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第12話_はじまり
ミコちゃんシリーズ第12話です。
ファニータイム決着、神様編終わりと思いきやすぐに神様再登場でついに”あいつ”も登場!
神様編の終わりとともに次の序章を兼ねているという両天秤の二重仕掛けなこの12話!
みなさまの心に、どれかなにか響きますように。
はじまり
その世界には、神様がいた。
神様は人間に問題を与えた。
「私達の大切なものを盗めたら、新たな神様にしてあげましょう」と。
人として知らぬ者のいないその問題に、多くの人間が挑んでいった。
だが、今まで誰一人、神様の場所に辿り着くことすらできなかった。
やがて人々が諦め、問題を知っていても無視するようになった時代。
一人の女の子が問題を解いてしまった。
しかも、神が一人死んでしまった。
人々も、神様も揺れた。割れた。驚いた。
なぜか――その女の子が事実を一切明かさずに姿をくらませたから。
出会った人々は納得し、神様は宣戦布告し去って行く。
多くを盗んだ女の子から、神様らしく取り返すために。
これは、それを知りつつ旅をする一人の女の子の物語。