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七罪の召喚士  作者: 空想人間
第六章 遠征に縁あり
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第79話 遠征ライフその1

 朝になったのだろう。瞼の裏からでも太陽が眩しい。


 もう朝か。


「何か嫌な夢を見てた気がするが……全く思い出せないな」


 俺は毛布に永遠と潜っていたい気持ちを無理やり押さえ込み、着替えをする。

 遠征での服装は動きやすい服とあり、指定なしである。そのため、着ていく服装はいつもの膝まで長い初心者のローブとアンダーシャツだ。

 やはり着慣れている方が良い。


 ひとしきり準備を終えて俺は下の階へと向かう。

 まだ時間はあるはずだよな。再び遅刻しないようにと修行を早めに終えて眠りについたがのだが、少し心掛かりである。

 食堂に降りたところ、数えられるほどしか人がいなかった。まだ朝は早いので今起きている人々は部活動か何かであろう。

 気配探知にはアルトとレムの動きはない。まだ寝ているのだろうか?

 いろいろ準備があるということなので、念話によりモーニングコールをしようとは思わなかった。


 取り敢えず食事を取らなくては。


「いつも食べてる とんかつもどき でいいかな」


 いつもと違う食事を取るとお腹を壊しそうなので、い普段どうりのものを食べることにした。

 なお、お腹の痛みは回復魔法でどうにかなるのかは不明である。まだこの世界に来て腹痛に襲われたことは無い。


 眠い目を擦りながら食券販売機にあるボタンを押すと、誰かが話しかけてきた。


「あっ、おはよう。ナミカゼ君。今日は早起きだね! そのローブも似合ってるよ」

「……!?」


 背後から朝の挨拶をしてくれたのはラクナだ。彼も寝起きのようで寝癖が目立つ。

 しかし、それを含めても、脳内は可愛いという判断を下した。

 明らかな異常事態であったのでついついガン見してしまった。男の子と男の娘は一緒であるはず。そうであるずなのだ。


「ど、どうしたの? 寝癖がやっぱり目立ってるかな……?」

「いや何でもない。おはようラクナ、そっちも似合ってるぞ、その寝癖」

「……えっと、それ馬鹿にしてるよね?」


 ラクナの批判をスルーしつつ、俺は料理を受け取り席に着く。

 彼も座ったが、料理は頼んでいない。

 おそらく売店で何かを買ったのだろう。黙々と向かい合いながら食べていると、心配そうなようすで話しかけてきた。


「ナミカゼ君は遠征行くんだよね。怪我とか怖くないの?」

「まぁな。それに――」


 ここより遥かに酷しい場所で転生してきたこともあり、その場所で生き抜いてきたため、怪我はしない方がおかしいのだ。最初はかすり傷一つで動揺していたが、大量出血をしない限りもう慌てることは無いだろう。それほど怪我を重ねてきたのだ。

 いまのところ怪我をすることには恐怖することはない。重傷になったらちょっと分からないが。


「怪我なんて気にしてたら何も出来ないぞ? 守りたい人を守ることさえ……な」

「あははっ、なんかヒーローみたいだね。ナミカゼ君の守りたい人って、レムさんとアルトさんだよね?」

「正解。因みに俺とアイツの間には恋愛感情は一切ない。だからあいつらと付き合っても構わんぞ。ふられても責任は取らんが」

「ナミカゼ君、君と彼女たちが仲良さげなのはクラスのみんなが承知だよ? あれで付き合ってないってのも驚きだけどなぁ」

「アルトにしては既に彼氏は居そうだけどな」


 彼女は魔王であり、王族なのだ。お見合いの一、二回はあるはず。

 はっとすると、ラクナが自然に話しかけてくれて少々喜んでいる自分がいることに気がつく。

 おそらくそれは男友達との他愛ない会話がとても嬉しいのだろう。

 この世界に来てから避けられられていたり、変な奴にしか絡まれなかったからな……やはり友達は大事である。


「あっ、噂をすれば来たみたい。おはよー二人とも」


 レムとアルトは眠そうで、フラフラとおぼつかない足取りで階段を降りてきた。転びそうでちょっと危なっかしい。

 アルトにはしては完全に目をつぶりなから階段を降りていた。レムが心配そうな目で彼女を見ている。

 二人は昨日、売店でついでに朝ごはんを買った為、ここでは食べないようだ。


「おはよう……ございます」

「おはよー……」

「おはよう二人とも」


  二人は俺たちの近くに座ると、どこからかパンを取り出しむしゃむしゃと食べる。なぜアルトの服の裏から型崩れしていないパンが出てきたのかは謎である。


「そうだラクナ。今回のダンジョンの付近について教えくれないか? 俺はまだその付近に行ったことがなくてな」

「うん任せて! いくらかその付近の情報はあるよ。例えば深い深い森の奥に、半透明で足のない魔物が出てくるとか……」

「あー……それはゴーストだよね。討伐難度はDだったような気がするよー。遭遇率が低いから怪談にされてるらしいよ」

「えっ……そうなの? 魔物だったんだね。てっきり怪談だと思ってたんだけど」


  ラクナは雰囲気を出しながら話していたつもりだったが眠そうなアルトはいとも簡単に答えを出してしまった。それに対応してレムはどこかほっとしたような安堵の表情を浮かべていた。

