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Limite  作者: 菊月 巡流
2/10

新入り1

20XX年11月1日 東京 深夜0時

川原に4つの影。

「今日で間違いないな?」

「そのはずよ。0時から2時の間。」

……「来たな。ここから北に約540m。」

「「「了解。」」」


「うっ…俺、…どうしたんだっけ。」

……ザアァァァァァァ

その時男の目に写ったのは黒い化物だった。

化物が鎌を振り上げた瞬間男の意識は途絶えた。

「おい。気絶してるな。…お前みたいだな。」

「うるせぇよ!!いい加減忘れろ!!」

「忘れないわよねぇ。来た瞬間気絶したのあんたが初めてだったもの。」

「ということでこいつの担当お前な。」

「なっ!?冗談だろ!!」

「いいじゃない、似たもの同士。」

「そういうことだ。んじゃ、帰るか。」

「ほら、さっさと運びなさい。」

「くっそう。」


「うぅん…ここどこ?」

周りを見ても特に何もない。この部屋にあるのは男が寝ているベッドだけ。ドアは開いてる。


「起きたか。」

「ッ!?」

そこには青髪長髪の男が座っていた。

「とりあえず座れ。…そんなに構えるな。危害を加えるつもりはない。」

その男の言う通りに座る。

「意外に素直だな。まぁ聞きたいことはあるだろうが説明してやるから心配するな。それより、腹減ったろ?祈。」

男がそういうとキッチンから女の子が出てきた。

その子が運んできたのはトーストにコーヒー、そしてサラダ。ちゃんとした朝ごはん。

それらをテーブルに並べるとすぐにキッチンに引っ込んでしまった。

「すまないな。あいつ極度の人見知りなんだ。」


食事をしてる間に自己紹介をした。

青髪長髪の男が風麻刹那(かざませつな)

人見知りという女の子、ピンクの髪でフワフワとした印象を与えるのは七種祈(さえぐさいのり)

「で、お前は?」

皇燈真(すめらぎとうま)。」

「んじゃ燈真、これからよろしくな。」

ーーガチャ、どたどたどたどた…

「たっだいまー。いやーごめんごめん。急にプリン食べたくなっちゃって。」

「煌…てめぇ燈真ほっといて何やってたんだ?」

「え!?いやだから…プリン買いに行ってました。って燈真って誰??」

「はぁ…。燈真はこいつ。」

「ああ!!新入り君ね。どーもどーも、海塚煌(かいづかこう)、ただいま17歳。よろしくー!!」

「刹兄、時間。」

「ああ、もう11時か。そろそろ行くか。」

「スルーしないで!!」

「煌、今日は燈真の部屋の家具類と服揃えて来い。燈真悪いな。説明は煌…いや夜話す。」

「だからスルーしないで!!って、なんで途中まで言ってやめんの!?」

「お前に任せると不安だから。」

「おぉい!!??」

「燈真、今日は煌と買い物行って来い。生活に必要なものちゃんと揃えてこいよ。」

「はい…。」

「祈行くぞ。」

ーーパタン。

「…買い物行こっか。」

「はい…。」


ーー夜。

「さあ、歓迎会はじめるぞー!!」

ゴッ!刹那のげんこつが煌の頭上に降った。

「でっ!!ぁあ〜…。」

「煌はほっといて説明始めるか。」

「そうね。でもその前に…初めまして、皇燈真君。私は波風紫苑(はかぜしおん)。よろしくね。」

波風黒陽(はかぜこくよう)。…。」

「ごめんね。うちの兄あんまり喋らないの。」

「いや、別に…。」

「メンバーはこんなところだ。訓練が終わったらお前にも働いてもらうからな。」

「訓練?」

「ああ。そのことも含めての説明だ。」


それから燈真は、刹那から現実とは思えない真実を聞いた。

刹那達は1度死んだ。そして、『Limite』という店を通して現世に来た。また、死ぬ前に関わった人達は覚えていない。つまり、存在自体が無かった事とされる。

Limiteから現世に来たものにはそれぞれ悪魔の力が備わっている。悪魔にも名前があるらしい。

そして燈真が最初に見た黒い化物、ファントムは深夜0時から2時の間に出現すること。ファントムに捕まればその先は死。


「とりあえずはこんなところか。他に何か聞きたいことはあるか?」

「…信じられません。だって、俺はLimiteなんて行った覚えがないし…。」

「珍しいな。お前記憶がないのか。」

「…はい。」

「燈真、先に俺達の能力を話しておく。」

刹那はそういうと、メンバー全員の能力について話始めた。

紫苑は結界を張ることが出来る。この家にも結界を張っていてファントムが入って来られない。

黒陽は言霊を操る。

祈は治癒。

煌は電気を生み出し操る。

刹那は記憶及び思考を読む。

能力は体力、精神力を使うことから多用は禁物だ。特に、紫苑、祈、刹那は精神力を多く必要とする事から非常に疲れやすい。


「今話した通り、俺は記憶を読むことができる。お前の記憶も呼び覚ますことが出来るだろう。

…俺は今までのことは忘れて新しい人生を生きるのもいいと思う。1度死んでいるといっても、今の俺達は他の人間と大して変わらない。普通に生きていける。それに、ここにいる奴は何かしら辛い思いをしてきてる。多分お前もな。…それでもお前は思い出したいか?」

「…確かに辛いことがあったかもしれない。思い出さなくても普通に生きていけると思う。…それでも俺は思い出したい。自分の事なのに、思い出す手立てがあるのに…そのまま忘れて生きていくことなんて俺はしたくない。」

「そうか。能力を使う際俺もお前の過去を知ることになるだろう。それでもいいか?」

「…はい。」


刹那が燈真の頭に左手を乗せる。

「覚悟はいいか?」

「…はい。」

「記乃、こいつの過去を呼び起こせ。」

刹那の左手に青白い光が集まる。

徐々に刹那と燈真に記憶が流れ込む。

「…っ!!」

「刹兄!!」「刹那!!」

刹那が床に倒れ込む。燈真は微動だにしない。

「刹兄大丈夫?」

「ああ。…失敗したな。」

「読めなかったって事?」

「いや…燈真の過去を見ることも思い出させる事も出来た。」

「じゃあ、何が失敗なのよ。」

「思い出させなかった方が良かったって事だよ。力が暴走しなきゃいいがな。」

……「…燐。ッ!!」

「黒陽!!」

「眠れ」

「…。」

バタッ…。

「煌、燈真を地下室の鎖につないどけ。紫苑は地下室に強力な結界を張っといてくれ。」

「鎖って…そこまでやる必要」

「あるんだよ。コイツの能力わかっただろ。炎を生み出し操る力。暴走は危険すぎる…。下手したら俺達が殺られるぞ。」

「…わかったわ。煌、運んで。」

「わかった。」

「刹那お前はもう休め。」

「…ああ。黒陽、燈真を見張っててくれ。目を覚ましたら俺を呼べ。」

「わかった。」

「刹兄…?」

「大丈夫だ。心配するな。」


刹那はベッドに倒れ込んだ。

力を使ったからかすぐに眠りについた。

年齢順に並べてみると

祈=紫苑=燈真<煌<黒陽

という感じです。ちなみに16〜18歳。

刹那は少し年上で22歳と考えています。


容姿は、

燈真:赤髪、深紅の瞳。

全体的に赤っぽい感じです。

紫苑:黒髪長髪、紫の瞳。つり目だとおもいます…。

黒陽:黒髪、漆黒の瞳。

全体的に黒です。


そして、主人公が定まっておりません。

ご了承下さい。

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