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鎖ノ姫  作者: 夜斗
第六章
35/35

『鎖ノ姫』  あとがき

 こんばんは、或いは、こんにちは。

 夜斗です。

 此度は『鎖ノ姫』を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 ジャンルは百合要素込みの恋愛……と、しましたが終わってみれば少し怪しいトコ。


 さて、恒例の振り返りというか反省会というか、雑多にテキトーに書き連ねていきます。




 ・本作を書くキッカケ・


 以前にも活動報告の方でちょろっと書きましたが、このお話を書こうと思ったのは、とある同人音声の作品を聴いていた時のコト。

 もともと、『鎖ノ姫』というタイトルだけは書く前から何となーくと思いついていたのですが、その時はお話の構想も何一つなく、漠然としたイメージだけふわふわしていた状態でした(精々、鎖に繋がれたヒロイン~程度のみの構想

 で、このとある同人音声の作品……ここで名前出しちゃって、いいのかな?;

 ずばり『ささやき庵』です。

 所謂R18のエッチな音声作品で、主人公がささやき庵という場所で様々な夢姫(遊女とほぼ同義と思っていただければ)と触れ合う(ご想像にお任せします)……って感じの作品です。

 あんまし友人にも言っていない、俺個人の密かな趣味なのですが、とあるサイトで偶然知ってからすごくハマってしまっていて、この客と夢姫との関係性に惹かれて『鎖ノ姫』のプロットを書き出しました。

 同人作品故、声優さんの声や演技に特徴やムラがありますが雰囲気や夢姫のお話など凄くイイですよ。

 気になった方は是非。

 おすすめの夢姫は……敢えて言いますまい。



 ・チヒロについて・


 本作の主人公であり、活動報告の通り途中までは普通に男子として書いていました。

 ……が、あまりにも捻りのない展開というか、少しインパクトが足りないのではないかと書いている途中で思い直し、そのまま思い切り変な方向に舵を切って、そして気づけば女の子と相成りました。

 普通の恋愛展開から軽微な百合展開に動き出し、そして最後まで書き切りましたが……ここに来て、結局男の子のままでよかったのではないかと逡巡。

 僕っ子にしても、他はどうにも女の子らしさに欠ける描写ばかりで、辛うじて胸の話題でいじられる程度……

 が、チヒロが女の子になったおかげで、一部のキャラの性格が大きく変わりました。

 いっちばん最初の案では、カンナさんはチヒロを狙ってユウキに嫌がらせをしたり~みたいなお邪魔キャラだったはずなのに、いつの間にか主人公の親友ポジションに至っています。

 チヒロ、という名前はこんなこともあろうかと、男でも女でも通用する名前にしておこうと考えて付けました。

 胸は絶壁。

 打刀の銘は『雪女』。



 ・ユウキについて・


 本作のヒロインであり、異能の持ち主。

 着飾ることを許されない哀れな遊女という底辺から主人公を通じて陽のあたる場所へ向かうシンデレラ的ヒロイン。

 鬼の血を身体に宿しており、身体能力や治癒能力が尋常ではなく、オウギはこの異能を偶然知って見世物にしようと計画していましたが、これはチヒロに阻止される。

 他、的中率の高い未来視が可能だが、あくまで視れるのはワンシーンだけで、その後や以前の展開は視えないという中途半端な能力。

 ……本当は、チヒロより戦闘能力が高かったりだとか小ネタがこそこそありましたが、結局のところヒロインにシーンを割いていないため立ち位置的にはやや微妙になってしまったか。

 なお、ユウキの名前は本文中にも出てた“幽鬼”から。

 チヒロ以上、カンナ未満。



 ・遊郭『枯山水』について・


 本来の遊郭に比べたら、今作の遊郭はかーなーり緩いです。

 お話の中で、遊女そのものに格付けはしていませんが、本来であれば遊女には「太夫たゆう」であったり「格子こうし」であったり、「散茶さんちゃ」であったりと、位があり、それぞれにおいて出来る仕事やサービスに制限や、単純な賃金や待遇などの様々な格差がありました。

 本作の『枯山水』のイメージとしては、時代が進み、やや風俗として幾分か自由な背景にと明治初期を設定してあり、遊女の位も、所属する花鳥風月の名を冠したお店でそれらを再現。

 カンナのみ、遊郭のトップということで別途に「金色神楽」と名称しました。 

 ユウキが本文中にこっそり言った浮気はご法度、というのは正真正銘の事実。

 客である男性一人につき、遊女もまた一人というのが一般的だったらしく、浮気している現場を見られたりすると遊女の間で噂があっという間に広がり、夜明けの前に遊郭の遊女全員から袋叩きにあった……なんて逸話もあったそうです。

 チヒロ同様に、遊女と聞くと自分の身体を売る浅ましい職だ……と、思う人もいるかもしれませんが、実際は遊女になりたくて自らなる人もいれば、借金や何がしかの影響で強制的に遊女にさせられるなどと色々あったようです。

 また、位の高い遊女ともなると相手をする男性の方は裕福な町人、もしくは貴族や武家の人間などであり、彼女たちはそれ相応に教養の高さを求められたんだとか。

 そんな遊女が優雅に街を歩く様は、当時の女性の憧れだったそうです。


 ……こうしてみると、『枯山水』は実に庶民的で平和な遊郭ですね(笑)

 もっとドロドロするべきだったかも?



 ・お話全体、反省点、その他・


 突然の路線変更の所為か、振り返ってみるとちょこちょこチグハグな部分が無きにしも非ず。

 キャラクターの個性や街の設定も悪くはないけど微妙に粗が残ってる。

 いつものようにプロットをしっかり書けない人間故の所業ですが、こればっかりはなぁ……


 書いてる間は比較的楽しみながら書けましたが、個人的には50点ほどの出来栄え。

 少しダラダラと書きすぎて、今までのお話に比べればかなり長めに仕上がってしまいました。

 テンポよく、もう少し無駄を省きつつ。


 今作も一日も休まず更新できました。

 これは、俺個人で唯一誇れる事柄かな……(笑)


 次回作の構想もじわじわ出来てます。

 そっちでも、またお付き合いいただければ幸いです。


 それでは。

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