表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

過去

時は遡ること二年前・・・

俺はいつも通りの日常を送っていた。俺は、朝食のパンを口に放り込み学校向かうバスが止まるバス停まで走っていた。走らなければバスの出発時間に間に合わないからだ。もちろん、曲がり角でぶつかる言うラブコメ的な展開は起きない。そういうのはあいつで間に合っている。学校までバスで行くと20分くらいしか掛からない。歩いていこうとすると下手したら一時間掛かる。

俺の通う学校、市立翡翠中学は設備が整っていることで有名だ。いろんな設備が整っている。パソコン、運動場とある。さらには個人が使えるスペースまでもがある。そんな学校に俺は通っている。この学校は入試を受けて、合格しなければ入れない。俺はそんな学校の入試を全教科満点で合格した。だから、奨学金とかいろんなお金が入りこちら側が負担する金は十万ちょいだ。その十万ちょいを俺の貯金で払っている。

俺は中学生ながらにして金はあった。仕事で稼いだお金だ。決して汚いお金などではない。俺は主にネット上で稼いでいる。たまに、ゲーム制作会社のプログラミングの手伝いなどだ。小説家もやっている。

自分で言うのもなんだが俺は何でも出来てしまう。勉強、スポーツは赤子の手をひねるより簡単だ。そんなことを言うと俺の友達はいつも殴ろうとしてくる。俺はそいつを毎回返り討ちにしている。

さて、自己紹介はここまでにしておこう。そのときの俺は何でも出来たが何でも知っている訳ではなかった。まだ中学二年生の俺では高校の問題は解けない。つまり、そういうことだ。今の俺では知れる情報量が少ないのだ。

前置きが長かっただろうか?ならばそろそろ本題に入らせてもらおう。

その日は理科の授業があった。授業の中身は遺伝子のことだった。もっと詳しく言うと、遺伝子配合だ。例えば、A型とA型からはA型もしくはO型しか生まれないということだ。しかし、O型が生まれる場合にはAO型とAO型からしか生まれない。OO型にならなければO型にはなりえないのだ。Oという遺伝子は優先度が低い。だから、AOになるとAが優先されA型になるのだ。

つまり、A型とA型からはAB型は生まれないということだ。

俺はその考えに辿り着き、自力で自分の情報を探した。時にはハッキングだってした。俺は自分の情報を知るためならどんな手段でも使った。そして、俺はとある真実へと辿り着いたのだ。それは自分にとってはあまり意外なものではなかった。

ここで俺の外見の説明をしよう。俺はよく、氷坂美玲に似ていると言われた。自分ではそんなことは分からなかった。だが親は、その言葉に過剰といえるほどに反応した。俺がそう言われる度に親は「そ、そんな訳ないじゃない。この子は私から生まれたんだから。」と。

話を戻そう。調べた記事等によると俺は物心がつく前、赤ん坊の頃にあの家相模家に誘拐されたのだ。当時、相模家は母親が妊娠できない身体だった。父親もそんな感じの病気だった。なので、子供はできないのだ。しかし、相模家はその時、両親共に氷坂家の使用人だった。正確に言えば氷坂家の使用人として仕えているときに知り合い、付き合い始め結婚したのだ。このとき親は二人とも19歳だった。そして、氷坂美玲は21歳だ。そして俺が僅か生後6ヶ月だった。

 俺の親は子供が出来ないから病院にいき診察を受けた。そこで妊娠が出来ない、させれない体だと言うことを知った。二人はどうしても自分の子供が欲しかった。そこで彼らは、自分達が仕えている氷坂家の子供を誘拐する計画を練った。その計画は氷坂家に仕えるものならば誰でも出来るような計画だった。つまり、誘拐が起きた場合誰もが平等に疑われるのである。親はある程度の資金がたまってから計画を実施するつもりだった。そして、5月17日、俺の誕生日に俺、氷坂聖也(ひさかせいや)が誘拐された。

 誘拐が行われたのに気がついたのは次の日だった。朝起こしに来ようとした氷坂美玲だった。氷坂美玲はすぐに使用人に探させた。もちろん自分でも探した。しかし、見つからなかった。そこでやっと誘拐という説が出てきた。親は俺を誘拐し、北海道から離れた千葉を選んだ。千葉を選んだ理由としては、首都圏に近いという理由だった。流石に県外?という発想はなかったらしく探さなかったらしい。

俺は誘拐され調教もとい躾をうけ自分は相模(さがみ)大河(たいが)という名前でありその人から生まれた子供という記憶を植え込まれたのだ。正直、怖い話だった。だが、俺はそんな人でも自分を育ててくれる人を冷たく突き放すことは出来なかった。だから、俺は今、氷坂美玲に誘拐されて良かったと思っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