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自己紹介と寮の規則

サブタイ雑じゃないって?

センスがないのだよ・・・

一刻=二時間

朝から(六時から)

七回まで(夜八時まで)




 部屋に戻り、寮の玄関口に戻ってくる。

 クインが来るのを待つ間、ルークとユアンはまだ前回の反省会をしている。


「いや、だからさ。流すってどうやるんだよ」

「ん~、こういう感じ?」

「わかんねぇよ・・・」


 ユアンの説明は抽象的で分かりにくい。

 それもそのはずでユアンはマオの講義を受けてるが、ほとんど才能に頼っている部分も多く、他人に説明するとなると自分がどういう風にやっているのか説明できないのだ。


『・・・』

(どうしたのさ、マオ。静かだね)


 何時もなら説明ベタのユアンに代わり、マオが補足してくれるのだが、今日は妙に静かであった。


『・・・いや、なんでもない』

(そう?)


 結局、深く聞くことなくルークとの会話に戻る。

 そうこうしている内にクインと寮母が右の階段から降りてくる。

 寮母が一緒なのは女性にしか分からない事があるのだろうと思い、ユアンは口にしない。


「おせぇぞ」

「ごめんなさいね」


 そう答えたのは寮母さんであった。

 微笑む姿は魅力的で相変わらず母性が滲み出ている。


(美人だね)

『・・・そうだな』


 若干の間が気になったがルークが急かす為、四人はその場を移動するのだった。



 寮には食堂が一応ながら備え付けられている。

 なぜ一応なのかと言えば、毎日料理をする人が居ないからだ。

 教師を掛け持つ寮母は朝も昼も忙しく、寮に戻ってくることはまず無い。

 結果的にここを利用するのは料理に目覚めた生徒、もしくは金銭的に困り、自炊しか方法が無い生徒である。

 

 ただ、ここは生徒の憩いの場となっており、持ち寄ったお菓子や茶が用意されている。

 無料かどうかはそれ次第だが。


「では改めまして、この寮母兼あなた達の担任のビュールよ」


 今の時間帯は利用する人が多いはずだが、人が少ないことを見ると、ビュールの一声があったのだろう。


「じゃあ、皆も自己紹介だけしておきますか」

「分かりました」


 クインが一番最初に言う様だ。


「クイン・ディナトルエです。よく使う魔法は風、水です。魔法を主体としていますので得物は基本的には使いません。どうぞよろしくお願いします」

「俺はルーク・ディナトルエ。ま、分かっちゃいると思うがこいつとは双子の兄妹だ。槍しか使えねぇ」


 こいつと指差すのはもちろんクインだ。

 指を差されたことに不満があるのだろうが、教師の前という事もあり、睨み付けるだけだ。

 しかしユアンが気になったのはそこではなく、名字持ち(・・・・)というところである。


「貴族様だったんだ」


 そう、名字を持つという事は貴族の証だ。

 彼女達のものではないが家が領地を賜り、治めている証拠のだろう。

 アニールつまり、ケルト村は学園長が治めていることにここでようやくユアンは気が付いた。


「ま、俺らが偉いわけじゃねぇけどな」

「偉そうにする人たちは居るけどね」

「ルークがそうだとは思わなかったよ、いろんな意味で」

「あぁ?」

「ぷぷっ」



 暗に言葉遣いが汚いと言っているユアンにルークは気が付かず、クインは吹き出している。

 もちろん、ユアンはわかって言ってるのではないのだが。


「次はお前の番だ」

「そうだね。僕はユアン。ケルト村から来たよ。魔法と体術を組み合わせた近接魔法戦闘術っていうのを覚えている途中。魔法は光と土、風も得意かな?」


 近接魔法戦闘術という言葉にルークは反応するが、部屋に戻って聞く事ができるため我慢したようだ。


「はい、じゃあとりあえずこの寮についての規則からね」


一、門限は朝から一刻ごとに鳴る鐘の音が七回鳴るまで

二、食事や生活雑貨は各自購入。基本的に学園からの至急は無し。緊急事態を除く

三、就寝はいつでも構わないが寮母の采配による

四、男女の部屋の行き来は寮母の許可なしでは不可。緊急時を除く(男女には寮母は含まないものとする)

五、寮母の気まぐれで規則が厳しく、緩く、増えることがあることを留意せよ


 ということらしいのだが


「最後のなんすか」

「増えることもあると思うわ。元々、門限なんて無かったみたいだし」


 先代の寮母の時、五年の生徒が夜遊びを覚えたらしく、華街に出歩き、朝帰りが多かったのだという。

 それだけなら問題にならなかったらしい。

 華街に出ることは他の生徒もしており、その生徒が特別だったわけではないのだが・・・。

 たびたび友人にお金の無心をしていたそうな、つまり貢ぎ過ぎて生活がままならないということがあったのだ。

 しかも、貢いでいた相手は相当人気の遊女(ゆうじょ)であったらしく、他の男も貢ぎ、言うなれば貢ぎ合戦になっていたらしい。

 結果的にその生徒は相手の男に負けたらしく、それ以降門限が作られたのだとか。


「なんともはた迷惑な話ね」

「全くだ」

「あはは」


 三人とも呆れるしかなく、ユアンは乾いた笑みを浮かべる。


「規則については分かったかしら?次は学校であなた達が居なかった間の話をするわ。制度についても話すからよく聞いて、何でも質問してね?」


 制度という言葉を聞き、ユアンとルークは目の色を変え、真剣に耳を傾けるのであった。

 しかし、ユアンは気が付いていなかった。

 食堂に移動してからマオが一言も発していないことを・・・。

どうもどうも

面接で私服でも構わないって言われると

あぁ、スーツのほうが好ましいって事なんだなと勘繰ってしまう晴月松です


毎度の事ながらあとがき書いてる暇あれば本文書けよって言われそう

それでもあとがき書くのだけれどね


さてさて

やっとパソコンが帰ってきました

わーい

これで更新頻度が上がるね・・・とでも思いました?

上げれないんですよ

仕事が忙しくてね・・・

ツイッターが面白くてね(おい


お読みいただきありがとうございます

ブクマ、評価、感想、レビュー、アドバイス、誤字脱字報告、誰々出して欲しいなどの希望

待っておりますのでよろしくどうぞ


ではでは

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