第26話 兄帰宅
兄視点入りまーす。
妹が側妃殿下の第2王子の妃になった。
そして実家は準男爵から子爵へ昇進した。
家を継ぐため仕えていた公爵家を辞める。
て言うか、
なんで底辺貴族の準男爵令嬢の妹が
王家に嫁ぐことになるんだよ。
意味がわからない。
しかも、
仕えていたベルローズ公爵家の嫡男である
カルロット様は第2王子と古くからの友人。
俺が仕え出した時には既に仲が良かった。
3家ある準男爵家の令嬢の中では
妹は美人だとは思う。
学園内で嫌がらせを受けていた準男爵令嬢は
妹だけだったらしい。
カルロット様の婚約者がよく庇っていたとは聞いていた。
だからってなんで妹なんだー?!
殿下は妹に一目惚れしたのか?…
考えてもわからん。
結婚式には公爵家の執事として参列した。
(カルロット様のおかげだが)
幸せそうに見えたが…
婚約発表の夜会で独占宣言もしたらしいし、
第一結婚式会場の警備体制、あれなんだよ!
大丈夫…なんだろうか?
子爵家になった実家のドアを開ける。
「お帰りなさいませ」
え、誰?
見知らぬ女性が俺を迎えた。
母
「おかえり。
子爵家に使用人いないのはおかしいって言われたから、
侍女と執事を雇ったのよ…」
執事くらい俺出来る、ってやってたし。
父
「おかえり。今思っただろ?
元執事だから執事くらい自分がやるって」
図星…
父
「跡取りのお前が執事やってどうすんの?バカなの?」
兄
「お父様!バカはないでしょう!」
母
「前までは準男爵家だったんだもの。仕方ないわ」
侍女がお茶を出す。
母
「ありがとう。今は3人にさせて貰えるかしら」
侍女
「かしこまりました」
一礼をし部屋を出る。
兄
「で、どうゆう事?」
父
「知らん間に婚約者にされてた。
正式な書状届いたし断れんやつじゃないか」
母
「婚約解消の話し合いもしたわ。
でも、娘が嫌がってないってだけで拒否よ?
しかも俺の女宣言、
娘が王妃になるかもしれない不安消すために、
王位継承権放棄したし、
理屈は通ってるから止められないし、
ズレてんのよあの王子」
あぁ、だからか
カルロット様が殿下に結婚式の後に、
噛み付いてたのは…
俺の妹だから…
殿下が一緒なら妹と遊べると言ってた。
その時に俺の仕事ぶりを話したら
嬉しそうに聞いてたと言ってたっけ。
カルロット様
「君の妹なら私の妹みたいなものだ」
兄
「有り難きお言葉でございます」
カルロット様
「…側妃殿下の第2王子殿下、
私の友人だが、君の妹と婚約したらしい。
あいつの婚約発表に参加したら君の両親いたし、
君の妹を伴侶にすると発言したよ」
兄
「…私の実家は準男爵家ですよ?」
カルロット様
「あいつにそんなのは通用しない。
まぁ、大切にしてるみたいだから…」
…?
王位継承権放棄?
妹のために?
傷つけるものは誰でも容赦しない?
国王両陛下であってもか?
怖い怖い怖い!
母が胃薬を差し出す。
?
とりあえず受け取る。
母
「胃が痛いでしょう?飲みなさい」
父
「無理もない。うちも保護対象だからな」
殿下に毒されたの?
なんでうちまで保護対象なの?
カルロット様ー!!助けてぇ!!
帰宅した兄の衝撃回でした。
次回もお楽しみ。




