

「方向性って?」

陽茉莉は首を傾げる。

「何を軸に活動するかとか、目的とか、やっぱり他のアイドルと差別化は大事だと思うの!」

「というか、なんで椿はそんなにアイドルをやりたいのか聞いたことなかったんだけど…、アイドルに対してそんなに暑苦しくなる理由は何なんだ?」

「暑苦しい…って失礼ね!!それだけ本気なのよ!!!それに、……有名になって見返したい奴らがいるのよ」

蘭の失礼な発言にカッとなって大声をあげたと思ったら、急にしおらしくなった。

蘭は何か訳ありなんだな〜と思いつつも、また口を出すと喚きそうだから「ふ〜ん」と相槌だけで済ませた。

「原動力があるのは素晴らしいです!」

美萌里は目を輝かせ拍手をする。

そんな美萌里に気を良くしたのか得意気に椿は言葉を続ける。

「ふふん!だから、生半可なものは作る気はないの!他のアイドルに埋もれないくらいの個性が欲しいのよ!!」

「つまり、他のアイドルがやっていないような新しい要素が欲しいと…」

「そういうことよ!!」


「じゃあ電波ソングを歌うのはどう??」

「電波ソング?」

突然の陽茉莉の提案に首を傾げる椿。

「電波ソングって言うのは〜、よくボカロやアニソンに使われることが多いんだけど、BPMが速くて早口で、音楽のルールをガン無視してどんどん転調したり、色んな情報がギュ~っと詰め込まれたような情報過多で楽しい曲なんだよ!!

そして一度聞いたら忘れられない程の中毒性があるから、みんなの記憶に長く残せる曲と言っても良いんじゃないかな〜!!」

一呼吸もせず早口に喋り続ける陽茉莉に圧倒されるメンバー達。

「なるほど…、速くてよくわからなかったけど、みんなの記憶に長く残せるという点はとても良いと思うわ!

楽曲は美萌里ちゃんだけど大丈夫そう…?」

「電波ソング…というものは初めてお聞きしたので、よく勉強しておきます!」

美萌里は真面目な顔でノートにメモを取った。

ピアノとヴァイオリンしか触ってこなかった美萌里に電波ソングなんて大丈夫かな…と心配する蘭を余所に、椿は次の話題へ話を進める。


「あと他に案がある人いる??」

やっぱりメンバーにやり投げになる椿に呆れながらも蘭は話し出す。

「地元の足利要素を入れたらどうだ?

例えば織物の町だから衣装とかに和風要素を入れるとか…」

「確かに、和風とか日本風は海外の方にも人気ですし、むしろ海外で有名になって逆輸入のような感じで話題になる可能性もありそうですね!」

「ワールドワイド〜!!もしかして世界行っちゃう??」

美萌里の言葉に陽茉莉のテンションが上がっていく。

どんどん話が大きくなっていく様子を楽しそうに見ていた霞。

ふと、何かを思い出し、メンバーを1人ずつ見る。

蘭ちゃん、椿ちゃん、陽茉莉ちゃん、美萌里ちゃん。そして霞。


「みんな、お花の名前が入ってるね…」

霞はボソッと呟いた。

霞の声を拾ったメンバー達は霞を振り返る。

自分も含めたメンバー達はみんなそれぞれ、花を表す名前なことに気づく。

「あっ…えっと、…お花モチーフを入れたらどうかなって思って…」

しばしの沈黙に不安になって氷で目を隠してしまいそうになっていると、突然蘭の声が響いた。

「霞らしい意見だな!良いと思う」

蘭はすぐに反応し霞に笑いかけた。

「確かにグループ名に良いかもしれないわね!」

「かすみん天才〜♪♪」

椿も納得し、陽茉莉は霞に抱きついた。


「フロレゾン…という名前はどうでしょう?」

「ふろれぞん?」

「フランス語で“開花”を意味する言葉です」

美萌里はにっこり笑って答えた。


「それ、めちゃくちゃ良いじゃない!!!」

「つまり私たちがステージで咲くという意味だな」

「うわ〜めっちゃエモい!!!」

霞も目を輝かせ、「良いと思う!」と美萌里に拍手を送った。霞の目線に気づいた美萌里は、

「霞ちゃんのアイデアのお陰ですよ♪」と優しく微笑んだ。



あらかたグループのことが決まり、霞の目も心配ということで、今日の会議は幕を閉じた。


実は担当カラー、担当フラワーが決まっているんです。ぜひTwitterの方も覗いていただけたら嬉しいです♪♪

https://x.com/7Itx7ZQ9IX12

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