 俺からしたら魔物も幽霊も変わらずだと思っていたんだが。

 そして、ラクナは負けじと次の怪談を語りはじめた。


「んーならこれは知ってるかな? あそこの森は木が真夜中に動くことから、呪いの動く木の森っていわれてるんだよ!」

「えっとそれはね、実はその木自体が魔物なんだよー。トレントって名前の間魔物を知ってるかな? あそこのトレントは夜行性で攻撃しなければ無害だけど、夜中は少しだけ動くんだよー。移動原理は分かってないけど、僕は固まった体を少しだけ動かしたい、って思ってるかな」

「ガーン?! 初めて知ったよ!? それとトレントなんだねあの木!?」


 この世の怪奇現象はだいたいが魔物のしわざで説明がつくようだ。そもそも魔物というものは、生きとし生けるものがなにか恨みを持ちながら死ぬと発生してしまうものらしい。

 図書館の本に書いてあった。


「むむむ……ならこれはどう?! その森の奥深くにある石碑に書いてあったんだけど、朝と夜が混ざる時間に選ばれし者がこの石碑に向かうとき、塔への道は開かれん って話だよ! どうかな?」

「それ前僕調べたんだけど何もなかったんだよねー……ただのお伽噺だよきっと」

「らくな……怖い話はもうやめてください」


 その石碑は少しだけ気になるな。もしかしたら俺の目的の場所へたどり着くかもしれない。しっかりと脳内にメモしておこう。

 アルトは相変わらず眠そうな目でパンを頬張り、レムは少しだけ顔が青くなっていた。どうやら怪談だと思っていたようだ。


「もー……アルトもレムみたいに反応してくれればいいのにさ」

「僕そういうの信じないからね。だいたい物事には原因があるんだよ!」


 アルトは今までの経験から話していたのだろう。

 久々に彼女の知的な表情を見た気がする。

 いつも授業は寝ているので、成績が悪そうなイメージの彼女だが、実際ここより良いところを出ているので確実に知力はトップだろう。

 会話が途切れたこのタイミングを図ったようにゴォンと鐘が鳴る。計七回。俺も割と早く起きれたようだな。


 集合時刻はもうすぐなのでそろそろ会話を切り上げることにする。


「さて……俺達は行ってくるよ」


 俺は食べ終えた食器を近くの流しに置くと、出発することを伝えた。既に外に馬車が用意してあるだろう。

 馬車は一度乗ったっきりで苦手だが、移動のためには仕方無い。


「行ってらっしゃい! 今年こそ旗を持ち帰ってきてね!」

「多分な」

「覚えてたらね!」

「頑張ってきます! 」


 旗を取って学園に持ち帰るのが目的だが、生徒には達成出来ないことが大半らしいので、達成しなくても怪しまれないだろう。しかし、そんなことを考えていると。


「ちゃんと目的を達成してきてね? ナミカゼ君?」


 と念を押された。コイツは心が読めるのだろうか、と本気で考えてしまった。



 外に出ると既にシーナが待っていた。彼女はいつも外で待ってる気がするな。


「おそようございます。もう馬車は既に来ています。早く行きましょう」

「なんだかんだ言って待っててくれたんだねシーナ」

「優しい……です」

「おそようございますとは……新しいな」


 今度から使ってみようと決意した俺であった。

 馬車の元へ向かうと、ほとんど全員な昨日の会議に出席していた人達全員が待機していた。遅刻なのかよこれ。


 待機していた生徒達からの 遅い! という敵意を含んだ視線が俺たちに突き刺さった。


