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ラストレイン
離れても大丈夫。
幸せでいてね。
僕らは、恋をして、強がりばかり覚えてしまった。
お互いを傷つけないための、優しい強がりだ。
優しさが、今となっては少しだけ憎い。
街ですれ違う微笑みたち。
その姿に、己の夢を見ることさえできなくなったのだ。
本気で忘れてもいいと思っているはずなのに、どうしてこんなに涙が溢れるのだろう。
本気で彼女の幸せを願ってるはずなのに、どうして涙が止まらないのだろう。
–––––––––本気でそう思えるくらいなら、初めからこんなに泣けるほど愛したりはしていない。
最後に
「さようなら」
と呟いた唇に、いつかは僕以外の誰が触れる時がくる。
そのとき、沙織は僕を思い出してくれるだろうか。
あんな男がいたな、と思い出にしてくれるだろうか。
それだけで、十分だ。
たとえどんなに時間が過ぎても、世界が変わっても、瞼の裏に君を描こう。
僕は、君を忘れない。
読んでくださってありがとうございました!
すごく読みにくいですね笑




