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フロレゾン  作者: 茉莉花


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13/13

六花

Floraison(フロレゾン)

―フランス語で「開花」を意味する―


過去に場面緘黙症を抱えていた霞は仲間たちと一緒にアイドルとして花開く。


栃木県足利市を舞台に

『場面緘黙症×アイドル×足利市』

今までにない繊細でリアルなアイドル成長ストーリー。

スマホの時計をチラチラ確認しながら、陽茉莉は学校に向かって走っていた。

自分よりもだいぶ先を歩く生徒たちの中から、綺麗なブロンドヘアをなびかせながら歩く高身長な女生徒を見つけた。

後少しで追いつきそうな距離に達したところで、後ろから声を張り上げた。

「みもり〜ん!!おはよ〜〜!!!」

声をかけられた生徒は聞き馴染みのある声に反応すると、足を止めて振り返った。

「…!陽茉莉ちゃん、おはようございます♪」

「はぁ、はぁ、間に合った〜!」

息を整えながら美萌里の隣を歩く。

「珍しいですね。寝坊でもしてしまいましたか?」

クスクス笑いながら陽茉莉に問いかけると、前髪の触覚が濡れていることに気づいた。

「あら、横髪が濡れていますよ?」

「あ〜、実は朝お風呂入ったから時間なくて全部乾かせなかったんだよね〜」

陽茉莉は笑いながら説明した。

「まぁ!朝からお風呂なんて素敵ですね!」

「昨日徹夜して衣装作ってたらお風呂入れなかったんだよ〜」

「え、、、もう衣装が出来たのですか…?」

「出来たよ〜!!」

「お一人で…?」

「うん!」

「まさか…、全員分ではないですよね…?」

「うん?全員分あるよ?」

美萌里は開いた口が塞がらなかった。

「た、大変でしたでしょう!!今日はゆっくり休まれては…??」

「え〜大丈夫だよ〜!ほら、練習行かないとつばたんに怒られちゃうし??」

「それもそうですけど…」

「放課後みんなにお披露目するから、みもりんも楽しみにしてて〜♪」

美萌里は陽茉莉のことが心配でたまらなかったが、いつもと同じ様子の陽茉莉を見て、何かあったらフォローしようと心の中で決めた。




放課後、メンバーが集まったところで、鑁阿寺の境内ステージの上で衣装のお披露目会をした。

椿「何これ?!!めっちゃ売り物じゃん!!!」

蘭「確かに、こんなに器用だったとは…」

陽「えっへへ〜♪ありがとう〜!!」

美「…実は陽茉莉ちゃんは、徹夜で6着も作ったのだそうです」

美萌里は心配そうに陽茉莉を見つめながらみんなに説明した。

椿「うっそ?!まじ??!大丈夫???」

陽「あ〜みもりん!バラさなくていいのに〜

あ!!一応前に測ったサイズ通りには作ったけど、合うかどうか着てみてほしいな〜!!

きつかったら言って!!直すから!!」

蘭「いや、、直させるのが申し訳ないよ…」

美「そうですね…。多少きつくても頑張って着ます!」

陽「無理に着たら破けちゃうよ〜??」


藤「ていうか、ここで着替えるの…?」

陽「大丈夫大丈夫!!私が見張ってるから、安心して着替えて!!」


霞も衣装を受け取り、まじまじと衣装を見つめた。

和服を少しアレンジしたようなミニスカートのきらびやかな衣装。

私の名前である白いカスミソウの柄が入った生地が使われていて、私専用の衣装なんだと感慨深くなって、なんだか嬉しくなった。


よく見ると他のみんなも名前にちなんだお花の柄の生地が使われていた。

赤い椿、青い蘭、ミントグリーンのノーブルリリー、黄色い向日葵、紫の藤。

既製品では出せない、メンバー一人一人の為に作られた唯一無二の衣装に感動した。


陽「かすみんのあの発言のお陰で衣装のアイデアが生まれたんだよ?」

霞「っ!…え?」

急に話しかけられ肩が跳ね上がる。

陽「みんなの名前にお花の名前が入ってるって言ってたでしょ?途中から入ってきたふじたんにも奇跡みたいに入ってて、まさに運命だよね!!

なるべくして集まったような??」


楽しそうに話す陽茉莉につられて、霞も嬉しそうに笑った。



椿「さて、衣装も揃ったところでもうすぐ本番だし気合入れて練習するよ!!」

「おお〜!!」と陽茉莉は拳を突き上げて掛け声に応えた。


本日も最後までお読みいただきありがとうございます♪

そろそろ初ライブです…。

ハラハラしますね。


最近更新がスローペースでごめんなさい。

色々練ってるので気長にお待ちいただけたら幸いです。


ではまた♪

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