カオスな職場
登場人物
主人公:野里 聡伍
バイト:金島 光雄
コック:滝川 魅紗
ここはある中華街に静かに佇むとある中華料理店。俺は、そこの店主にバイトの監視を頼まれいた。聞くところによると、そのバイトはかなりの問題児のようで、店主だけではとても御しきれないらしい。でも1日店番をするだけ。たったそれだけで十万円も貰えるのなら儲けもの。そう思っていた。
バイトの一人が仕事を放棄しいきなり騒ぎだす。
「だぁー。」
「どうしたんだ、一体?」
「店の金で買った万馬券が...外れた。」
おい、今コイツ店の金で買ったって言わなかったか?ていうより何で仕事中に競馬観てるんだよ...
「お前よくクビにならないよな」
「ん?」
「いや、まあいいk」
ドカン
店の奥から爆発音と共に焦げ臭いにおいが漂ってくる。嘘だろ...嘘であって欲しかったが自分の目には残酷な現実が映し出される。
「何で厨房が燃えてるんだ?」
「......」
「何で燃えてるんだ?」
「新作の...試作を作ってたらこうなりました。」
マジか。どうやら俺はこの店の事を甘くみすぎていたようだ。こんなことは聞いていないぞ。バイトよりもコックの方がヤバいだなんて聞いていないぞ。少なくともバイトが手に負えないとしか聞いていない。後でオーナーに問い詰めよう。
それから数分後、店の戸が開いた。後で知ったことだがこの店の戸が開くのは5年ぶりだったらしい。こんなのでこの店、よく潰れないな。