「遅いぞ。ユウ。お前待ちだぞ?」

「ええ。俺はベストを尽くしました」

「本当に不動ね」


 ミリュが呆れながらも俺の後ろにいる三人と朝の挨拶を交わす。アルトは飛び込むように突っ込んでいき、シーナとレムはゆっくりと近づいて言った。


 今更ながら女子と男子の馬車は別である。


「やっと来たな。遅刻ギリギリだぞ。人数も揃ったし学園長からの挨拶がある!」


 話しているのは体育の先生で、筋肉がしっかりした女性の先生だ。朝にもかかわらず声が大きい。

 この人も遠征の補助員として参加してくれるようだ。


「えー怪我の無いように安全に、決まった場所から外に行かないように、すること。以上だ。お前達の成功を祈る」


 教頭の講義と比べてなんとも簡単に終わらせた学園長だ。非常に助かる。

 彼女は決まった場所から外に行かないようにを強調したが俺は守る気などない。優先すべきは塔の在処だ。

 まぁなかったらなかったで元々の目的であるダンジョン攻略するしかないしな。やることないし。


「では! 馬車へ乗り込んでくれ。目的地はここから恐らく二時間後! 寝ていても構わないぞ。森の入口についたら歩きで向かうからな!」


 今回の遠征の計画としては、遠征の目的であるダンジョンに入った後、しばらくたったら転移により再び森の入口に戻り、まずは石碑を探すことにしよう。

 なんだか楽しみになってきた。

 俺達男性組は女性組に遅れて、喜々として馬車へ乗り込んでいった。

 リンクスや生徒会の面々は近くに座っているものの、話すこともやることも無いので、目を瞑っていた。


 この時夢の中での女性達の声で言っていた「人間が気付きかけている」の言葉の意味を考えにふけっていた時、気がついた時に意識は闇の底に沈んでいた。


 ~~~~~~


「おい! 起きろ。ユウ!!」

「んぁ? なんだよリンクス」

「もうついたぞ? それとお前うなされてたみたいだが大丈夫か?」


 少々寝すぎたようだ。お尻は痛い事以外身体は無事である。

 ただ最近、昔の悪い思い出がひたすら繰り返される夢をよく見る。無駄に汗をかいてしまった。


「いつもの事だ気にしなくても問題ない。それより……ここが森の入口か」


 俺は馬車を降り、背伸びをしながら改めて目の前の光景を見る。これは――


「森っていうより樹海だな。こんな山の中にダンジョンがあるのかよ」


 誘導員である体育の先生の歩く方向は、見るからに山の中へ向かっている。

 これは迷いそうだな……しっかりと目印をつけなくては。


「なんかここに来るのも久しぶりだなぁ……でもね、前に僕たちがいたダンジョンの危険さはこんなもんじゃないよ?」

「あんな高レベルの魔物と未熟生徒が戦闘するスパルタ世界なら、俺はこの世界を否定するぞ」

「おばけ……いそうです……」


 九尾も化け狐ではないのか、と言いたかったが流石にそれは口には出さなかった。

 レムは真面目に怖がっているのでからかうのはあまり良くないだろうな。


「さぁ! ついてこい! 迷ってもしらないぞ!」


 迷ったら探しに来てくれるのだろうか。

 普通の森だと思っていたが、まさか山の中の樹海とは……確かにお化けが出ても不思議ではないな。ここから塔を探すのは骨が折れそうだ。当然そのような建築物は見当たらない。

 俺は観察眼サーチアイと気配探知を発動しながら慎重に歩いていった。

 スキルを使って分かったが、この山は標高1300メートル程らしい。意外と高めだ。


