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とある惨劇
「............」
店に戻ると予想通りの光景が目に焼き付けられる。
荒れ乱れる店内、辺りには筆舌に尽くしがたいほどの悪臭を放つ謎の液体から得体の知れない物質まで、ありとあらゆる物が散乱していた。私は頭を抱えながらも、目の前の此をどうすべきか悩んでいた。そして後悔した。
「監視係を置いて正解だった。なぜこうなったのか...彼に聞くまでもないか。原因は彼奴だ。やはりもっと早くにクビにしておくべきだったか」
と言いながら目線を下げると瀕死状態の人間が二名。
「お客様だ。」
そう言いながら、急いで死にかけている客の介抱をする。
事の発端は今から二時間前まで遡る。