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自由気ままにいきたい少女と魔王  作者: 潮見不可
魔界の王城(魔王城)生活
2/8

最初に話していた方が先です

一話分は毎回、少なめになると思います

2.




カチャカチャと軽い音の響きで少女は目を覚ました



むくり


「‥‥‥‥」



ふわぁ~とあくびを一つして、身を起こす


今、何時だろう?

どれぐらい寝たかな‥‥



「あ、起きましたか?“聖女”さん」



声の方向を見ると、そこにはメイドさんがいた


誰?



「初めまして、聖女さん

 私は城のメイドを務めさせていただいております。ラーラと申します」



心の声が通じたのだろうか、メイド改め、ラーラは微笑んで優雅に礼をとり、少女に自己紹介をする

それをいいことに少女はじろじろとメイドを観察()する


綺麗な人。つやつやな腰までの黒髪。瞳は宝石みたいに輝くルビーレッド


古典的な黒と白のメイド服がすごく似合ってる

あ、でもフリルとか足してるのかな。ヘッドドレスも可愛い


いいな~、黒髪



「ふふっ 

 ‥‥陛下、聖女さんが起きましたよ」



おお~と自身を見ている少女におかしそうに微笑んで、ラーラはなぜか虚空に呼びかける


うん?陛下?


不思議そうに首をかしげているとビュッと風を切る音が窓の外から聞こえ、人影が見える



コンコン


「あら?‥‥もう、陛下。窓から来ないでくださいと言っているじゃありませんか‥‥‥」

「しょうがないだろう。外にいたのだから」



ノックされた窓をラーラが仕方なさそうにしながら開け、窓の外の人物を中に入れる



「聖女よ、やっと起きたか」



音もなく着地し、こちらに向かってくる男の姿を前に少女は眉をしかめ、ラーラの方へ向く



「初めまして。ラーラ

 私はレナータ」

「おい!」



無視された男はあからさまに怒る。結構怖い

それをあらあらと言いながら見守るラーラは大したものだ



「なに」

「「なに」じゃないだろう!」

「なんで」

「俺が話しかけているのに無視をする奴がいるか!」

「だって、ラーラが先に話してたし」



詰め寄ってくる男の怒りを淡々と捌くレナータ



「あらあら

 私のほうは後ででいいですから、陛下とお話してくださいな?聖女さん」

「そう。わかった」



男のフォローをするラーラにレナータはあっさりと頷く

会って十分もしないというのに、従順にラーラの言う事を聞くレナータに、“陛下”のこめかみは引きつりっぱなしだ







もう、ブクマが付きました

してくれた方、ありがとうございます


面白いかどうか、作者に自信はありませんが、どうぞよろしく

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