俺と妹の1日目
初投稿です!頑張ります!
気に入って頂けたら嬉しいです。
部活からの帰り道。
一人でのろのろと歩いていた。
夕暮れがとても綺麗だなーと思っていたら、
後ろからもう聞き飽きたような幼なじみの声が聞こえてきた。相変わらずうるさくて騒がしい。
「おぉーい!隼人ぉ!部活帰りー?」
後ろのほうから手をブンブン振りながらこっち向かってくる。
「あぁ、そうだよー。お前、どうせ部活サボって遊んでたんだろー?」
横に幼なじみがピッと並んで言ってきた。
「いやぁ、まぁ、部活サボりの天才としてはねぇー?いつもの事なんだよ〜」
幼なじみの安藤 結衣は部活を抜けてサボるのがものすごく得意なのだ。胸を張って言えることじゃないけど。一時期、俺にも部活サボるコツを教えてください!とかって言われてた時期もあった。髪は茶髪で、生まれつき。目は、黒くて女子の中だと……上の中くらいだ。おまけに、結構胸もある。学校ではモテるほうらしい。
あぁ、そういえば、俺の名前の紹介をしてなかったな。俺の名前は、篠原隼人。高校一年生だ。ちなみに、部活はサッカーをやっている。モテたくて入った部活だけど、正直、全然モテないから、もう明日で辞める。
「なぁ、今日は、どこいってたんだ?誰と?どこに?何しに?」
「なによwwwもう、お父さんみたいなこと言い出して!一人でカラオケいってたのよ」
「そうか。」
「変な事はしてませーん!」
なんていう会話をしながら、いっつも家の前の坂道を登る。
そうやって、毎日平凡でごくごく普通の日常かと、俺は思っていた。
だけど、どっかで何があったんだろうー?
どこかで、人生のレールを踏み外す事をしたのか分からないけど、俺は家に帰ったら、あんな非日常的な事が起こるとは思っていなかった。
そうー。今の俺は。
ガチャンっと家のドアを開けた。
結衣とは、隣の家。
さっきバイバイした所だった。
「ただいまー。」
と、いつもの一言を言うとお母さんが何故か今日だけ出てきた。
「むぐぐ、おかえりなさーい!」
右手に団子を持っていて、しかもすごく、顔がニヤニヤしていた。
「…………?ただいまー。」
俺は少し不思議に思ったが、そのままスルーして自分の部屋に戻った。
「今日は何しようかな。もう寝よう……かな?」
とかいう一人ごとをずっと言っていた。
そしてもう、考えるのすら辞めてベットにおもいっきりダイブした。
「きゃぁぁぁッッッ!???」
かよわそうな女の子の悲鳴が聞こえた。
「ッ!?」
俺は慌てて布団をどかすと、可愛らしい女の子がいた。
「はっ!!なんでッッッ!ていうか、君だれ!?」
「!? !? ふわぁぁぁぁッッッ!?どちら様ですか??変態ですか!?」
女の子があまりにも抵抗するので、思いっきり腕を掴んだ。
「ひゃぁぁぁ!!!やめっ、辞めてくださいッッッ!通報しますよ!??」
「大丈夫!変態じゃないから!普通の人だから!!」
という、変なやり取りを一時間近く続け、やっと誤解が取れた。
「良かった!変態じゃないんですね!」
ニコニコ笑い出す。
「ていうか君、誰?見たことないんだけど……!まさか不法侵入?」
「ちっ、違いますよ!えーっと、今日から篠原隼人さんの妹になりました!ありさです」
「はぁぁぁ!?妹ぉ!ていうか俺の事知ってたのかよぉぉ!!!!」
俺は泣き叫んだ。
「で、とりあえず、君の言った事をまとめてみると……宇宙から来たってことだよね?」
「まぁ!そんな感じですね。」
ようやく落ち着き、ありさって子に自己紹介してもらっている。
「なんで俺の家にいるわけ?ちょっと理解が出来ない……」
「あぁ、それはですね。一応、高校の夏休みの宿題で……!日本の兄弟に学ぼう!っていう課題なので!!それで、先生にここの家って言われたので来たわけです。ちなみにお兄様が卒業するまでここの家にいますよ。お母さんとお父さんには了承済みです。」
「ぐわぁぁぁ……!理解が出来ない!」
俺は頭をおさえてブンブン振った。
「ほらー、二人ともー!ご飯よー?」
お母さんの呼ぶ声が聞こえた。
二人ともって言ってたから絶対承認済みって事だ。すると、ありさが手を伸ばしてきた。
「おっ、お兄様……?お兄ちゃ……様……ちゃん……。早くいきましょう?お母さんが待ってます。話は後です。」
「お兄ちゃんにして……。」
「はい。了解です。お兄ちゃん。」
俺はぐいぐいと引っ張られリビングにつれてかれた。
「もぐぐ、お母さん。ご飯おかわりお願いします。」
「はーい。いっぱい食べるねぇ。多めに炊いておいて良かった、良かった。」
「ありさちゃん、今日からよろしくね。ぜひともお父さんと呼んでくれ。」
……………………。
すっかり、ありさがもうこの家に馴染んでしまっている。ご飯をおかわりするのはもう5杯目くらいになる。俺でも、2杯くらいしか食べないのに。俺はありさに言う。
「あ、ありさはすごい食べるね……?」
「? そうですか?あんまり食べてないと思いますが?」
あんぐらい飯を食ってこのスタイルはヤバイと思う。そういえば、宇宙から来たって言ってたな。宇宙人って事……か。
事情はよく分からないが、後で色々聞いてみよう。
「むむぐ……。今日は月が綺麗ですね。」
ありさが窓を見ながら急に言い出した。
でも、確かに満月で光輝いていた。
「あぁ、そうだな。」
そんな事を言って、俺と妹の一日目は終わった。
読んでいただきありがとうございます!
すっごく、すごっく嬉しいです。
よく分からない感じで終わってしまったので次回頑張りたいと思います。
次回も読んでくれたら嬉しいです!