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ケータイ戦士セーラーフォーン  作者: 三日月 弥生
1/6

第1話:ケータイ戦士セーラーフォーン誕生

この作品は割りと自由奔放に書かせてもらってます。(^^)

自己満足的な作品なので小説としての"出来"は期待しないで下さい。


当作品は

情景描写等は、ほとんど手抜きです。

(^^;

読者様の想像力及び妄想力を

フルに活用してお読み下さい。

m(_ _)m



当作品は

某アニメに酷似したタイトルですが

著作権の侵害を意図するものではありません。

予めご了承下さい。

m(_ _)m



ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……


目覚まし時計が起床の時間を告げる。




「ん~……」




寝ぼけまなこで目覚まし時計を止めようと、布団から手を伸ばす。


アラームを止め、また眠りにつく……


しばらくすると遠くの方から声がする。




「瞳ーっ!! 早く起きなさーい!!」




渋々、体を起こす。


目覚まし時計を手に取り、時刻を見ると……




「えーーーーっ!

 うそーーーー!?」




慌てて飛び起き、急いで制服に着替える。









数分後……


まるでマンガみたく、口に食パンをくわえ、慌てて通学する女子中学生がそこに居た。



夢野 瞳(ゆめの ひとみ)

14才

中二


性格は、明るくて、元気でちょっとおっちょこちょい、

成績は中の中くらい。


若葉委流もばいる学園に通う女子中学生。


ごく普通の女の子。





そう、あの妖精に出会うまでは……







ここは、サイバーダークワールド。


それは何処にあるのか分からない空間域。


リーダーらしい人物と、その部下らしい人物が会話を交わしていた。




「見つかったか?」




「いいえ……

 しかし見つかるまでは、もはや時間の問題かと……

 リアルケータイワールドの何処かに逃げ込んだ模様です」




「一刻も早く探し出せ!

 我がサイバーダークがケータイワールドを支配するには

 是が非でも、あの妖精を消し去らねばならぬ」




「ははっ!!」




人知れず所で世界征服を企てている者たちが居た。







通学路を懸命になって走っている瞳。


その後ろから、もう一人の少女が走ってくる。


やがて瞳に追い着き、その少女が話しかける。




「瞳! 早くしないと遅刻するよ!」




「あ、奈美ちゃん!?」




磯崎奈美(いそざき なみ)

14才

中二


瞳と同じ若葉委流学園に通う女の子。

スポーツ万能で陸上部に所属。

瞳とは小学生からの親友。

中学に成ってからは別々のクラスになってしまった。




「珍しいね、奈美ちゃんが走って登校だなんて」




「例のケータイ小説を読破したら、すっかり夜中に成っちゃって……」




「えーーっ!? 全部読んじゃったの!?

 400ページもあったのに!?」




「読み出したら止まらなくなっちゃって……」




瞳達の間ではケータイ小説が流行っていた。

もちろん他の生徒達の間ではケータイ小説だけでなく掲示板やコミュニティサイトで情報交換をしたりと

ケータイは生徒達の間では、なくてはならないアイテムとなっていた。




「急ぐよ! 瞳!」




「あ〜ん、待ってよー! 奈美ちゃ〜ん!!」







ほぼ同時に校門に着いた二人。




「ふう……、

 何とか間に合ったね、奈美ちゃん」




「瞳、あんた陸上部に入りなよ」




「え? 何で?」




「あたしの脚力に付いて来れるのって同学年で、あんただけだよ」




「へー、そうなんだぁ〜……

 それは多分、ほぼ毎朝走って登校してるから、それで脚力が鍛えられてるのよ。

 きっと☆」




「はぁ〜……

 あんたねぇ、そんなんで脚力が鍛えられたら誰も苦労はしないよ」




そして二人は校舎の中で、それぞれの教室へと別れた。





やがて昼休みになると、先日に行われた学年別実力テストの結果が貼り出されていた。


その周りには生徒達が人だかりと成り、瞳と奈美もそこに居た。




「瞳、どうだった?」




「中の中、ど真ん中の123番だよ! イエーイ!!」




と、Vサインをする瞳。




「ど真ん中って……」




「これで3回連続、123番だよ!」




「はぁ〜……そんなの自慢に成んないって……」







そして瞳は1番は誰なのか見てみると……




「あ! やっぱり、1番は鈴音ちゃんだ」




そこには鈴音も居た。




「やったね、鈴音ちゃん!

 1番おめでとう☆」




「あ、瞳ちゃん。ありがとう」




笑顔で瞳にお礼を返すが、

その笑顔は、すぐに寂しげな表情へと変わる。

瞳は、そんな鈴音の寂しげな表情を見るたびに「?」と、なるのだった。




金子 鈴音(かねこ すずね)

14才

中二


金子財閥の一人娘で成績優秀。

吹奏楽部に所属。

瞳とは同じクラスで中一の時に出会った。




「もう瞳ったら……

 1番なのは当然でしょ。次期生徒会長、有力候補ナンバーワンなんだから」




「そんな事ないわよ……」




と奈美に謙遜をする鈴音。


すると突然瞳達の前に、いかにもガリ勉と言う感じの男子生徒が現れた。

御手洗 良雄(みたらい よしお)である。


勉強に関しては何かと鈴音に突っ掛かって来る男子生徒だ。




「ふん、今回は負けを認めよう……

 だが! この次こそは1番は、この僕が貰う!!」




と、捨てゼリフを吐いて、その場から直ぐに立ち去ってしまった。




「何あれ?

