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学園生活初日

筋肉痛の概念があるのか、とか突っ込まないこと!!







 ユアンは近くで聞こえた小さな物音で目が覚めた。

 そこは見慣れた家ではなく、一瞬どこか分からなかったがぼけーっとしているとだんだんと記憶が鮮明になっていく。


「・・・そうだ、寮に来たんだった」

「あ?何寝惚けてんだ」


 独り言のつもりであったが、言葉遣いの悪い言葉が飛んでくる。

 物音の原因は同居人であり、言葉を放ったルークであった。

 その姿は外に出る準備が終わっており、額には汗が滲んでいる。

 よく見れば、槍を片手にタオルを首に掛けている事から朝錬でもしてきたのだろう。


「昨日の今日なのに元気だね」


 ユアンは布団の中から疑問を呈す。

 昨日、あれだけ魔法を行使し、身体には痣や切り傷など数え切れないほど作ったはずである。

 魔法によって傷跡が無いように直されたが、内部の損傷は完全に治る物ではない。


「ちと身体は重てぇが、日課だからな。それと昨日言われた訓練も追加しなけりゃなんねぇしな」


 昨日言われた訓練とは精霊の事だろう。

 マオに精霊と会話しろと言われたのを忠実に守っているようだ。

 ルークからすれば精霊と会話する訓練など、周囲の人間に見られるわけには行かない。

 なぜなら確実に変人扱いを受けるからだ。


『ユアンも見習ったらどうだ?』


 ニヤニヤとマオがからかっている顔が目に浮かぶ。

 ルークの前で反応することも出来ず、頭の中でいつか仕返しをする項目に印をつけた。


「ところでよ」

「ん?なにさ」


 ルークがさっきから気になっていることを聞く。


「いつまで布団の中にいるつもりだ?」

「あのね・・・」

「ああ」


 溜めに溜めてユアンがいった言葉は―


「筋肉痛で動けない・・・」

「・・・」

『・・・』


 マオとルークが同時にため息をついたのは言うまでもない・・・。





 ルークの手助けで何とか起き上がり、学園に行く準備が出来たため、一階に降りる。

 寮母であるビュールは教師も兼ねているためいないようだ。

 他の生徒も続々と起きてくる中、クインの姿が見受けられない。


「どうしたのかな?」

「・・・」


 ルークは心当たりがあるのか、険しい表情で女性達が降りてくる会談を睨んでいる。


「あいつ・・・」

「遅いね」


 朝食は各自自炊する者、前日に購入済の者もいるがほとんどが学外にある通りで済ませる者が多い。

 それ故に早く行かねば混み合うのだ。

 そのことはクインも知っているはずで、何かあったのかと考えていると、ルークがポツリと呟く。


「あいつ、朝が弱いんだよ・・・」

「え"っ」


 ユアンはことの重大さに気が付く。

 朝が弱いということはまだ寝ている可能性があり、男である自分達は起こしに行くことが出来ない。

 同居人がいい人ならば起こしてくれるだろうが、ユアンとルークが倒れている間にクインは貴族と知られている。

 同居人は遠慮して起こさない可能性のほうが高いのだ。

 

「ど、どうしよう・・・」

「仕方ねぇ・・・」


 何を考えたのかルークは息を吸い込み、そして―


「クイイイイイイイイイン!!!!!!いい加減に、起きやがれええええ!!!!!」


 すぐ傍で聞いていたユアンの耳を破壊しそうなほど大きな声でクインの名を呼ぶ。

 周囲の人間も何事かと見て、迷惑そうに眉間に皺を寄せている。

 ユアンは周囲に頭を下げながら、何で僕が・・・と内心思っていた。


 声が聞こえたのかしばらくするとのっそりと階段に姿を現したクイン。

 その姿はとても貴族の令嬢とは思えないほどだらしの無い格好であった。

 寝癖が立ち、服はヨレヨレ、まさに起きたてである。


「しゃーねぇなぁ」


 とルークはテキパキ、クインの姿を直していく。

 その姿を見たものはなれているんだろうなと全員が思ったはずである。



 クインがいつもの様子に戻ったのは朝食の匂いを嗅いだ時である。

 まさしく、貴族らしくない・・・とはマオ談。

 ギリギリ席を取ることが出来、何とか朝食を済ませた三人は、校舎へと入っていく。

 教室の場所は前日に聞いており、難なく着いた。


―ガラガラ


 と音を立て教室に入ると全員の視線が一気に三人に向かう。

 いや、ユアン一人を見ているようであった。


(うげっ!)


 年齢や性別がさまざまで疑念、嫉妬、羨望、好色など色んな感情が含まれた視線にユアンは怖気づく。

 見られている理由は単純でユアンの知らない間にクインとルークが『落ちてきた者』、『貴族』という内容の話が飛び交っていたのである。

 しかしながら、ユアンに対しての情報が無かったのだ。

 貴族と戦えるほどの魔法が使える同級生。

 注目を集めるのも無理は無いことだった。


『注目の的だな、くっくっくっ』


 楽しげなマオに比べユアンの顔は引きつっている。

 ルークとクインは空いている席にさっさと座ってしまっていた。


(裏切り者!!)


 内心、ルークやクインに怒りをぶつけていると一人の生徒が近寄ってくる。


「昨日の戦いすごかった!!」


 その悪感情の無い賛辞の言葉を皮切りに同級生はユアンの元に殺到した。

 もみくちゃにされながらあちこちから飛んでくる質問に耳を傾ける。


「何で魔法使えんの?」

「どこ出身?」

「体術教えてくれぇ!!」


 などなど。

 一つ一つに答えることが出来るはずも無く、ビュールが教室に来るまで質問合戦は続いたのであった。


すいません、二日間人物紹介と設定集に時間をかけて


あれは今後も追加していく予定なのでちらちら覗いて頂けると嬉しいです。


さてさて(以下全く関係の無い話


今日、仕事場で職員二人が給食の話をしていました

なつかしいなぁなんて思っていたのですが、悲しいことも思い出してしまいました。


私が小学生の頃、給食当番というものがありましてですね

その日はなんとマカロニグラタンだったのです!!

教師含め三十一人のクラスで自分はそのマカロニグラタンの担当だったのです。

つまり、自分を多く出来ると考えていたのですが

その時なぜそう考えたのか分かりませんが、三十等分にしたのですよ、当時の私・・・


自分のを最後に入れようとしていたため、自分のが無くなってしまい、悲しかったのです・・・


その日の給食は、牛乳、白ご飯、スープ、ほうれん草のおひたし、マカロニグラタンだったのでメインのおかずがないままその日は終わり、私は家に帰って泣きました


って言う事を思い出した話でした!!


数え間違いには注意!!!


ではでは

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