リアル人狼ゲーム
寂滅「本物の人狼から逃げつつ、その人狼を追放する『リアル人狼ゲーム』って知ってる?」
ライト「……市民は多数決で追放する人を決めたり、人狼に標的にされたら本当に喰い殺されるってこと?」
寂滅「厳密に言えば、多数決で処刑が正しいみたい。市民も人狼も選ばれたら処刑される」
ライト「いや、そんなのあるわけないじゃん。人狼はあくまでも遊びでしょ」
寂滅「本当にあるよ、私も参加したことあるもん」
ライト「本当?」
寂滅「あぁ、村人の数もかなり少なくなってきた。このままじゃいつ自分が選ばれて処刑されるかなんて時間の問題だ。このゲームの優勝賞金は市民側は一人100万、人狼側は300万。人狼の方がお得に思えるが一匹狼、すなわちチームメイトが居ない。故に市民を上回る頭脳が必要。基本的に参加者は皆初プレイヤーらしい。さて……この後どう行動すれば勝てるかな」
ライト「なんだか映画みたいな展開だね」
寂滅「私も半信半疑だったけど、どうやら本当だったみたいなんだ。ライトちゃんもどう?」
ライト「あはは、遠慮しておくよ。デスゲームなんかで命を落としたくはないからね」
寂滅「…………ッ、いてて」
ライト「大丈夫?」
寂滅「いやちょっと最近できた傷が突然」
ライト「君はすぐ傷を作るからね。あぁ、それでそのゲームの結果はどうだったの?」
寂滅「あぁ…………」
もう少しで全員喰い殺せそうだったんだよな。