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最終話 数年後

ルーカス視点です

最終話になります

数年後


(ルーカス視点)


「……で?」


 俺は、紅茶を飲みながら聞いた。


「シャルルは?」


 エドワードは、穏やかに答える。


「幸せだ」


「最近、一人で外出したか?」


「必要ない」


「友人は?」


「俺がいる」


 変わらない。


 何一つ。


 窓の外を見る。


 庭で、シャルルが笑っている。


 穏やかで、

 何も問題なさそうで。


「なあ、エドワード」


「なんだ」


「お前さ……」


 俺は、言葉を選ぶ。


「もし、

 彼女が全部分かった上で

 ここにいるなら」


 少し、間を置く。


「それは、幸せか?」


 エドワードは、即答しなかった。


 初めて。


「……それでも」


 静かな声。


「彼女が笑っているなら、

 それが答えだ」


 俺は、もう何も言えなかった。


 その時。


 庭のシャルルが、

 こちらを見て、手を振った。


 エドワードは、即座に立ち上がる。


「行こう」


「……はいはい」


 俺は、最後に思った。


 これは、

 閉じ込められた物語じゃない。


 選ばせないことで成立する、

 完璧な愛の物語だ。


 だからこそ――

 誰も、壊せない。


最後までお読み頂きありがとうございました

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