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秋の夜長は飾りをはずして

作者: 檸檬

嵐が過ぎたら

寂しいけれどおだやかな

秋は不思議な風が吹く




衣替えしたみたい

毎日きみに伝えし大切と

言う言葉




大切なネジが失くなったみたいだ

もう同じものは見つからないだろう





下手な歌をうたい

少しずつ治してきたんだ

言の葉が肌に馴染むように





砂漠に横たわるスフィンクス

夢より月牙泉を私にください





ばっかみたいな純情は

やっぱりどこへいっても

ばっかみたい、もういいや




まあね、まあねと混ぜる

クリームシチューの季節に

なりました、もういいや




こんな悲しみなんてと

ささくれだたせた

せせらわらった

 汚れちまった





澄んだ雨音が

ささくれにしみた

少しだけキレイに眠れたんだ





秋の夕陽は真横から

金に染まったハンカチで

瞼を頬を包んでくる




秋風に

あるがままに吹かれたい

なんの飾りもいらなくなるほど




部屋の壁に夕陽が写す揺れる影絵は秋からの上映会





秋空は青雲

雲間からの光りさえも

淡い海の輝き




とくとくとカーテンに流れる

光の欠片 あの人は

私の心を優しく砕いた





欠片になれ星になれ

飾りじゃないものになれと

あの歌がいう




秋の青空

快い日溜まりの微笑み

最後の美しさを忘れない




衣替えの週末だ

一輪挿しに

好きな花を買ってかえろう




あなたへの想いは

飾りじゃなかった

自然に息ずく流涙の森


















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