3話 後編
前話の見やすさはいかがだったでしょうか。何かあればぜひ教えてください。前回に引き続き紬のバトルです。
コントロールの類をあまり使ったことないからわからないけど、こんな感じでいいのだろうか…
現在の紬の場には4枚、
・フレグランス・ラベンダー パワー700
・ティラノドラゴン パワー2300
・フレグランス・アンバー パワー800
・フレグランス・ローズマリー
パワー1500(+500)
相手からしたらかなり厳しい戦いになっただろう。自身の場は0でメモリーもかなり削られてしまった。この中盤からのムーブが互いにとって重要になるだろう。
turn2
森本
メモリー26→25 手札4→5
場0
「俺のターン、ドロー!お前の場には4枚のカード、ラベンダーの効果は発動しない!サンジャオロン、プテラワイバーン、ティラノドラゴンを召喚!」
【サンジャオロン】
火属性 ディフェンダー
パワー3000
【プテラワイバーン】
火属性 ブレイカー
パワー1200 ブレイク4
「更にスペル弱肉強食を発動!俺が選択するのはサンジャオロン!ラベンダー、アンバー、ローズマリー、を破壊する!」
【弱肉強食】
スペル リベンジ
自身の場のカードを1枚選択する。そのカードの元々のパワー以下になるように相手の場のカードを好きな枚数選び破壊する。
恐竜達が紬の場を食い荒らす。1枚1枚のパワーの低さが仇になったらしい。紬のデッキは効果が強力だがその分ステータスは低い。そこを突くのは良い判断だろう。
「そしてプテラワイバーンでブレイク!」
メモリー30→26
「ターン終了だ」
turn3
言乃葉
メモリー26→23 手札3→5
場1 ティラノドラゴン パワー2300
「私のターン、2枚ドロー!倒しただけで安心しちゃだめだよ、スペル魅惑の残り香!私が手札に戻すのはローズマリー!あなたのプテラワイバーンをもうらわ!」
【魅惑の残り香】
スペル
自身のロストゾーンにある「フレグランス」の名称を持つカードを手札に加える。このカード発動時、前のターンに「フレグランス」の名称を持つカードが破壊されていた場合、相手の場にあるカード1枚をターン終了までコントロールを得る。
甘い香りに釣られふらふらと、誘蛾灯に誘われる蛾の様にプテラワイバーンは紬のフィールドに移動していった。
「私はローズマリーを召喚!スペルアロマディフューザーを発動!サンジャオロンを私の場に!」
【アロマディフューザー】
スペル
このカードは「フレグランス」の名称を持つカードが自身の場にある時発動できる。相手の場のカード1枚のコントロールを得る。
「さっきから俺の仲間達をよくも…!くそッ!」
「ごめんね… 更にフレグランス・マジョラムを召喚!ローズマリーの能力を上げるわ」
【フレグランス・マジョラム】
水属性 サポーター
パワー600 ブレイク1
こよカードの召喚時、自身の場にある「フレグランス」の名称を持つカードを1枚選択する。自身の場にある相手のカード1枚につきブレイクが2上がる。
複雑かつ繊細な甘い香り、マジョラムにはリラックスの作用と共に集中や気持ちを前向きにさせる効果がある。マジョラムの香りがローズマリーに更なる力を与えた。
「私の場にあなたのカードは3枚、ローズマリーのパワーは1500、ブレイクはマジョラムの効果と合わせて12アップ!」
・フレグランス・ローズマリー
パワー2500(+1500) ブレイク13
「あんなに弱かったカードが…ここまで強くなるなんて…」
「一気にいくよ!ブレイク1ティラノドラゴン、ブレイク1マジョラム、ブレイク4プテラワイバーンでブレイク!」
メモリー25→24→23→19
「頼む、来てくれ…リベンジが来なければ俺は…」
「来なかったみたいだね。それじゃあブレイク13のローズマリーでブレイク!」
メモリー19→6
「リベンジ!いや、弱肉強食は俺の場にカードが無いから発動できない…」
自身の場を参照する類の効果が発動できなくなるのも恐ろしい所だ。間違いなく相手との相性が悪かったな。けどこれは彼のデッキに限った話ではない。ここからの逆転はほぼ不可能だろう。
「私はこれでターン終了だよ、プテラワイバーンは返すね」
turn3
森本
メモリー6→5 手札1→2
場 プテラワイバーン パワー1200
「俺のターン…1枚ドロー…だめだ、勝てない…ターン終了」
このメモリーで4枚引ける人間などそう居ないだろう。少しでも延命するのが精一杯だ。
僕だったらどうするって?ロストゾーンの確認をしてから勝ち筋を考えて、負けるなら全部引こうの精神で4枚引くかな。
「私のターン、ドロー!それじゃあローズマリーでブレイク」
メモリー5→0
「くっそぉぉぉ…」
授業でのバトルなんだしそこまで落ち込まなくても…大きい大会とかならわかるけどさ…
一緒に考えた僕が言うのもなんだけど、ほんと恐ろしいデッキだなぁ…
「勝てて良かったぁ…」
「お疲れ様、紬なら大丈夫だって」
「うん…」
「どうかしたの?」
バトルに勝ったのに浮かない顔をした紬。一体何を気にしているのだろうか。
「んーほら、私のデッキって人のカードを奪うじゃん。ヒストリアは好きだし勝つの大好きだけど、あそこまで落ち込まれたりすると少し思うところがあるよね…」
「気にするなよ、真剣勝負だしさ。それにローズマリーが出た時点で紬のデッキのタイプはかなり判明してた。倒す枚数を優先するのは大事だけど、奪われた自分のカードをどうすべきか対処しなかった方が悪いんだから」
「そっかぁ…」
「それにだ、強くなる為に皆ここに通ってるんだ。全てのカードを知れとは言わないけど、デッキカテゴリに関してちゃんと勉強してないのが悪い」
「んーまあそうかも…?」
「とにかく、あんまり気にしちゃダメだよ。誰よりも強くなるんでしょ」
「わかった!」
ヒストリア大好きなのに変な所で繊細なんだよなぁ紬は…
なんだろう、香水小説みたいになってる…
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