 ~~~~~~


 登山を開始して二十分程度の時間がたった。他の生徒達は息を荒くして重そうな足を持ち上げ、辛そうに山道を進んでいた。

 一方俺たちは


「……これも毒キノコか。いい加減香りの良いキノコの一本ぐらい見つかってもいいと思うんだが」

「うーん? もうちょっと左側に石碑が……いや右側だっけ?」

「なんか山に来るのは久しぶりです……」

「風の流れが変わっているところはありませんね」


 全く疲れを感じさせず、飄々と気楽に先生のすぐそばを歩いていた。正直この程度のことでは苦痛にはならない。

 武具の素材となった亀もどきがいた場所はとてつもなく空気が薄かったので、高所での空気が薄い環境でもあまり変わりなぐ動けると思う。


「さぁ! ついたぞ!ここがダンジョンの入口だ!」


 先生が指差した先を見上げると大きな洞穴があった。気配探知の高レベルフィルタには引っかからないものの、中から魔物の気配が感じられる。

 ここまで一匹も出会わなかったのにだ。


「さぁ! ここで私は野宿の準備をする! 少し休んだ後、各自ダンジョンへ突入せよ! 旗をとってきたら即帰るので、早く取ってこい!」


 先生の帰りたい意志がひしひしと伝わってくる。教師よ。それでいいのか。

 ちなみにだが一応緊急の場合に対処するため、一人につき一個だけ転移石を渡されている。

 これで安全対策はバッチリだな。


「んじゃ、先いくぞ?」

「いこいこ!」

「ついて……行きます」

「私もついていきますよ。ユウナミ」


  リンクス達を置いて俺達はダンジョンへ突入する。

 洞窟の中は鍾乳石が垂れ下がっており、既視感を覚える。


「えっと……これからどうする?ユウ」

「取り敢えずこの層だけクリアして、その後に転移するつもりだが、ついてくるか?」


 俺が当たり前のようにルールを破る発言をすると、誰もそれを咎めることはなく同意した。

 シーナでさえ「人間誰だって刺激は欲しいものですよ」と、ルールを守らないことを擁護した。


 だがその格言はなにかズレているような気がする。


 観察眼でもダンジョンの出口までのルートは検索できない。ズルはするなということだろうな。

 痒いところに手が届かない機能である。


 五分ほど進むと、魔物がついに俺たちの目の間に立ちふさがった。……が。


「ウギ!!」

「ホブゴブリンのレベル12……ね。低すぎないか?」

「弱そうです」

「僕の威圧だけでも倒せそうだけど……」

「これが学生の平均。貴方達が異常なだけです」


 シーナから異常認定されてしまった。

 このホブゴブリンはレムもアルトも片手で倒せる実力であるため、楽しみにしていたダンジョンも白けてしまうのも当然と言える。

 俺なんて最初に出会った魔物は90程度だったぞ。どうしてくれんだよ。


「あっ!そうだ!ちょっとみんな下がってて!」


 アルトは俺たちに下がっていろとの指令を出すので俺達は素直に下がる。その瞬間彼女から感じ取れる魔力は数倍にも膨れ上がり……


「ちょっと一回やってみたかったんだよね……!!」


 闇と炎を合わせた魔力を拳に覆う。

 シーナは激しく驚いたようすだが、俺達からしたら悪い予感しかしない。取り敢えず衝撃に備えよう。


「らぁぁぁぁぁっ!!!」


 激しい爆音をたてながら気合とともにアルトは地面に拳を打ち付けた。凄まじい破壊力が込められた拳はダンジョンの層を一気に破壊していく。


「おいおい……」

「あると!?」

「ちょ――何をやって!?」


 すさまじい音を立てて崩れていくダンジョン。これって生き埋めになるんじゃないか?

 そんな思いをつのらせていた途端俺達は彼女の笑顔と言葉を聞いた。


「近道。するね?」


 アルトがひび割れたダンジョンの層を軽く踏み込むと、今の今まで俺達が立っていた地面が消失した当然、その場にいたものは落ちていく。

 破壊したのは一層だけではないようで、まだ下が見えない。


「おいアルト。壊しすぎて治んなかったらどうするんだよ」


 空中に放り出され、落ちながら彼女に問う。


 この世界のダンジョンというものは魔力を持ち合わせており、

 壁や床にはズルして奥へ進ませないために魔法のような修復機能があるらしい。


 実例を上げるならば、目の前に壁があったとしてその向こうに進みたいとする。

 奥へ進む方法として強行突破があるが、それを封じるためにダンジョンの壁や床は高速回復機能が備わっているのだ。

 完全に壁を破壊したとしても、一秒にも満たないスピードでその破壊された部分は修復される。当然その間で壁を通り抜ける事は不可能。


 この回復機能によりズルを差し止めている――らしいが現在はその事象をものすごく無視している。


 取り敢えず解説が欲しいとアルトを見ると、魔力をまとった両拳を振り抜きながら説明してくれた。


「ふふん! ちょっと特殊な魔法を使ってるからね!」


 落ちながら上を見ると逆再生されてるが如く、地盤が元に戻っていく。下はどんどん穴が広がっていく。どんな魔法の使い方をしたらこうなるんだよ…


「これが……あなたの魔法?!」

「治ってるのはダンジョンの修復力だけど、下をずっと壊してるのは僕だよ!

「えっ、ダンジョンですよここ!?」

「この魔法はね、僕のオリジナル魔法だよ。魔法名は指揮者コンダクターって僕は呼んでる! 今回は衝撃波の操作かな。 僕が生み出したものは全部僕の思い通りに、なにも減衰せず動かせるよ! ただ、いろいろ制限はあるけど!」

「! アルト! 次の層は壊してないですよ!?」

「大丈夫! 最下層だから! 風魔法お願いね!」


 落ちながら、両手を忙しく動かしながら説明してくれる。

 サービス精神十分だが、このままでは彼女が破壊していない無傷の地面にぶつかる。

 シーナは焦ったように地面に風魔法を放ち全員の落下速度をほぼ無い状態までさげて、ゆっくりと地面に着地する。

 また紐なしバンジーをやった気分だ。


「ふう……あると激しすぎ……です」


 レムはすごくげんなりした表情でアルトに注意をした。彼女は笑っていて反省の影は見えない。

 ここの状況を確認していると真後ろから声が聞こえた。


「何かと思えばやっぱりお前らかよ、どんな魔法の使い方したらそうなるんだよ?!」


 軽い男ことドリュードが頭を抱えながら話していた。なんでこいつは元一つ星(シングルスター)にもかかわらず、攻略済みの初心者ダンジョンにいるんだ?


ご高覧感謝です♪

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