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幼馴染Vtuber、暴走するってよ  作者: 日陰浴
デビュー編
7/131

最近のゲームって高くね?(某リングでフィットなやつ)

     <配信が始まりました>

「ご機嫌いかが皆々様!延暦寺 小町です!」

「どうも、朝にゲームを買わされて全財産を溶かされた挙句、設置までやらされた本能寺 我炎です」

 今日は日曜日。本来ならば学生は友達と過ごしたり家でのんびりしたりするところだろう。だが、俺に休息は存在しない。

 なぜならば、休日は大体美納葉に破壊されるからだ。

 

「はい、てことでね、今回は"輪っか体力冒険"をしようと思います!」

「何故に和訳した」

「著作権的に」

「メタいなぁ・・・・・あ、ちゃんと許可は取ってます。安心安全です。合法です」

 "輪っか体力冒険"・・・・・これは数々のVtuber達がやっている運動系ゲームだとか。輪っか型のリモコンを両手に握りしめ、設定を行う。この設定で多くの人が体重バレで散っていったとかいなかったとか。


『お、センシティブか?』

『体重バレ待ってます』


「センシティブにはならんと思う・・・・・」

「何言ってんだ!私は常にセンシティブよ!見よこのダイナマイトボディ!」

「何言ってんだこの絶壁」

「なにおお!Cはあるわ!」

「ちょっ!お前よせ!リングが折れる!?」


『草』

『ぺったーん』

『朗報 Cはあった』

『何言わせてんだこの野郎(ナイス本能寺)』

『氏ね』

『まだアンチ君いたんだ・・・・・』

『リ ン グ が 折 れ る』

『パワーワードw』

『草』


「体重は・・・・・49///・・・・・グラム」

「グラム!?そしてなんだその照れは?」

「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」

「49グラムで元気な赤ちゃんは無理があり過ぎるぞ」

 因みに、生まれたばかりの赤ちゃんの体重は平均3キログラムだ。49グラムの赤ちゃんには死の運命しかないのである。

「キロ」

「キロは遅れてやってきた・・・・・・51っと」


『体重バレを全く気にしていないだと⁉︎』

『こいつら・・・・・強い』

『グラムwww』

『草』

『キロは遅れてやってくるw何処のヒーローだよw』


「こいつはどっちかというとヒールだよね」

()じゃないもん」

「"まと"と書いて"てき"と読むな」

「何故分かったし」

「なんとなく」

「以心伝心・・・・・やはり未来の旦那様・・・・・!」

「日本の結婚式場全部爆破してくるわ」

「わー凄い拒否」


『的wwwwwwwwww』

『的は草』

神凪 ハマ『敵が可哀想w』

『ハマちゃん口角上がってますよw』

『嫌われとるw』

『さながら信長に嫌われた延暦寺のようだ』

『↑上手いw』


 そうこうしている内に初期設定も終わり、ゲームが始まった。

「俺の!拳はっ!敵を!穿つッ!」

「誰だ延暦寺にリング与えたの?」


『あんたやw』

『全然センシティブじゃない件』

『何処の少年マンガだよw』


「はぁ・・・・・はぁ・・・・・くぅぅ・・・・・きっつ」

「まだだッ!俺はまだ!負けないッッ!!!」


『なんだこいつら』

『何処のジャ○プ?』

『むしろ男の方がセンシティブ』

『ただの息切れなんだなぁ』

『草』

神凪ハマ『凄い!めっちゃ健全!』

『あえいでないからなぁ・・・・・』


「え?センシティブの方がよかった?・・・・・あはーんうふーん」

「はぁはぁ・・・・・キモいからやめろ」

「あらあらはぁはぁと興奮して〜」

「息切れだよ!?貴様の声の何処がセンシティブだ!ライオンの威嚇の方がまだセンシティブだわ!」

「何故だ!完全にセンシティブだろ!」

「センシティブに謝れ」

「ごめんなさい」

「よろしい」


『草』

『wwwwww』

『これはセンシティブ(?)ですよ!?』

『ワァセンシティブダナー』