 2番でもイイじゃん」




「瞳は秀才達の気持ちが分かんないのよ……。

 あ、ゴメン!鈴音ちゃん、そんなつもりで言った訳じゃあ……」




「ああ、良いのよ。別に気にしてないから……」




と、苦笑いをする鈴音だが、その表情は直ぐに寂しそうな表情へと変わる。







その日の授業は全て終わり、部活の時間へと変わる。


帰宅しようとする瞳を奈美が引き止める。




「瞳、陸上部に寄ってく?」




瞳の脚力に興味がある奈美は何とか瞳を陸上部に入部させようと試みるのだが……




「いや、その……あの……あたしは帰宅部だから……」




と、何とか奈美から逃れようとする瞳。


すると奈美は、おもむろに自分のケータイを取り出し、瞳の前に突きつけた。




「じゃあ、また面白いケータイ小説、教えなさい」




ほっ、とする瞳。




「な〜んだぁ〜、奈美ちゃん素直にそう言えばイイのに」




「別に……

 でも、あんたのその脚力は、まだ諦めてないからね」




「うう〜……

 見逃してくだせぇ〜、お代官様」




「瞳、あんた言う事が古い……」




奈美から解放された瞳は帰宅すべく帰路に着く。





だが、その帰り道、瞳の運命を一変する出来事が起ころうとは夢にも思わなかったのである。







昨日のケータイ小説の続きを読もうと家路を急ぐ瞳。


瞳は、どちらかと言えば"ケータイ小説を家でゆっくりと読みたい"タイプだった。


家の中以外では、めったに読まないのである。




「早く家に帰ってケータイ小説の続き読まなきゃ……」




と、公園の前を通り掛った、その時、

瞳の顔に何かが、ぶつかった。




「ふがっ!?」




と言うよりは、突然目の前に現れて顔に覆いかぶさる様にへばり付いた。

と言う方が正しい。


瞳は顔に、へばり付いた物を手に取り、見てみると・・・


それは、ぬいぐるみだった。




「ぬいぐるみ!?……

 でも、か〜わいぃ〜♪」




ぬいぐるみに見惚れる瞳だったが、

その時!




「ププは、ぬいぐるみじゃないププ!!」




「ぬいぐるみが喋ったぁー!?

 何! 何!? 電池で動いてんのかなぁ? これ?」




と、驚く瞳。







「だからププは、ぬいぐるみじゃないププ!!」




「え!?

 何! 何!? 生きてるの!? これ!?」




「ププは、パケット妖精のププだププ」




「パケット妖精?」




「サイバーケータイワールドから来たププ」





どうやら言葉の最後に"ププ"と言うのが口癖らしい。




「サイバーケータイワールド?

 ん〜……

 分けわかんないけど……

 ああ、あたしの名前は瞳……夢野 瞳よ。

 よろしく☆」




その時、瞳の居る周辺一帯が異様な気配に包まれた。




「奴らが来たププ!!」




「奴ら?」




気がつくと、いつの間にか公園の周りにバリヤの様な物が張られていた。




「何!? これ!?

 出られなーい!」




バリヤの様な物は、いくら叩こうがビクともしなかった。


そして、黒い人影が現れた。




「こんな所に居たのか、パケット妖精」




「誰!?……

 て言うか、何者なの!?」







それは人の形をしているが人の姿ではなかった。


いくら瞳でも、それは直ぐに分かった。




「一体、何者なの?」




「サイバーダークの住人だププ」




「サイバーダーク?」




「我が名は『トルブ』……

 ほお、リアルケータイワールドの住人も一緒か」




「リアルケータイワールドって?」




「ププらは、この世界の事をリアルケータイワールドって言ってるププ」




「そのパケット妖精をこちらに渡してもらおうか」




瞳はププをしっかりと抱きしめる。




「ププをどうするつもり?」




「我がサイバーダークがケータイワールドを支配するには、そのパケット妖精がどうしても邪魔なのだ」




「ケータイワールド?」




「奴らはケータイワールドを支配しようとしてるププ。

 ケータイワールドが支配されると、この世界のケータイが使えなくなってしまうププ」




「ええーっ!?

 そんなぁ!?」




驚愕する瞳。







「その通り。

 そしてサイバーケータイワールドで残った妖精は、そのパケット妖精のみ」




「ええーっ!?」




「サイバーケータイワールドの妖精達は皆あいつらに……ププゥ〜」




と、悲しい表情になるププ。




「さあ、そのパケット妖精を渡してもらおうか」




「嫌よ!」




と拒否する瞳。




「何!?」




「ケータイが使えなくなったら困るモン!

