新作ガチャを回し続けるというのは正しい戦略なのか?
書籍化出来そうにない作者の私見です。
読者の方には「新作ガチャを回し続ける」という単語は意味不明かもしれません。
説明すると、今の作品が受けなかった時にはさっさとエタらせるか打ち切るなりして次の新作に手を付け、ガチャでいう所のレア物が出る事を目指す、みたいな感じです。
「なろう」でレア物が出るとは書籍化する事でしょうが、早目にポイントがつかない作品は書籍化も難しいみたいで、そんな作品にいつまでも固執しているのは時間の浪費だから、少しでも可能性のある新作を書いた方が効率的だと。
まあ、そういう事です。
「なろう」作者の集まるコニュニティーではそんな意見を目にします。
目標が書籍化であればそれも選択肢の一つでしょう。
それが本当に正しければ、ですが。
問題となるのは、連載している作品を諦めて新作を始める、その判断基準とその根拠だと思います。
例えば10万字の時点でポイントが1万以上ないなら新作を書いた方が良いとしましょう(この数字は適当に書いているので本気にしないで下さいね)。
しかし、10万字の時点でポイントが1万無い作品は本当に書籍化出来ていないのか?
50万字くらいになって初めて人気になり、書籍化した作品は無いのか?
あるのかどうかも分からない例外で反論するのもアレですが、書籍化した作品のポイントの入り方を具体的に調べての基準(10万字で1万ポイントという具体的な数字)なのか、それが気になります。
どうやって判断するのか、それが分かりません。
また、10万字では1万ポイントいかなかったけど、20万字では2万ポイントになった。
こういう場合はどうなのでしょう?
初動が悪ければポイントは回復しないという統計があるのかもしれませんが、その基準は本当に正しいのか?
それが問題だと思います。
新作ガチャを回し続けるという戦略の根拠は何なのか?
書籍化作家がそうしているから。
それだけな気がします。
それもまた印象論であり、本当にそうなのかも分かりませんが・・・
「なろう」で新作ガチャを回し続ける。
ガチャの箱に入っているのは、自分の引き出しの中のアイデアです。
どんな設定、キャラ、展開が受けるのか分からないから、様々な組み合わせの作品を作り、反応を見る。
新作ガチャが大当たりを引き、ランキングを駆け上がって書籍化出来れば万々歳です。
でも、ちょっと待って下さい。
アナタ(作者)のガチャ(頭の中のアイデア)には本当にレア物が入っているのですか?
出版社が書籍にしようと思ってくれるモノを書けている自信はありますか?
こう言うと身も蓋もありませんが、新作ガチャを回し続けるという選択を取れるのは、過去1作でも書籍化した作者だけではないでしょうか。
レア物を出したという実績があるから、その作者のガチャの中にはレア物が残っているかもと判断出来ます。
でも、過去一回も書籍化した事が無いのに、レア物が入っていると判断出来るのでしょうか?
自分の引き出しに入っている物が全てノーマルだったらどうなるのでしょう?
いくら新作ガチャを回し続けてもレア物は出ないのでは?
私はスマホゲームをしないのでガチャというモノがさっぱりですが、本当のガチャガチャはカプセルに何が入っているのか見えますよね?
見た所欲しい物が入っている様には見えない場合、ガチャガチャをやりますか?
全てが見える訳ではないので、見えない所に入っているのかもと判断出来ますが、何回かやって出そうにない場合、諦めて商品の補充がされるのを待った方が良くありませんかね?
スマホゲームの場合、レアが出るかどうかは運営の操作次第ですよね?
公正な運営でなければ、本当に公表されている確率で出るのか分からないのでは?
本当のガチャはお金をかけて全ての中身を出せば確認出来ますが、スマホゲームのガチャはそんな事は出来ませんよね?
本当に新作ガチャなのでしょうか?
アナタの中には本当にレア物が入っているのでしょうか?
レア物が出る確率はどの位なのでしょう?
入っていないかもしれないレア物を出す事を目指し、ガチャを回し続ける戦略は本当に正しいのでしょうか?
又聞きの話ですが、「なろう」で書籍化している率は390作品に一つだそうです。
これを多いとみるか少ないとみるか、それは個々人の判断でしょうが、新作ガチャを回してレア物を出すには、少なくとも390作品は書く覚悟を決めないといけないのでは?
ちょっと分が悪いんじゃないですか?
10作くらいでレア物が出そうなのですか?
私ですか?
勿論レア物が入っていると思っていますよ!
でも、新作ガチャを回し続けるという戦略は採れません。
レア物が入っていない事がはっきりとしたら凹みますからね!
だから駄目なのかもしれませんね。
損切と同じかもしれませんし。
結論、好きにやるしかない。