戦闘 1
戦闘パートの始まり。
こういうのが書きたかった。
しかし、下手糞。
――すげえ。
本当に、本物のヒーローだ。
誰かが考えた空想上のヒーローなんかじゃない。
本物の、ヒーローだ。
「あれがヴァリアント・システムだ。あの腕輪に内蔵された人工的な『進化の系譜』にアクセスする事で、あの姿になることができる。原理は変異種と同じだ。『進化の系譜』によって自分の姿を別のものへと変化させている」
変異種が動いた。身体を前に倒して前傾になり、地面を蹴る。鈍い音と共に、黒い破片がいくつか飛び散った。異常な加速を見せた変異種は、天月葵に、つまりヒーローに迫る。
変異種の蹴った所はアスファルトが窪んでいた。それだけの脚力があるということ。
ヒーローが腰の右腰のホルスターへと手を伸ばした。そこには銃があった。
照準を変異種に向けた。そして、引き金を引く。
誰もいない街に銃声が響いた。
変異種はそれを避けた。弾丸が見えているかのように、最小限の動きで。
虎はどうかしらないが、少なくとも弾丸なんて人間が目視できるようなものじゃない。あまりにも速くて、とてもじゃないが目で追うことなんてできない。
ヒーローが再び引き金を引いた。今度は連続して三発。
変異種も再び弾丸を避けた。またもや少ない動きで。
間違いない。変異種には弾丸が見えている。
諸事情により短め