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異変の原因 その四

最近、文章のクオリティーが下がってるぞ~・・・

ごめんなさい!!









「な、何とか終わりましたねぇ~・・・」

「貴様が草むしりなんぞしていなければもっと早く終わったものを」

「あはは~」


 薬草採取を終わらせた二人はそのまま深層の調査に向かった。

 深層は広いがミロが事前に調査場所を絞っていた為、何とか終わらせることが出来たのである。

 どうやって調査場所を絞ったかは教えてくれなかったが。

 

「笑いごとではない。なぜ私も背負って歩かねばならなかったのだ」

「取り分は渡しますのでぇ~」


 帰りでも良かったのではないか。

 当然そう疑問に思ったが、ミロの鬼気迫る勢いに乗せられ、採取をしてしまった自分も悪い。

 そのせいでずっと背負いながら調査するハメになってしまったことをマオは後悔していた。


「臭い・・・」


 薬草の独特な臭いが背中から漂ってくる。

 この臭いで何度、魔虫や小鬼に襲われたことか。

 単体では弱いそれらも集団となれば強くはないが面倒である。

 魔獣の排除も調査を遅らせた原因の一つに上げられる。

 ただ、薬草採取さえなければそんなことにすらならなかったのだが。


『オババと同じ匂いがするね』


 ケルト村のオババは薬草で傷薬などを作っていたためか、こんな臭いがしていたのをユアンは思い出した。

 その言葉を聞いたマオの顔は眉間に皺を寄せた凄まじい表情だ。

 ミロは慣れているのか、険しい表情を見せることなく、淡々と作業を進めていた。

 むしろ、薬草採取が捗り、にへらとだらしの無い顔のときが何度もあったと言える。

 

「もう夕暮れですし、深層の一番奥を見てまた明日出直しましょうか」

「そうだな」


 夜の森は危険だ。

 調査も捗らず、幾ら数が減ったとは言え、魔獣の奇襲がありえる。

 野営するとしても二人しかいない状況で見張りと休憩役に分けるのは愚作である。


(ユアンも学園があるしな・・・)


 最大の理由はそれである。

 学園に支障が出ない程度の調査が望ましいのだ。


「最後の調査場所はここから近いのですぐに終わりますよぉ~」


 ミロはそう言い、更に森の奥へと進んでいく。

 その足取りに恐怖がないのは調査中に強力な魔獣に出遭わなかったためだ。

 

 暗い森の中をぐんぐんと進んでいく。

 夕暮れで太陽光が森に差し込まなくなり、足元もおぼつかない。


「これどうぞ~」 

「これは・・・」


 ミロが差し出したのは魔法石。

 魔法を刻み込むことの出来る石だ。

 強力な魔法を込める事は出来ないが、光を発生させたり、熱を持たせたりと生活に役立つ便利な物である。

 冒険者だけでなく市民も活用する一般的なもので、足元を照らすのには十分なものであった。


「鞄の中には何が入っている?」


 前々から気になっていたことをマオはミロにぶつけてみる。

 道中、ミロがマオに対して何度も質問をしていた。

 マオはその目的に気が付いていたが、出来るだけ情報を渡している。

 真実かどうかは定かではないが。

 

 ミロはすんなりと答える。


「色々ですよ~?魔法石に調査道具、調合道具に野営道具・・・まぁ無駄なものも多いですが」


 他愛の無い会話は目的地に着いた為、そこで終わりとなった。

 

 そこは山と森の境目にある断崖であった。

 山を越えるには断崖を避けて登るしかない程高い。

 しかし、今日の目的は山登りではない。


「洞窟、か・・・」

 

 断崖にぽっかりと開いた大穴。

 先が見えないほど長い洞窟は暗く、森よりもじめじめしている。

 そして―


「血の臭い・・・」


 洞窟からは血特有の鉄っぽさが風と共に運ばれてきた。


「中層で道具を使って調べてのですよ~」

 

 彼女の道具で血の匂いに反応する液体があるそうだ。

 中層でその液体を撒いた時、変色する度合いで調査場所の選別をしたようである。


「深層に入ってからもずっと垂れ流していたので~、反応する場所に進んでいたのですよぉ~」

「なるほどな」

「テトルテ草はこの液体を作る材料の一つなのでぇ~集めてもらったという訳です~」


 マオは内心、嘘だろうと思っていたが、言葉にすることなく、洞窟に視線を向ける。


「・・・行くか」

「・・・そうですねぇ」


 退屈凌ぎになるほどの魔獣がこの中にいるのか。

 だとすれば―


「楽しみだ」


 吸い込まれるように二人は洞窟の中に入っていったのだった。



 水の撥ねる音が洞窟に木霊する。

 空気は森と比べ、ひんやりとしており寒気すら感じた。

 湿気を多分に含んだ空気の為、石の地面がぬかるんで転びそうになる。


「魔力残留調査でもしています~」

「頼んだ」


 鞄をごそごそと漁り、中から出したのは小瓶に入ったこれまた液体だ。


「これをバシャっと」


 地面が淡く光を放つ。


「え・・・?」

「どうした」


 ミロはその光景に驚きの表情を浮かべる。

 それほどありえない光景だっただろう。

 マオの言葉に反応を示すまで時間が掛かった。


「魔力残留濃度が高すぎます・・・。どれだけ、大きな魔法を使われたのでしょうか・・・」

「・・・どういうことだ」

「それだけ大規模な何かかここにあったというわけですね」


 魔獣が使った魔法か、もしくは魔法を使った者がいるのか。

 

「この先に続いています」

「行くか」

「えぇ」


 二人はここに来るまでの楽観的な感情は捨て、警戒心を持ちつつ先に進むのであった。



二話目~


私思うことがあるんです・・・


一番最初から全部書き直してみたいなってね!!

時間は取られるし、難しいでしょうけどいつかはやってみたいそんな感じ


次の話、多分(ここ重要!!)『えっちぃ』描写入るので苦手な方、16歳以下は見ないようにね?

ちゃんと次々回の前書きに前話のあらすじ書くからね?


ではでは~

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