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ガーネットクロウ  作者: 向日葵
1/2

I

初めての作品です。

至らない部分もあるかと思いますが頑張ります。

楽しんで頂けたら幸いです。



その昔、この世界は2つに別れていました。

人間の住む「地上」

天人の住む「天界」


それぞれの世界には干渉しない。

それが暗黙のルールだったのです。


何百年、何千年と時が流れたある日。

1人の人間の男と1人の女の天人が出会い恋に落ちました。

あってはならない禁断の恋でした。


2人はこっそりと逢いせを繰り返し愛を育みました。

人間は夢を語り、天人はそれを聞き地上に大層夢を抱きました。


そんな中、地上と天界が激しく対立をし始めました。

地上の王は天界をも自分のものにしたくて仕方がなかったのです。

人間は武器を取り天界へ攻め入る。

戦争の始まりでした。


そして戦争が激しくなり2人は離れなくてはならない時が来たのです。


戦火の中人間はある約束をします。

「絶対に君を迎えにいく。

そして君を自由にしてあげる。」 と。


それを聞いた天人は

「バカね。 私達天人と人間では命の長さが違うのよ。

それにこんな争いの中では、迎えに来るまでにあなたの命が尽きてしまうわ。」

と笑いました。


「それに私はあの天界の王の娘よ?

自由になんてなるれるわけないわ。」


そう暗く俯く天人に人間はこう答えたのです。


「いいや、絶対にできる。

確かに僕と君では命の限界に差がある。

でも、僕が死んだらその次の僕に、そしてまた次の僕が君を迎えに行く。」


「もしかしたら僕ではないかもしれない。

でも誰かが、僕の意思を継いだ誰かが必ず君を探して迎えに行く。

約束だ。

すぐに君を見つけたい。

だからこれを君に渡しておくよ。」


そう言って人間が渡したのは真っ赤な宝石でした。


「絶対迎えにきてね。」


天人はその宝石をぎゅっと握りしめそっと涙を流したのでした。



そんな約束をした数十年後。

互いの王が和解し、二人は再び出会い平和に暮らしました。






そんな話を昔、誰かに聞いたことがある。

いつだっただろうか。

もう思い出せもしない。

ただ1つおもいだせるのはあの真っ赤な宝石に吸い寄せられたこと。

そうあの真っ赤な宝石に……




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