第20話_さいごのはじまり
ミコちゃんシリーズ20話、とうとう最終話です。
昨日投稿した19話でミコちゃんとはさよならしているのでこの20話にミコちゃんは登場しません。
登場するのは、ミコちゃんと関わってきた様々な人達。
彼女がいなくなった後の世界、みんなはどうなってしまったのかを書きました。
みなさまの心に、どうかなにか響きますように…。
さいごのはじまり
その惑星には、神様がいた。
神様は人間に問題を与えた。
「私達の大切なものを盗めたら、新たな神様にしてあげましょう」と。
人として知らぬ者のいないその問題に、多くの人間が挑んでいった。
だが、今まで誰一人、神様の場所に辿り着くことすらできなかった。
やがて人々が諦め、問題を知っていても無視するようになった時代。
一人の女の子が問題を解いてしまった。
しかも、神が一人死んでしまった。
人々も、神様も揺れた。割れた。驚いた。
なぜか――その女の子が事実を一切明かさずに姿をくらませたから。
その旅路で一人の少女に出会った。渡し、託せる子に。
女の子は喜んだ。少女に自分が残す帽子を託せたから。
これは、素敵な縁で繋がった、輝く女の子たちの物語。