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入学式

なんてことだ。腰が痛い。パイプ椅子の構造がよくわからない。

深く座ろうとしたら椅子が微妙に動く。

これあれか?深く座ったらパイプ椅子が畳まれてしまうのか?どういう構造だよ!!

しかし無駄に動くわけにもいかんしなー…。

入学式真っ最中だというのに大きな音を立てるわけにもいかん。

様子を伺って体勢を整えたい。


「新入生!起立!!」

これだ!ようやく腰を伸ばせる!

勢いよく椅子から立つ。しかし無理な体勢を続けていたせいで足にも影響が出ていた。

加えて目眩がする。後ろによろけて酔っ払ったかのようにずっこける。

後方、左右から笑い声が聞こえる。

(あぁ、終わった…)

というのも全校生徒17人という小規模校。先輩後輩関係なく顔見知り。

中学生になり少しはマシなスタートを切ろうと思ったのに、これはない。


目が覚めるとそこは自分の部屋だった。

(あぁ、あのまま家まで目覚めることなく翌日か…)

とんでもないスタートである。リビングに行き朝食を済ませる。洗面所で顔を洗い歯を磨く。

母はなぜか礼服を着ていた。

「お母さん、その格好どうしたん?」

「どうしたってあんた、今日入学式やない」

何言ってんだうちの母親は。入学式は昨日、つまり7日にクソみてーなスタートを切ったばかりだ。悪い冗談である。黒歴史だよ。

テレビをつけると日時は2014年4月…7日。

あれ?間違いない。今日が入学式だ…。としたらあれは夢?なんとめでたいことか!!

まだスタートさえしていなかったんだ!なんてベタな展開!夢オチ万歳!!


中学校に向かうとそこには同じ新入生の宇陀うだ よしがいた。吉は言ってしまえば地味だ。俺と同じに。髪は長いし、影は薄いしボソボソ喋る。呪文でも唱えてんのか?と言ったところ。悪いやつではないし、どっちかというといいやつだ。何も言わず手伝ってくれるし、筆箱忘れた時は一式貸してくれた。

小学生なって以来の仲だ。そもそも1人を除いて皆小学生なって以来の仲だ。慣れないわけがない。

「ようやく中学生やなー」

そんな話をしていると雨宮あまみや 一勝いちまさがやって来た。1人を除いてというのはこいつのことだ。噂をすればなんとやら。

「やー、やー」

といった感じで吉に肩をかける。相変わらずだ。俺をハブるような行動。俺はこいつがオブラートに包んだ表現で大嫌いだ。マジで。幼馴染という立ち位置ではあるがだからといって仲がいいわけではない。

嫌な奴はいつまでたっても嫌な奴だ。慣れるわけない。慣れてどうすんねんってもんよ。

とか思ってたら山本やまもと 大喜たいきも来た。

俺と吉、一勝の間に入り一緒に話す。やっぱり大喜がいないと男子4人のくせに女子みたいなギトギトした戦場ができそうだ…。


話していると入学式の時間になった。体育館に並んで少しすると新入生入場!と聞こえ拍手が沸き起こる。

小学校の卒業式を思い出させる雰囲気で在校生の間を通り前の席に腰掛ける。パイプ椅子だった。


校長の話が延々と続く中あることに気づく。

なんてことだ。腰が痛い。深く座ろうとしたら椅子が微妙に動く。

これあれか?深く座ったらパイプ椅子が畳まれてしまうのか?どういう構造だよ!!

しかし無駄に動くわけにもいかんしなー…。

入学式真っ最中だというのに大きな音を立てるわけにもいかん。

様子を伺って体勢を整えたい。


「新入生!起立!!」

これだ!ようやく腰を伸ばせる!

勢いよく椅子から立つ。しかし無理な体勢を続けていたせいで足にも影響が出ていた。

加えて目眩がする。後ろによろけて酔っ払ったかのようにずっこける。

後方、左右から笑い声が聞こえる。

(あぁ、終わった…)

というのも全校生徒17人という小規模校。先輩後輩関係なく顔見知り。

中学生になり少しはマシなスタートを切ろうと思ったのに、これはない。


目覚めるとそこには見慣れない天井があった。横を見ると保健室の先生が座っている。

安心しろ。おばちゃんや。

「あんた大丈夫?1日目から保健室なんてなー」

「僕…どうなったんですか?」

「えーっとねー、先生が駆け寄ってお姫様抱っこで…」

「あー!!!!もーいいです!大丈夫です!!」

「そ、そうかね、、とりあえず教室行こっか」

「は、はい…」

スタートでやらかした。夢で見たことが現実に起こるとは。にしても夢の内容を覚えてるにもかかわらず勿体無いことをした…。まさが正夢になるなんてな。

最後まで読んでいただきありがとうございます。僕の記念すべき一つ目の話です。

小説を書くのは初心者なので何卒宜しくお願いします。

ゆったりと更新しますので気休め程度に見守ってくださると助かります。

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