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Limite  作者: 菊月 巡流
9/10

忠告

かなり間が空いてしまいましたね…。

すみませんでした。

「おかえり、刹那。」

家に着くと黒陽が出迎えた。

「…ただいま。今何時だ?」

「11時58分。」

腕時計を見て黒陽が答える。

「…ファントムがでた。」

「!?」

「他の奴らは?」

「…もう寝た。」

「明日の朝、早めに全員叩き起せ。お前ももう寝ろ。」

「分かった。…おやすみ。」


―朝

「何なのよこんなに早く起こして、まだ4時なんだけど!!」

リビングには既に燈真以外のメンバーがそろっていた。

「話しておきたいことがある。…燈真はまだか?」

「声はかけたんだが…。」

刹那は溜息をつき黒陽に声をかける。

「黒陽、容赦はしなくていい。…叩き起こせ。」

黒陽は無言でリビングを出ていく。

数分後、黒陽と共に涙目になっている燈真が入ってくる。

全員がそろったのを確認すると刹那は話し始める。

「昨日の夜ファントムがでた。12時前の事だ。」

それを聞いた瞬間燈真以外は真剣な表情になる。

「最初は500m離れていたから振り切って逃げようとしたんだがな、追いつかれたから殺してきた。」

「全速力で?」

「そうだ。」

途端にそれぞれの表情は険しくなっていく。

よくわかってない燈真だけが疑問符を浮かべていた。

それを見かねた煌は説明を始める。

悪魔の能力はそれぞれだが全員に備わっているものもある。

感知能力、それと身体的な強化。

反射速度、跳躍力などが通常の数倍になるのだ。

この中で1番のスピードを持つのは刹那だった。

普通ならばファントムより速く差をつけることだって出来たのだ。

刹那が本気を出せば他のメンバーの速さなど足元にも及ばないのだ。

その刹那が追いつかれた。それは、誰も逃げ切ることができないということだ。

紫苑だけは結界で身を守ることもできるが、他のメンバーは殺すしかない。

説明が終わると沈黙が訪れる。

それを破ったのは刹那だった。

「とりあえず警戒を強めてくれ。日中に現れることはないと思うが拳銃の携帯は忘れるなよ。

それと、祈と燈真は1人で行動するなよ。燈真は今日から放課後は訓練だ。そうだな…紫苑、燈真についてくれ。」

「は!?なんであたしなのよ!!」

「銃まともに使えるの俺とお前ぐらいだろうが。」

黒陽が使うのは30cmほどの針、煌に限っては武器は使わないので

2人とも銃は必要ないということで訓練を行っていない。

祈はどれだけ訓練してもまともに的に当たらないというノーコンぶりを発揮したので完璧に非戦闘員となったのだ。

というわけで、燈真の訓練を行っていない今まともに扱えるのは刹那と紫苑だけとなった。

紫苑はあんたがやればいいでしょ!!と言おうとしたが、

「俺は仕事抜けられないから無理だぞ。」

と遮られてしまい反論できなくなってしまった。

だが、最後の足掻きと

「…生徒会はどうするのよ。」

と、言葉を投げかける。

「休め。俺が許可する。てか、燈真が戦えるようになるまでは来なくていい。あと今日は竹爺のとこ行って武器貰ってこい。ついでに弾丸も買ってきてくれ。」

紫苑は唸っていたが、しばらくすると諦めたようで分かったわよと不貞腐れたように呟いた。


その後は、いつもより早い朝食を食べそれぞれ学校へ向かった。


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