『息切れしつつもツッコミを忘れない配信者の鏡』

『素直でよろしい』

『wwwwwwwwww』


 その後一時間程プレイを続けているとボスキャラが現れた。

 見た目は黒色で牛のような角が二本生えている。

「出たなザー○!!!!!」

「はいはい無限の彼方へさぁ行くぞ〜」

「おのれダースベ○ダー!!!!!」

「なんで出したらダメな奴ばっかり言うんだよ!夢の国鼠が襲ってくるぞ」

「安心先生・・・・・全然大丈夫です」

「安○先生は使っちゃダメだから!?というか安心先生って誰だよ!?」

「・・・・・・あっボス倒した」

「凄い片手間にやられるボス可哀想」


『ラスボス「えっ、ちょ」』

『草』

『ラスボスの気配が空気な件』

『○西先生・・・・・夢の国に・・・・・行きたいです』

『某鼠「ハハッ!」』

『↑やめいwwwwwww』

『パロディが多い多いw』

『wwwwwwwwww』

『ボスの退場速ぇw』

『ボス退場RTAはーじまーるよー』

『ボス退場RTAおーわったーよー』

『草』


「はい、ボスを倒したところで今日はこれでおしまいということで来週また配信をすr「二日後にASMR配信をするよ!」

「待てお前マイクは!?台本は!?」

「君がやるんだよ」

「嫌ァァァァァァァ?!!!!!」

    <配信は終了しました>


 配信が終わり、俺と美納葉は機材の片付けを始めた。Vtuberになってから知ったのだが、配信者にはかなりの量のアイテムが必要らしい。自分はPCとカメラぐらいしか知らなかったが、どうやらASMRならバイノーラルマイクなど、配信に合わせて道具を変えるようだ。

 しかもその道具は大抵値段が高いのである。

「お前ふざけんな!?マイク何円すると思ってんだ!?」

「ざっと五十万?」

「そんな高い奴買おうとするな!」

 そしてここにマイクの値段に慄く男が一人。

 配信が終わってすぐにショップサイトを開いたのだが、ウン十万を軽く行くものばかりだった。学生に手が出せるわけがないだろ!?

 ・・・・・それにもう一つの問題もある。

「それと、台本はどうするんだよ?」

「うーむ・・・・・」

 そう、台本である。

 昨今のASMR配信では台本というものが必要不可欠である。いかに自分達のキャラを損なわずにリスナーを楽しませるかが重要になってくる。・・・・・まぁ、中には台本無しのぶっつけ本番でもなんとかなる人もいるが。

 とにかく、ただ"声が良いだけ"では済まされないのである。

「私が書くか!!!!!」

「・・・・・因みに内容は?」

「生意気後輩(♂)に(ピー)される!」

「却下。コンビのVtuberには不向き過ぎるし、アカウントがなくなるぞ」

「でもさぁ〜?ASMRといえばセンシティブじゃん?」

「男女で(ピー)は駄目だろ。リスナーは男が多めなんだ、男の俺がそれをしたらリスナーが消えるぞ?」

「健全・・・・・かぁ・・・・・」

「何故残念そうにする」

 そんな時だった。端末からピコンと通知の音が鳴り響く。

「なんだ?DM?」

 メッセージアプリをみるとそこには"神凪 ハマ"の四文字。

「・・・・・はぁ!?」

 俺はその名前に疑問を持った。超大手企業勢の人気ライバーが自分達に何の用だと。

 そして俺は続く文を読み始めた。

——————————————————————-

神凪 ハマ

 ASMRの台本を書かせていただけませんか?

 あと、できればASMR配信でコラボさせていただきませんか?

 お返事待ってます。

———————————————————————

「わぁ驚天動地」

「み、美納葉お前なんでそんな冷静なの?」

 俺の脳が状況を理解できず、黒雲を吐く。

 そうしてる間に、

「"分かりました!それじゃあオフでやりましょう!"っと・・・・・・・・送信!」

「何やってんだお前ェェェェッッ?!!!」

 こうして、波乱のオフコラボが始まるのであった。

最後まで読んでいただき、感謝です!

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