 メールとか出来なくなるし、それに……

 ケータイ小説が読めなくなっちゃうじゃないの!」




「ふん、そんな事は我々の知った事ではない。

 さあ、パケット妖精を渡せ!」




「嫌っ!

 絶対に渡さない!」




「……

 ならば仕方ないな……」




トルブは掌を瞳の方に向けると、その掌から火の玉の様なものを発射した。




「危ないププ!!」




火の玉の直撃は免れたものの、その火の玉の爆風でププを抱き抱えたまま吹き飛ばされる瞳。




「きゃーーっ!!」







辛うじて芝生の茂みがクッションとなって助かった瞳。




「…………っっ」




「大丈夫ププ?」




痛みを堪え、精一杯の笑顔でププに話しかける瞳。




「大丈夫……大丈夫よ。

 絶対、守るから……」




「ププゥ〜」




心配顔になるププ。


だが、トルブは徐々に瞳の方へと近づいて行く。




「パケット妖精を渡さないのであれば、

 そのパケット妖精と共に消えてもらおう」




トルブは再び掌を瞳の方に向け、火の玉を発射しようとする。


そして瞳は、ゆっくりと立ち上がる。




「ププは……ププは私が守るっ!

 絶対に守ってみせる!!」




その時!


ピンク色の光の玉が何処からとも無く現れ

しばらく浮遊すると瞳の掌の上に、そっと乗ると同時に

その形を変化させる。




「こ、これは!?」




「それは『ケータイ戦士の証』のケータイだププ!」




「『ケータイ戦士の証』?」




「瞳はケータイ戦士に選ばれたププ!」




「ケータイ戦士?」







「そのケータイでケータイ戦士に変身するププ!」




「変身ってどうやるの?」




「そのケータイが教えてくれるププ!」




「何だかよく分かんないけど……」




と、瞳はケータイを高く掲げる。




「サイバーパケットパワー!

 コーディアーップ!!

 ……

 って、あたし何叫んでんだろ!?」




二つに折り畳まれていたケータイがパカッと開くと

ピンク色の光の渦が現れ、瞳を包み込む。


その様子を見ていたトルブが怯む。




「な、何だ!?

 何が起こったのだ!?」




やがて光の渦が納まり、

その中からケータイ戦士へと変身を遂げた瞳が姿を現す。




「サイバーケータイ戦士!

 セーラーフォーン!

 

 ケータイワールドを脅かす者は

 この私が許さない!

 

 って、あたしってば、また分けの分かんない事を言ってるしぃ〜!?」




「瞳はケータイ戦士セーラーフォーンに成ったププ」




「セーラーフォーン?」







予想外の出来事に驚くトルブ。




「ケータイ戦士だと!?」




火の玉を繰り出すトルブ。




「危ないププ!!」




ププを抱き抱えジャンプするセーラーフォーン。




「凄ーい! 軽くジャンプしただけなのに!」




トルブの上空を飛び越え、反対側へと飛び移る。


逃さずトルブが追い討ちをかける。


応戦するセーラーフォーン。


だが、ププを抱き抱えたままのセーラーフォーンは苦戦を強いられる。




「何とかしなきゃ……」




トルブの一瞬の隙を衝いて素早くププを隠すセーラーフォーン。


そして、一気に攻めに掛かるセーラーフォーン。


虚を衝かれたトルブが怯む。




「今だわ!


 サイバーフォーンパワー!

 パケットアターック!!」




「何!?」




セーラーフォーンの必殺技が繰り出される。


だが、一瞬の差でトルブが逃れる。




「今日のところは引き揚げよう。

 作戦の立て直しだ」




と、言い残し姿を消す。







そして、いつの間にか公園の周りのバリヤの様な物も消えていた。




「に、逃げられたぁ!?」




変身を解き、ププを隠した所へと向かう瞳。




「ププ、もう大丈夫だよ」




「あの伝説は本当だったププ」




「伝説?」




「『ケータイワールドに伝説の救世主ケータイ戦士現る』と言う伝説ププ。

 瞳がその伝説のケータイ戦士だったププ」




「ケータイ戦士……か……。

 ん〜……いまいち実感が無いけど……

 でも、あたしはププを絶対守るからね。

 これからも宜しく☆」




「こちらこそ宜しくププ」




「ああーーーーっ!!」




「どうしたププ?」




「早く帰ってケータイ小説の続きを読まなきゃっ!」




「ププ〜?」




「急いで帰るよ! ププ!」




「ププ!?」




と、家路を急ぐ瞳なのだった。




だが、しかし!

これはサイバーダークとの戦いの始まりに過ぎなかった。









第2話へ続く











第2話:予告




「遂にサイバーダークとの戦いが始まったププ」




「大丈夫、あたしが絶対に守るから」




「ダークソルジャーが現れたププ!」




「ダークソルジャー?」




「トルブの手下の刺客ププ」




次回、「サイバーダークからの刺客出現!守れ!ケータイワールド」

お楽しみに!




「ププは、あたしが絶対に守る!」





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