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1話

 地球外生物(・・)は足が2本以上で描かれることが多い、地球外生物感を出す為とか、色々な意味合いがあるが、実際に地球外生物がいるとしたら、地上にいる動物は足が多いと考えられている、その理由が地球外生物がいる惑星は(例外が多いかもしれないが)重力が地球よりも強い可能性があるからだ。


「月とか地球よりも重力低いじゃん。」と思う人もいるだろう、まず、生物が生きる為には条件がある、大気(空気)、エネルギー源(食べ物)、水が今のところ絶対条件とされている。火星にも生物がいるかもしれないがそこはスルーでお願いします。


上記の条件を満たし、尚且つ生物がいる惑星の生物が知性を与えられ異世界に飛ばされたら?


====================


(何が起こったんじゃ、どこかに飛ばされたようじゃが…誰だワシの頭部を叩いてをるのは、小賢しい)

目を開き、頭部を叩いていた生物を見る。すると青色の肌の人間に何やら小槌で頭を叩かれていた。

(なんじゃこいつは、小賢しい。)

生物を鷲掴みにして、軽く力を込めるとピシピシと頭蓋骨が割れていく、さらに力を込めると気持ち悪い音と共に頭部が潰れた。

頭部の潰れた死体を投げ捨て、辺りを見渡すと驚いたり、恐怖に怯えた表情でこちらを見ている。

(集落かの、なんじゃこやつらは、変な化物じゃ、どうしてくれようかの。)

化物が人間を見ると化物は人間を化物と認識する、いわゆる'宇宙人から地球人を見ると地球人は宇宙人'と言うやつだ。

「魔物の分際で!よくも!」

一人の人間が斧を振り上げながら迫ってくる、だが間合いに入った瞬間4本の内の一つの腕で殴り飛ばす。

(貧弱じゃ、弱すぎて相手にもならん、5.6日ぐらいは何も口にせんでも問題ないじゃろう。)

そして集落を出ようとするが。

「逃がすか!」

人間の集団が武器を持ち、自身を殺そうと迫ってくるが、皆殺しにする。

所詮この程度かの、そう思い塀の一部を叩き壊して、森へと消えていった。


(そうじゃ、あやつらの一匹が気になる事を言っておったの、魔物…そう言っておったな、興味深いの〜。)

ならばこの森にも魔物とやらがいるのでは?などと考えつつ草のせいで見えない足元に注意を払いながら森を進む。

バキ!、枝の折れる音が聞こえ、これ幸いと音の発生源を探す、

(おかしいのー、確かにここから聞こえたのじゃが。)

草を掻き分けながら探すが一向に見つからない、こうなればと手を突っ込み、手探りで探していると右手が何かに当たった、

(今度は肌色の化物かの、あやつらの色違いみたいじゃが。)

異形の化物に見つかった人間はたまったものではない、人間誰しも化物に見つかればヘビに睨まれた蛙状態になるだろう。

攻撃してくる様子も無い、ならば自身から逃げてもらえばきっと森の出口へ移動してくれるだろう、そう思い後ろを向いて逃げるのを促す。

そしたら見事に逃げてくれた、ならば後は追い掛けて森を出る。

(もうちっと冷静に逃げてほしいのう、何度転べば気が済むんじゃ。)

後ろに一定の距離を保った状態で化物がついてくるのだ、冷静になれるはずが無い。

何度も転び、泥に何度も顔を埋めても逃げていたがとうとう体力が尽きたようで、転んだまま起き上がらなくなった、

(困ったのう、力尽きてしもうた、じゃが転んだ方に出口があるはずじゃ、ここまで道案内して貰った礼じゃ、運んでやろう。)

人間を担ぎ、転んだ方に進むとあっさり出れた。

(なんじゃ、後少しじゃったか。ほう、仲間がおったようじゃな。)

森を出た先は少し進むと街があり、街の方から人間が近づいて来ていた、人間はこちらに気づくと慌てて街に走っていく、だがそうそう逃がす訳もなく、

人間の前に立ち塞がる、ここで化物はいらない事を思いついた。

(そうじゃ、こやつの真後ろにくっ付いて行ってやれば面白そうじゃ。)

4本の足を器用に使い、人間の後ろに回り込む、だが人間はそれに気づかず街に走る、それでは面白くないと少し頭をつついてみると後ろに化物がピッタリとくっ付いて来ているのに気づき、走る速さが上がる、

「ウァァァァァァ!」

(いや〜楽しいね〜フフフフフフフフ。)


ここまで来たらもう大丈夫だろう、人間がそう思った矢先、化物がまた頭をつつく、人間は振り返った瞬間に気を失った。

そこからは大パニックになった、そりゃ化物が街行けばパニックになるだろう、少ししたら騒ぎを聞きつけた警備の兵士が来た、そこでもまたいらない事を思いついた。

警備兵を掴み、4本の手で警備兵をピザのように頭上で回す、そこで人間のパニックは収まった、と言うよりは気が抜けたと言うべきだろう、化物が来て、襲われると警戒していたのに、警備兵が来ても化物が襲う訳でもなく、ただ遊び始めれば「は?」となるだろう、その様子を面白がった子供が近づいてきた。

(回せば良いのかの?)

子供を持ち上げ、警備兵にやっていた要領で子供を回す、すると子供は楽しそうに笑い声を上げ、しばらく子供の楽しそうな声だけが周辺に聞こえていた。


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