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別れ

ごめんなさい、すんごく短い





 次の日、早朝にギーゴが街を出ると宿の女将に聞いたユアンは西門にいた。

 まだ太陽の出ていない時間にも関わらず、数人の商人がそこには集まっている。

 よく見ると商人だけでなく冒険者もいるようで彼らは護衛なのだろうと予想する。

 その中にギーゴの姿を見つけたユアンはすぐ彼の傍に向かい呼びかけた。


「ギーゴさん」

「おや?ユアン君、見送りに来てくれたんですか。ありがとうございます」

「今日出ることを黙ってるなんて水臭いじゃないですか」


 ギーゴは黙って町を出るつもりだったのだろう、彼はユアンに伝えることはしなかった。

 女将から出ることを聞かなければ今の時間は寝ていたはずだ。

 ユアンは見送ることもできず、感謝を伝えることもできなかっただろう。

 

「ギーゴさん、ありがとうございました。ここまで連れて来てくれた事、野営の仕方を教えてくれたこと、身体の具合が悪くなった時、宿を取ってくれたこと。本当に助かりました」


 ユアンが初めて家族以外にお世話になった人だ。

 彼が色々なことに心を砕いてくれたからここまで来れたとユアンは思っている。


「いいんですよ。私も今まで一人だったもので新鮮でしたよ。こちらこそ楽しい時間をありがとうございました」


 彼もまた一人で商売をしてきた為、誰かと回ることなくここまで来て、初めて一緒にいたのがユアンであった。

 彼もまた学ぶことがあったのだろう。


「私はこれからこの商隊と一緒に南にある『ガレリア』という港町に向かいます」


 ここに集まっている商人や冒険者は『ガレリア』に向かう商隊の人達で、それと一緒にギーゴも向かうのだという。

 

「寂しくなりますね・・・」

「またいつか会えますよ。君が諦めることなく旅を続けていればきっとね。それに私も向こうでしばらくすれば王都に本店があるので向かいますしね」


 それが重なるかどうかは分かりませんけどねと彼は微笑を浮かべた。


「集合!!」

「では私はもう行きますね。お見送りありがとうございました。またお会いしましょう」


 ギーゴはそう言い商隊のほうに向かった。

 隊はもともと決めてあったのか陣を組み、南へと進む。

 ギーゴの姿は見えなかったが彼はきっとユアンに笑みを見せていただろう。


「どうかお元気で」


 ユアンは感謝を呟き、彼の旅路や商売が幸運に見舞われますようにと商隊が見えなくなるまで祈っていた。

 その後、衛兵にギーゴが町を出るからと言って、保証代わりにしばらくの間、ユアンの滞在費を支払っていたことを知り、最後まで世話になったことを感じ取ったのであった。




 この広い大陸では何度も同じ人には出会うことが少ない。

 それでもユアンはもう一度彼に出会えると信じている。

 マオはそんな思いに苦笑しながらも、かも知れないなと同意するのであった。

更新しなきゃって思った結果がこれだよ

ごめんなさい


ちょっと原因があって少なめです


ゴールデンウィークにそれまで更新した物を修正するって言ってたのですが出来なくなってしまいました

仕事が入るかもしれないのですよ・・・

だから日曜に一気更新していたのを止めて、明日や来週の日曜に修正します。

ごめんなさい

すみません

申し訳ないです

すんませんっしたー!!!(スライディング土下座


修正完了のお知らせは最新話のあとがきに書きますので一読お願いします

因みに更新は止めません

日曜の更新は無くなるかもしれませんが平日の更新はたまにしますよ?


それではよい週末を


ではでは


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