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幼馴染Vtuber、暴走するってよ  作者: 日陰浴
デビュー編
2/131

デビューしよう!

「いやぁ〜記念すべきデビューだね〜!」

「俺まだVtuberになるとか言ってないんだけど」

「大丈夫!ガワも前世バレ対策もばっちり!」

「どこがだよ」

 俺に前世の記憶はねぇよ。

 ぐっ、と親指を出して俺の方へ向く幼馴染。うざい。黙っていれば美少女なのに。

「大体、道具は用意したのか?」

「おっ!昨日みっちり教えた事をもう吸収してる!流石我が相棒!よっ涼森 千隼(すずもり ちはや)!」

 実は俺がVtuberになる事を伝えられたのは数日前で、Vtuberについて知ったのはついさっきなのだ。

「フルネームは褒め言葉にカテゴライズされないぞ」

「知ってる」

「おい」

 コイツの名前は天野宮 美納葉(あまのみや みなは)。一応幼馴染に分類される生物だ。黒髪ロング?って髪型だと思う。「黒髪ロング美少女の私が〜」とか自分で喋ってたから。

 ••••見ての通り、猪突猛進、一点集中考えなし。

 良く言えば純粋、悪く言えば馬鹿の幼馴染に俺は常々胃を痛めている。

「ところでなんで俺の部屋?」

「乙女の部屋だよ?燃えるでしょ?」

「黙ってればよくね?」

「私が口を滑らさないと誓えるか?」

「前言撤回」

「うわあっさり言ったな」

 だってコイツお喋りじゃん。秘密守れたことないじゃん。というか、男の部屋で男女二人のほうがヤバくないか?

「それに、」

「?」

 急に真剣な表情になる美納葉。え?告白なら振るよ?恋愛感情は異世界転生してるし。

「相棒の部屋にそっち系のものがないことは調査済みだから安心できる!」

「いつの間に」

 どうやらコイツは勝手に人の部屋に入っていたらしい。え?犯罪じゃん••••(引)。

 確かに俺の部屋にはアレな物はないけど•••••まずそんなノリが苦手だし。

「因みにお義母さんが入れてくれた」

「おい?イントネーションがおかしいぞ?••••ってゆうか何やってくれてんだあの親ァ」

 あとでしばく。

「まぁまぁ!美少女が急に部屋に来たからって、そう照れないでさぁ」

「照れ要素何処行った。貴様を恋愛的目線で見たことないわ」

「嘘だぁ〜!毎日監視カメラの如く私を見てるじゃない!」

「アホか!お前が毎度毎度やらかすから目を光らせてるんだろうが!」

 コイツ•••••昨日安売りのハイスペックパソコンを買った時に更に値切ろうとしたこと忘れたのか⁉︎普通の家電量販店はそんなこと出来ないんだよ!

 とまぁ、こんな風にやらかすから天野宮両親に監視、矯正を頼まれている。両親がまともで良かったわ。

「で、活動名なんだけど!私が延暦寺 小町(えんりゃくじ こまち)で、千隼が本能寺 我炎(ほんのうじ がえん)ね!」

「何その焼き討ちされそうな名前」

「僧侶って強キャラっぽくない?」

 全然そうは思わないが?

 信長に追われて涙目のイメージしかないんだけど?

「拒否権はあーりません!」

 ビシッと謎にキレのあるポーズを決める美納葉。

「解せぬ」

「もうその名前でツイートしたからね」

「解せた」

 納得したわ。

 その時だった。

 俺が気を抜いていた隙にコイツがパソコンに向かって突撃をかます。

「では配信ボタンぽちー」

「うっそだろお前⁉︎やめろって!」

「お!カバディか?」

 両手を広げて美納葉を押さえ込む俺、それをすり抜けるて謎の動き(多分カバディ)をする美納葉。••••もうヤダ。

 カバディカバディカバディカバディ••••と連呼する頭のおかしな幼馴染を横に俺は、大学生になったらコイツから絶対逃げようと天に誓った。

最後まで読んでいただき、感謝です!

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― 新着の感想 ―
3点リーダーを「••••」にしている理由はなんですか? 「…」なら良いのに、「••••」が目立ってしまって非常に読みづらい。
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