1-戦闘力と反射神経
戦闘力に必要なのは、攻撃力、防御力、敏捷性、持久力、魔力だと思う。
魔力とは身体能力とは別の不思議能力を使うための源だと仮定しておこう。
あとは攻撃の命中率と回避能力。
これは視力や反射神経も関わってくる。
視力には大きくわけて4つある。
一つ、直接視力。
5m離れた場所から止まっている物を正確に見る能力。
二つ、動いているものを視覚で正確にとらえる能力。
三つ、瞬間的に見たものを正確につかむ能力。
四つ、周辺視力。
視野の広さ。
命中率は視力が大きく関わってくると思うので、設定上は視力=命中率で構わないと思う。
特別コントロールがある人は職業や個人の特殊技能として、100%にするのも良いかもしれない。
回避能力は視力と反射神経と素早さが肝になる。
反射神経という神経は実在しないのだが、では反射神経とは何か。
運動生理学では反射と呼ばれる現象がある。
熱いものに触れた時にとっさに手を引っ込めたりする現象で、外部からの刺激に対して極めて短い時間で、しかも無意識に運動する。
目で見る→体が動く。
これに対して、目で見る→脳で考える→体が動く、というシステムを随意運動といって。
個人的には反応と呼んでいる。
目で見て(耳で聞いて)それに対して体が動く反応時間は理論的に0.1秒より早めることは出来ないといわれている。
なので陸上競技の短距離走なんかは例えスタートの合図の後でも、0.1秒以内に反応した選手を反則とするルールがある。
それが原因で何年か前に反則退場を宣告された選手がコース上に寝そべりながら「俺は反射神経が良いんだ。スタートの合図を聞いてから飛び出したんだ」と抗議をして、競技を大幅に遅延させた事件があった。
その選手はなんらかの処分を受けたらしい。
その選手が言っていたことは本当なのかもしれない。
事実、ピストルがなる前に飛び出した訳ではないのだ。
しかし、理論的事実と競技のルールによって彼は消された。
合図がなる→反応して飛び出すとどうしても0.1秒はかかるらしい。
偉そうな人が「彼は飛び出そうと決め→合図がなり→飛び出した。合図を聞いて反応した訳ではなく、山を張って合図のタイミングがあったのでしょう」とか説明してたけど、なんだか処分を受けた選手が可哀想だった。
話がだいぶそれたので次のページから軌道修正する。